難波の大社 生國魂神社(いくたまさん)
「いくたまさん」と呼ばれ親しまれる、大阪を代表する神社
大阪で最古の歴史を誇る
大阪メトロ谷町九丁目駅からほど近く、天王寺区・生玉町に鎮座する。創祀は今から約2700年前と伝わり、第一代・神武天皇の日本統一に際し、天皇自ら難波津(現在の大阪城を含む一帯)に日本列島そのものの大神、生島大神・足島大神を祀られたのが起源とされる。『日本書紀』など多くの史料にも登場する、大阪で最も古い神社。織田信長と石山本願寺が戦った石山合戦で兵火にかかり、その後の大阪城築城に際し現在地に遷座。現在の本殿や拝殿は1956年(昭和31)に再建され、本殿の屋根に3つの破風をもつ「生國魂造」と呼ばれる独特の建築様式は現在も受け継がれている。「いくたまさん」「難波大社」の名で呼び親しまれ、毎年7月11、12日に執り行われる「生國魂祭」は創祀の地、大阪城内本宮への渡御行列が連なり、また境内は20万人を超える参拝者で賑わう。
多くの摂社・末社が境内に鎮座
生國魂神社を参拝した人の多くは、参拝後もすぐには帰らず、「生玉の杜」と名付けられた緑豊かな境内へと歩みを進める。この境内に鎮座する多くの摂社・末社を参拝するためである。なかでもひときわ多くの参拝者を集めているのが鴫野神社で、縁結び・縁切りのご利益があることで知られる。古くは豊臣秀頼の母・淀姫(浅井茶々)もあつく尊崇していたことから、「淀姫社」とも呼ばれる女性の守護神である。また「鞴(ふいご)神社」は商売や金物、カマドの神様。「鞴」とは火起こしの道具のことで、台所の神様として信仰されるほか、製鉄業・金物業界の関係者も多く参拝に訪れる。そして、その隣の「家造祖(やづくりみおや)神社」は全国でも珍しい家づくりの神様であり、大坂城築城に際してもあつく信仰されていたといわれる。現在も建築関係者が多く参拝に訪れている。
数多の名作を生んだ上方文化のふるさと
そして芸能の神様として知られる「浄瑠璃神社」も、生國魂神社の境内にある。実は生國魂神社は、江戸時代の浄瑠璃作家・近松門左衛門の代表作『曽根崎心中』の舞台であり、その縁で近松をはじめとする文楽の先賢たちが祀られているのである。また近松と同時代を生きた井原西鶴は、この生國魂神社の境内で、一昼夜で4000句を吟じるという「矢数俳諧」を成し遂げ、後世境内に西鶴の像が建立されている。さらには境内で「当世仕方物真似」の興行を開催した上方落語の祖・米沢彦八の顕彰碑や、生國魂神社近くで生まれ育った作家・織田作之助の像も立つなど、上方文化にゆかりの深い神社でもある。境内にはひと息つける茶店もあるので、ゆっくりと時間をとって参拝したい。
スポット詳細
- 住所
- 大阪府大阪市天王寺区生玉町13-9 地図
- エリア
- 天王寺・新世界エリア
- 電話番号
- 0667710002
- 時間
-
[通常]6:30-16:00
[ご祈祷・授与所]9:00-15:30 - 休業日
- 無休
- 駐車場
- あり(20台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン