天満天神繁昌亭

劇場

陽気で華やかな笑いを届ける上方落語の定席(じょうせき)

ほぼ年中無休で落語中心の公演を行う、上方落語の定席。大阪天満宮すぐ隣の、かつて「天満八軒(てんまはちけん)」と呼ばれていた辺りに建っており、情緒あふれる昔ながらの寄席の雰囲気が漂うなかで、陽気で華やかな上方落語を存分に楽しむことができる。

遠方からも落語ファンが訪れ、連日の賑わいを見せる} 遠方からも落語ファンが訪れ、連日の賑わいを見せる

年中無休で笑いを届ける、上方落語のホームグラウンド

大阪で唯一の上方落語の「定席」。定席とは、ほぼ年中無休で落語中心の公演を行っている演芸場のことで、実は上方落語の定席は第二次世界大戦中に一度消失しており、平成に入ってから繁昌亭として復活したのだとか。現在、上方落語の定席は、繁昌亭と「神戸新開地・喜楽館(きらくかん)」(神戸市)の2か所があり、上方落語のホームグラウンドとしてはもちろん、観光スポットとしても人気を集めている。

大阪天満宮の北門を出てすぐのところにある} 大阪天満宮の北門を出てすぐのところにある

地域と上方落語を愛する思いが、繁昌亭の実現をあと押し

繁昌亭の実現には、実は大阪天満宮と天神橋筋商店街の大きな力添えがあったのだとか。上方落語の定席を復活させるため、当時中心となって動いていたのが、上方落語協会の会長を務めていた桂三枝(後の6代・桂文枝。現在は笑福亭仁智が会長を務める)。三枝が天神橋筋商店街に空き店舗の提供を依頼したことから、天神橋筋商店街が全面協力を約束し、それが大阪天満宮に伝わって、「地域や商店街の活性化につながることであるならば」と、大阪天満宮が駐車場として所有していた土地を、なんと無償提供したのだそうだ。

建設費は寄付で集め、晴れて大阪の文化を発信するスポットが誕生した} 建設費は寄付で集め、晴れて大阪の文化を発信するスポットが誕生した

演者も観客も笑いっぱなし! 上方落語の魅力を体感しよう

劇場内に漂うのは、情緒あふれる昔ながらの寄席の雰囲気。ウェブサイトに文枝の「落語という異空間に入っていきやすいような」という言葉があるが、まさに出演者と観客が一体となって落語の世界にひき込まれていく光景が、会場の様子を目にしただけでも、容易に想像できるだろう。

舞台正面に掲げられている「楽」の字は、桂米朝直筆のもの} 舞台正面に掲げられている「楽」の字は、桂米朝直筆のもの

笑いがひしめく「天満八軒」の面影も感じて

繁昌亭が建つ辺りは昔、寄席や芝居小屋などがひしめいていた「天満八軒」と呼ばれていたところ。そのうちのひとつに、吉本興業の創業者である吉本吉兵衛・せい夫婦が入手したことでも知られる、「第二文芸館」もあったのだとか。まさに運命に引き寄せられたような場所に建つ上方落語の定席。天神様と芸事の神様に守られながら、大阪らしい陽気で華やかな笑いを発信し続けることだろう。なお、公演は「昼席」と「夜席」が中心となっており、14時からの「昼席」では、門派を問わず、若手から重鎮の落語家が週替わりで登場。一方「夜席」では、各落語家が主催する独演会や一門会などを開催。開演時間やチケット料金は公演ごとに異なっているので、あらかじめウェブサイトでチェックしておこう。

まだ世に出ていない、若手噺家の落語を聞けるチャンスも} まだ世に出ていない、若手噺家の落語を聞けるチャンスも

スポット詳細

住所
大阪府大阪市北区天神橋2-1-34 map map 地図
電話番号
0663524874
時間
[昼席]13:30-16:10
[朝・夜席]催しにより異なる
休業日
無休(施設メンテナンスによる休館あり)
料金
[昼席]一般前売2,500円、当日2,800円
[朝・夜席]催しにより異なる
駐車場
なし
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、楽天ペイ、メルPAY、d払い、auPAY)
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
車椅子での入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 星に願いを-
    4.0 投稿日 : 2020.07.09
    新型コロナ肺炎感染拡大防止の為、長らく自粛を余儀なくされてきた繁昌亭が七月より無事再開された。年中行事の雛祭り寄席が今年は「上方笑女隊七夕落語会」となり7月7日に開催、長いブランクにもかかわらず芸人さん方勘は鈍るどころかパワーアップされていて拍手喝采。新人は芸に貫禄が付き、漫談は軽妙、中堅は更に磨きがかかり、創意工夫の新作は会場をあっと言わせ、「女道楽」は難曲にチャレンジされる堂々たる技量、楽...
  • 上方落語が聞ける唯一の寄席
    4.0 投稿日 : 2020.03.13
    大阪天満宮北門前、南森町駅から徒歩5分程度のところに位置しています。2006年に桂文枝の尽力と大阪天満宮の協力により戦後60年ぶりに復活した寄席です。寄せ囃子が鳴り、多くの人が並んでおり、人気を博しているようです。
  • ホームページでチェックしてから出かけましょう。
    4.0 投稿日 : 2020.03.02
    大阪天満宮の裏門近くにある常設の寄席です。上方落語が聴けます。日曜日には朝の寄席が10時から行われる時があります。ホームページでチェックしてから出かけましょう。

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アクセス

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