能取湖サンゴ草群落地
まるで深紅の絨毯! 湖を赤く染めるサンゴソウの紅葉を見に行こう
湖面を真っ赤に染めるサンゴソウの大群落
網走市にある能取湖はサンゴソウの群落が有名。秋になると、南岸の卯原内地域に面した湖面を中心に、能取湖は真っ赤に染まる。サンゴソウはその名のとおり、サンゴに似た植物。夏にはとても小さな白い花が咲くが、色づくまでは濃い緑の茎だけに見え、海外では「シーアスパラガス」と呼ばれている。日本では1891年(明治24)に、厚岸湖にある牡蠣島で発見されたことから「アッケシソウ」という和名があるが、「能取湖の大群落こそが、日本一美しい」と網走市卯原内観光協会は胸を張る。
町の人々の努力でよみがえった群落地
網走国定公園内にある能取湖は、北側の湖口でオホーツク海とつながっている。サンゴソウは塩生植物で、塩分を含んだ湿地帯で育つ。しかしある時期から、湿原が乾燥化し、サンゴソウよりもヨシなどの雑草が勢力を伸ばし始めた。1980年(昭和55)、網走国定公園の管理事務所は「ヨシ原」と化してしまった湖畔に、人工の湿地を造るなどして、サンゴソウの栽培実験を開始。対策に乗り出した。当時の卯原内観光協会会長が「ヨシの根を切って塩水を入れ、いっそヨシを枯らしてしまえば?」と発想し試したところ、サンゴソウの群落が見事に復活。1981年(昭和56)には2万9700平方メートルを造成し、現在は3万8000平方メートルに群落地が広がっている。卯原内に近い湖畔にサンゴソウの群生があるのは町の人々の努力の賜物なのだ。
数々の作品のロケ地に選ばれる絶景スポット
せっかくここでまで来たのなら、能取岬にも足を延ばそう。1917年(大正6)に建設された八角形の能取岬灯台は、日本財団から「恋する灯台」選ばれている。「恋する灯台」とは大海原を照らし続けてきた灯台を「人生の道標」に例え「恋に悩んだり、未来を誓いあったりするときは灯台に行こう」と呼びかけ、ロマンスの聖地にふさわしい場所にある灯台を選定するもの。夏は緑の広大な牧草地に、冬は流氷も届く真っ白な世界にたたずむストライプの灯台は、CMや映画にたびたび登場している。サンゴ草群落地の見頃に合わせて足を運びたい。
スポット詳細
- 住所
- 北海道網走市卯原内 地図
- エリア
- 網走・紋別エリア
- 電話番号
- 0152472301
- 時間
- [8月中旬-10月中旬]24時間開放
- 休業日
- 無休(10月下旬-8月上旬はトイレ使用不可)
- 料金
- 無料
- 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可
- 平均予算
-
【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円 - 滞在目安時間
- 30-60分
- 備考
- ※電話番号は「能取の荘 かがり屋」に繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン