京都御所

歴史的建造物

皇室文化の雅を感じる歴代天皇が暮らした住まい

現在の京都御所は、南北朝時代から明治にいたるまでの約500年間にわたって天皇が居住した場所だ。即位礼や節会などの重要な儀式が行われた紫宸殿をはじめとする建造物が今日まで保存されている。

皇室の雅を感じる建築や庭園を見学できる(写真提供:宮内庁)} 皇室の雅を感じる建築や庭園を見学できる(写真提供:宮内庁)

平安時代に始まる京都御所の歴史

京都御苑の西側にある中立売御門(なかだちうりごもん)から東へ進むと築地塀に囲まれた空間が現れる。ここが今から約150年前まで天皇が住んでいた京都御所だ。その歴史は794年(延暦13)に第50代・桓武天皇が平安京を移したことに始まるが、当時は現在地より西の千本丸太町付近に位置していた。しかし、度重なる火災で焼失と再建を繰り返し、また仮の御所に移転を行うなか、1331年(元弘元)に北朝初代・光厳(こうごん)天皇が現在地にあった御殿で即位をして以来、当地が正式な御所として定着した。現在の建物の多くは1855年(安政2)に古制にならって再建されたもので、寝殿造から書院造までさまざまな建築様式の建物や庭園を見学できる貴重な場となっている。

京都御所の南に位置する正門・建礼門(写真提供:宮内庁)} 京都御所の南に位置する正門・建礼門(写真提供:宮内庁)

皇位継承の舞台となった紫宸殿

京都御所の参観は清所門からスタートとなる。順路に従って進んで行くと、かつて公家の通用門であった宜秋門(ぎしゅうもん)、御殿の出入り口となる御車寄(おくるまよせ)などが並び立つ。さらに歩みを進めるとひときわ大きな建物が現れる。これが京都御所の正殿である紫宸殿(ししんでん)だ。即位礼などの儀式が行われた建物であり、明治天皇、大正天皇、昭和天皇は現在の紫宸殿で即位礼を執り行っている。紫宸殿の前には美しい白砂が広がり、向かって左側に「右近の橘」、向かって右側に「左近の桜」が植えられている。右左が逆になっているのは、紫宸殿に座した天皇から見た右と左に由来する。

紫宸殿内部には天皇と皇后の玉座が安置されている(写真提供:宮内庁)} 紫宸殿内部には天皇と皇后の玉座が安置されている(写真提供:宮内庁)

木々や花を愛でながら日本庭園を散策

京都御所のもうひとつの見どころは庭園だ。敷地内には池を中心とした日本庭園が広がり、四季折々の美しさを愛でることができる。公儀の場であった小御所や御学問所の前に広がる「御池庭」は江戸時代に作庭された雄大な池泉回遊式庭園だ。一方、日常の場であった御常御殿に面した「御内庭」は庭石や灯籠を配し、落ち着きのあるたたずまいを感じられる。2つの異なる庭園を見比べて見るのもおもしろい。王朝文化の雅をそこかしこに感じる京都御所、ぜひとも参観に訪れてみよう。

雄大な池と向かい合うように建つ小御所(写真提供:宮内庁)} 雄大な池と向かい合うように建つ小御所(写真提供:宮内庁)

四季の移り変わりを感じる御池庭(写真提供:宮内庁)} 四季の移り変わりを感じる御池庭(写真提供:宮内庁)

スポット詳細

住所
京都府京都市上京区京都御苑 map map 地図
電話番号
0752111215
時間
[9月・3月]9:00-16:30(最終入場15:50)
[10月-2月]9:00-16:00(最終入場15:20)
[4月-8月]9:00-17:00(最終入場16:20)
休業日
月(祝の場合は翌日)、12/28-1/4
料金
無料
※詳しい内容については、宮内庁ホームページをご参照ください。
駐車場
あり
※京都御苑駐車場
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分
備考
[宮内庁京都事務所参観係]075-211-1215
※宮内庁ホームページをご参照下さい。https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/kyoto.html

情報提供: ナビタイムジャパン

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