Beach Cafe SUNSET(ビーチ カフェ サンセット)

屋外デッキからの眺め。正面は玄界灘の青い海だ

海岸線にある糸島の先駆け的カフェ

福岡市の西にあって玄界灘に突き出た糸島半島。同市の中心街、天神から車で1時間足らずのロケーションにありながら青い海と豊かな緑に恵まれた風光明媚なところで、リゾート感も味わえることから近年は人気の観光地となり、平日でもドライブやオートバイでのツーリング、自転車でのサイクリングを楽しむ人で賑わう。特に半島北部の西浦地区から志摩桜井地区にかけては砂浜に沿って県道が走り、名勝地・桜井二見ヶ浦の夫婦岩を中心に多くの人が訪れるエリア。大小のカフェやテイクアウトの店も立ち並び、終日、人影が絶えない。そのなかでいち早く営業を始めたのがこの店で、糸島半島が熱気に包まれる夏の音楽イベント「SUNSET LIVE」も開く伝説的な存在となっている。

店の前には道路を挟んで白い砂浜が広がる

店内には「SUNSET LIVE」の過去のポスターも

リゾート感あふれる南欧風建物と屋外デッキ

開店は1990年(平成2)。当時は糸島半島に店を開く人もあまりおらず、ほかから移住してきた家具職人や陶芸家らが工房を構えるくらいだった。そんななか、当地に縁があったオーナーの林憲治さんがサーフショップを営む自由なライフスタイルをもつ人と出会い、共感。ここに住むつもりでカフェを始めると、福岡市内などから人が集まり始めた。最初は小屋のような感じの建物だったというが、20年ほど前に建て替えられ、現在の赤い屋根をもつ南欧風のスタイルになった。その建物とあいまって建物前に植えられたパームツリーがリゾート感を盛り上げ、開放的な気分をもたらしてくれる。店内に入ると太い梁が印象的な天井の高い空間が広がっており、木のカウンターがどっしり据えられている。特等席は、眺望がよく爽やかな風が吹き抜ける屋外デッキだ。目の前には玄界灘の青い海が横たわり、8月頃は店名の由来となっている夕陽が真正面の水平線に沈む。

南欧風の建物とパームツリーがいい雰囲気

店内には木がふんだんに使われ、ぬくもりに満ちている

大きな木のテーブルが配された屋外デッキは特等席

地元の食材にこだわったメニュー

人気メニューはハワイ料理をアレンジした「オリジナルロコモコ」(1650円)や「ジャークチキン」(1760円)などで、この店に昔からある定番的な一品。それぞれドリンクが付いたセットもある。ほかに手作りスイーツやノンアルコールのオリジナルドリンク、アルコール類も充実している。肉や野菜、シロップ類などの材料を糸島産のものにこだわっているのがうれしい。

糸島豚を使ったハンバーグがおいしい彩り豊かなオリジナルロコモコ

店前の砂浜沿いにある流木を使った小屋。記念撮影の人気スポットだ