白糸の滝
大蛇伝説の残る水量豊富な美しい滝
水音がしだいに近づく遊歩道
白糸の滝は熊本空港から車で約20分。駐車場から森のなかに入り、滝へと続く500mほどの遊歩道を下っていく。遊歩道は階段になっており、手すりもついているが、足元は土がむき出しなので歩きやすい靴で行くようにしたい。季節や天候によってはぬかるみや水たまりも多くやや険しい道程になるが、ありのままの自然に分け入っていく高揚感を味わえる。休憩スポットなども適宜利用しつつ、徐々に大きくなっていく滝の水音や、木々の葉が擦れる音に耳を傾けながらゆっくり歩こう。滝の近くにある建物「糸舞季(しぶき)にて、「清掃協力金」として100円を払うことも忘れずに。
心身を浄化する豊かな水量の滝
遊歩道を歩ききると、ようやく滝にたどり着く。流れ落ちる白い水を見れば「白糸」の名前にもうなずけることだろう。流水によって心地良く冷やされた空気とマイナスイオンを浴びながら数分を過ごせば、心と身体が浄化されていくよう。この滝は「熊本県平成の名水百選」に選出されており、パワースポットとしても注目されている。夏場に行われるライトアップも魅力的。水音を飲み込むような夜闇と、きらきらと漂う水しぶきの対比が幻想的な雰囲気を演出し、昼間とは違った表情を楽しむことができる。
滝にまつわる大蛇の伝説
白糸の滝には「寄姫伝説」という次のような伝説が残っている。昔、兵部という男が、白糸の滝で美しい寄姫と出会い、結婚した。寄姫はまめまめしく兵部につかえ、楽しい日々が続いた。そんなある日、寄姫は家事の合間に織物がしたいと言い出し、夕刻になると度々どこかへ出かけることが増えた。やがて村では彼女にまつわる良くない噂が立つ。兵部は噂の真偽を問いただすが、何も答えない寄姫。怒った兵部は寄姫の胸を刀で刺してしまう。刺されて逃げ出した寄姫の血の跡をたどると、たどり着いたのはふたりが出会った白糸の滝。そのかたわらの洞窟の奥では、血を流して息絶えた大蛇の姿があった。――この伝説にちなみ、白糸の滝は「寄姫の滝」の別名でも呼ばれている。
お立ち岩から滝からのパワーを浴びる
パワースポットとしても知られている白糸の滝だが、なかでも滝の手前にある白糸の岩(お立ち岩)は、特に強いパワーのあるポイントだといわれている。そばに立てられた看板によると、岩の上に立って滝の方向を向き、両手を広げて大きく3回呼吸すれば、全身から滝の気が満ちあふれてくるとのこと。実際にそのとおりに呼吸してみれば、マイナスイオンをふんだんに含んだ清浄な空気が肺を満たし、心を穏やかな状態に整えてくれる。
スポット詳細
- 住所
- 熊本県阿蘇郡西原村河原3460 地図
- エリア
- 阿蘇エリア
- 電話番号
- 0962793111
- 時間
- 24時間
- 休業日
- 無休
- 料金
- [清掃協力金]100円
- 駐車場
- あり(約30台)
- クレジットカード
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン