真田邸

歴史的建造物

江戸末期の御殿建築様式を残す、国の史跡指定を受けた貴重な建造物

真田邸は1864年(元治元)に松代藩9代藩主の真田幸教(さなだゆきのり)が、母・貞松院(ていしょういん)のために建てた松代城の城外御殿で「新御殿」とよばれていた。当時の生活を感じられる主屋や、縁側から眺める庭園など見どころも多く、建築史の視点からも貴重な建物である。

表門の冠木門。当時の真田家の威厳を感じる} 表門の冠木門。当時の真田家の威厳を感じる

武家屋敷の雰囲気を感じる式台と小玄関

表門をくぐると、すぐに情緒ある真田邸の主屋がある。出入り口となる玄関には高い格式を示す式台玄関と呼ばれる広い式台が。正面の玄関は殿様や客の出入りだけに使われ、家老や上級武士でも右にある小玄関から出入りしたそう。玄関の雰囲気だけでも江戸時代の趣を堪能できる。

真田邸内は土足厳禁} 真田邸内は土足厳禁

江戸時代にタイムスリップしたかのような部屋の数々

玄関から進むとパネルの説明とともに数多くの部屋を見ることができる。真田邸は貴重な御殿建築。仕事をしたり客と対面したりする公式な空間を「表」、私的な生活空間を「奥」という。このような公私双方の役割をもつ建物を見ることができるのも真田邸の魅力だ。「表」の美しさはもちろん、見どころは「表」より装飾にこだわりがある「奥」の御寝所や手洗いの間などといった当時の人が生活しているそのままに残されているところ。各間には生活の小道具の説明もあるので江戸時代のよりリアルな生活を垣間見ることができる。

今のお風呂にあたる御湯殿(おゆどの)} 今のお風呂にあたる御湯殿(おゆどの)

邸内には障壁画の配置図もあり、美しい障壁画(レプリカ)を間近で見ることができる} 邸内には障壁画の配置図もあり、美しい障壁画(レプリカ)を間近で見ることができる

座観式の庭園でゆったり自然の美しさを眺める

部屋を見学したあとは最大の見どころである庭園へ。狼煙山(のろしやま)をはじめとする周囲の山々を借景として取り込んだ景色を楽しめる。縁側に腰をかけて庭を楽しむ座観式は御居間の縁側から楽しめる、四季折々の景色をゆったりと眺めることができ、かつて真田家の人々がこの景色を愛したのもうなずける。

御役所からの眺め。水心秋月亭(すいしんしゅうげつてい)と名づけられる庭園の穏やかさに心が安らぐ} 御役所からの眺め。水心秋月亭(すいしんしゅうげつてい)と名づけられる庭園の穏やかさに心が安らぐ

屋敷の外も見どころ多数

真田邸の楽しみ方は屋敷外にもある。屋敷の周りには7つの土蔵が屋敷を囲むように建っている。かつて真田家の武具や道具類が大小無数の長持に眠っていたそうだ。3番土蔵は松代文化財ボランティアの会による体験工房で、定期的にさまざまなワークショップが行われている。また歩いていると庭園や主屋を外から見ることができ、鎮守と呼ばれる鳥居のある稲荷社もある。

主屋を出て右に進むと庭園沿いに土蔵や鎮守がある} 主屋を出て右に進むと庭園沿いに土蔵や鎮守がある

城外御殿として建築した真田邸は、明治維新以降は真田家の私邸として使われ、1966年(昭和41)に真田家伝来の資料とともに、長野市に譲渡された。

外からもその貴重な建築を眺めることができる} 外からもその貴重な建築を眺めることができる

スポット詳細

住所
長野県長野市松代町松代1 map map 地図
電話番号
0262156702
時間
[4-10月]9:00-17:00(最終入場16:30)
[11-3月]9:00-16:30(最終入場16:00)
休業日
年末年始
料金
【入場料】
[一般]400円
[小・中学生]100円
駐車場
あり(30台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay、LINE Pay)
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • [35ものお部屋を有する私邸。九代藩主 真田幸教さんが建てた真田邸]
    3.0 投稿日 : 2022.10.30
    ・個人 一般(400円→敬老の日で無料) にて利用させていただきました。-概要情報(22年09月時点)- 入館料金(個人):一般 400円 小・中学生 100円 入館料金(団体/20名以上):一般 300円 小・中学生...
  • [真田邸]の部屋のいくつかは [天井]にまで唐紙で装飾されており とても珍しいと思いますので 見逃さないことお薦めします
    4.0 投稿日 : 2022.10.20
    こちらを初めて訪問するのであれば [真田宝物館]内に 《松代城》と《花の丸御殿[明治6年(1873)焼失]の1/250模型》(時代:八代藩主...
  • 幕末に建造された藩主義母の私邸
    4.0 投稿日 : 2020.10.24
    幕末に藩主の義母の家として建てられたものだそうです。藩祖の信之は全く関係ありませんが、中で上映されているビデオは、内容が信之と信繁(幸村)兄弟のことでした。表とがはっきり区切られています。奥に、当主専用の厠があり、畳の部屋となっていてびっくりしました。

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アクセス

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最寄り

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