上野ファーム

「北海道ガーデン」という新しいジャンルの魅力

テレビドラマの舞台となった富良野市の「風のガーデン」をはじめ、大雪山連峰を望む「大雪森のガーデン」などをプロデュースしたガーデナーの上野砂由紀さんが家族と一緒に作り上げた話題のガーデンだ。

左右対称に宿根草が咲く鏡合わせのような花壇「ミラーボーダー」

国内外から観光客が訪れる人気のガーデンは、JR旭川駅から北東へ車で50分、旭川市旭山動物園からは車で10分、高級スイカとして知られる真っ黒い「でんすけすいか」の産地・当麻町の中心部からも車で10分の位置にある。のどかな田園風景のど真ん中にある上野ファームは、10のゾーンで構成されている。入場料を払うともらえるシールを胸に貼って西口から入ると、まぶしい木々の緑。ソファや椅子が用意され、くつろいでいる人も多い。さらに進むと、多彩な表情を楽しめる各ゾーンが広がっている。四季折々に変化するガーデンは、同じゾーンでも季節によって異なる花が咲き、雰囲気が変わるため時季を変えて訪れるのもおすすめ。

入り口は西口と東口の2か所にある

代々続く米農家の実家に生まれた上野砂由紀さんは、米を買いに訪れるお客さんを迎えるために花を植えはじめ、ガーデニングに興味を持った。イングリッシュガーデンに憧れていたことからイギリスに渡り、ガーデニングを学んで帰国。学んだことを実家で実践するなかで理想どおりにいかないこともあり、気づいたことがあった。それはイギリスとの気候や風土の違い。そこで上野さんは、北海道の気候に合う庭造りに立ち返り、北国でしか見られない野草や、寒暖差で鮮やかに色づく花など、北海道だからこそ表現できる「北海道ガーデン」の魅力を発信することに決めたのだ。

農繁期の合間に家族で庭造りを続け、2001年(平成13) にガーデンを公開。写真はマザーズガーデン

4月下旬から10月まで楽しめる園内には、花を初めて植えた「マザーズガーデン」をはじめ、「ノームの庭」「白樺の小道」「ミラーボーダー」「パープルウォーク」「サークルボーダー」「ロングボーダー」「木の声が聞こえる庭」「射的山」「ノームの散歩道」がある。人気のフォトスポットは射的山とノームの庭。標高約170mの射的山に登ると、山々に囲まれる盆地の地形をぐるりと見渡せて爽快な気分になる。2016年(平成28)にグランドオープンした、園内で最も新しいゾーンであるノームの庭はトンガリ屋根が印象的で、まるでおとぎの国に迷い込んだような感覚に。すべてのゾーンをまわるなら所要時間は1時間半、射的山に登らないなら約45分を目安にしよう。

人気の撮影スポット、射的山の「虹色の椅子」

射的山の頂上にある「空のブランコ」もSNS映えすると評判

妖精が真夜中に庭仕事をするといわれている「ノームの庭」

2020年(令和2)からガーデン内でも飲食できるスタイルになり、お気に入りの場所でランチやスイーツを食べられるようになった。上野ファームの西口にある「NAYA cafe(ナヤカフェ)」では、カレーやサンドイッチなど、近隣の米や道産食材を使う軽食やスイーツをテイクアウトできる。人気メニューは、北海道産のカラフルなじゃがいもを揚げた「ポテッコ」や、素揚げしたさまざまな品種のじゃがいもの食べ比べを楽しめる「ポテトの宝石箱」。また、厳選した牛乳を使うソフトクリームも見逃せない。お気に入りの軽食やスイーツをテイクアウトして、ガーデン内で楽しむのもおすすめだ。

築70年以上の納屋を改装した「NAYA cafe(ナヤカフェ)」

スポット詳細

住所: 北海道旭川市永山町16-186 地図
エリア: 旭川エリア
電話番号: 0166478741
時間: [ガーデン公開期間(2023/4/21-2023/10/15)]10:00-17:00
休業日: [ガーデン公開期間中]無休
料金: 【入園料】
[大人(高校生以上)]1,000円
[中学生]500円
[小学生以下]無料
駐車場: あり(約80台)
クレジットカード: 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済: 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、Apple Pay、PayPay、LINE Pay、ALIPAY、d払い)
Wi-Fi: あり
コンセント口: なし
喫煙: その他(喫煙所のみ)
ベジタリアンセレクション: あり
英語メニュー: あり
平均予算: 【昼】1-1,000円
滞在目安時間: 30-60分
車椅子での入店: 可
乳幼児の入店: 可
雨の日でも楽しめる: はい