展海峰

晴れた日は遠くまで見渡すことができる

九十九島の美しい風景を一望

フランス本部にあるNGO法人「世界で最も美しい湾クラブ」に2018年(平成30)4月に加盟認定された九十九島。フランスのモン・サン・ミッシェル湾やベトナムのハロン湾などと同じ、世界に認められた景勝地のひとつとなった。九十九島は佐世保市から平戸市の海岸線沿いにある島々で、ほぼ全域が西海国立公園に指定されている。「九十九」は「たくさんの」という意味で用いられるが、ここにある島の数は208で、日本一の密度を誇る。展海峰からは、九十九島南部の穏やかで透明な深い蒼色が広がっている海と、佐世保湾を大パノラマで一望できる。昼間の海と緑の島々も美しいが、夕暮れ時の展望台から眺めるオレンジやピンクに染まる空と、太陽の陰に落ちた島々はとても幻想的だ。晴れの日には、遠くに五島列島も眺めることができる。

九十九島を一望できる

マジックアワーの絶景も見逃せない

海だけではない展海峰の見どころとは？

展海峰のもうひとつの見どころは花畑。駐車場から降りてすぐの入口から広がっている。秋にはコスモスが15万本植えられ、絨毯のように広がっている。開花情報は、佐世保市役所のウェブサイトでも紹介されているので、訪れる前にチェックしておこう。さらに、春には展望所の近くに枝垂れ桜も咲き誇り、ピンクと菜の花の黄色のコントラストが美しい。花畑はピクニックやフォトスポットとしてもおすすめだ。

コスモスの時期には多くの人が訪れる

丘を登れば絶景が待っている

周辺には有名テーマパークも！　日帰りでも泊りがけでも楽しめる

展海峰を訪れたなら、周辺にあるほかの九十九島八景の展望台にも訪れて、別の角度から九十九島を眺めてみよう。それぞれの展望台から眺める九十九島は、また一味違った景色を楽しめるだろう。展海峰の近くにある新しく整備された「九十九島観光公園」も見どころ。また、展海峰から車で9分ほどのところにある「九十九島動植物園　森きらら」や、そこからさらに5分ほどのところに、水族館や遊覧船などのアトラクションを楽しめる「九十九島パールシーリゾート」がある。ヨーロッパの街並みを再現したテーマパーク「ハウステンボス」も30分ほど。佐世保市内では名物の「佐世保バーガー」や「レモンステーキ」、新鮮な九十九島の魚介を食べるのもおすすめ。

ドライブにもおすすめのスポット

作曲家・田中穂積の銅像も

訪れる際は車がおすすめ

JR佐世保駅から「展海峰」行きの路線バスはあるが、1時間に1便ほどのため、展海峰に訪れる際は、車がおすすめ。西九州自動車道佐世保中央ICから約20分ほどで到着する。普通車用駐車場は114台分整備されている。