綾の照葉大吊橋
巨大な吊り橋でスリルと大パノラマを同時に体験
国定公園に指定されている綾の照葉樹林
綾の照葉樹林一帯は、熊本県と宮崎県にまたがる九州中央山地国定公園に指定されている。林野庁が「水源の森百選」に選定しているほか、1985年(昭和60)に綾川湧水群として「名水百選」と「21世紀に残したい日本の自然百選」、1986年(昭和61)には「森林浴の森百選」にも選出されている。現在、綾の照葉樹林一帯では848種類もの植物が確認されているという。絶滅危惧I類に指定されているキリノミタケの群生地も確認されている。動物の種類も豊富で、希少種のクマタカ、イヌワシのほか、ニホンカモシカ、ムササビ、ヤマネ、フクロウ、オシドリなどが生息している。散策しながら珍しい動植物を探してみよう。ただし、豊かな自然を未来に引き継ぐため、自然利用のルールはきちんと守ること。
142mの高さは日本で2番目
綾の照葉大吊橋は九州山地国定公園に指定された2年後の1984年(昭和59)に架橋された。長さ250m、高さ142mの歩行者専用の鋼製の吊橋である。高さは、2006年(平成18)に開通した大分県の九重「夢」大吊橋(高さ173m)に次いで日本で2番目。それまで綾の照葉大吊橋が日本一の高さであったことから、吊橋の近辺には「歩く吊橋 世界一」、「照葉樹林の自然 日本一」と彫られた石碑がある。吊橋の眼下には綾南川が流れている。吊橋を渡りきると、山の斜面に沿った自然遊歩道が約2kmにわたって続き、照葉樹林をふだん見られない視点から見ることができる。自然の恵み、自然生態系のすばらしさを五感を使って楽しもう。
絶景とスリルを同時に楽しめる
1984年(昭和59)に架橋された綾の照葉大吊橋は、老朽化のため、2010年(平成22)から約1年をかけて架け替え工事を実施。橋の規模は以前と同じままだが、足場の一部を網状にしたことで下を見通せるようになり、スリルが増した。下をのぞけば足がすくむが、高所だからこその景色を見られるのでぜひ挑戦して。時間帯や季節によって森はさまざまな表情を見せてくれるので、見飽きることのない景色を思う存分楽しもう。また、深い緑に囲まれてマイナスイオンを浴びる散策はリフレッシュしたいときにぴったりだ。一年中いつ訪れても美しい照葉樹林の大自然を満喫できるが、3月中旬から下旬にかけては周辺に山桜が咲き、照葉樹林に彩が加わったいっそう美しい景色を楽しむことができる。
ガイドツアーもうまく活用しよう
照葉樹林の自然を楽しむには、ガイドツアーへの参加もおすすめしたい。たとえば、綾の照葉樹林プロジェクトの一員である「てるはの森の会」では、約2km、所要約2時間30分のガイドツアーを実施している。研修を受けたボランティアガイドが大吊橋から遊歩道、カジカ橋へと案内してくれる。見どころを効率良く観光できるだけでなく、照葉樹林の特徴や動植物など自然の不思議について専門的な説明を聞くことができるため高い満足感が得られるはず。森のなかで、幹周り3m近いイスノキやタブノキの巨木や、季節ごとに装いを変える小さな野草を見つけて観察したり、野鳥のきれいなさえずりに耳を澄ましたりしながら、いろいろな出合いを楽しもう。
スポット詳細
- 住所
- 宮崎県東諸県郡綾町南俣5691-1 地図
- エリア
- 綾エリア
- 電話番号
- 0985772055
- 時間
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[4月-9月]8:30-18:00
[10月-3月]8:30-17:00 - 休業日
- 年中無休
- 料金
- [入園料]350円
- 駐車場
- あり(140台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(指定の場所のみ)
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 昨年10月に行きました
- 昨年10月西都原古墳のところでコスモスを見た後に、ここに行きました。とても雄大でした。10月26日でしたが、思ったより気温が高く感じました。
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