鰺ケ沢相撲館(舞の海ふるさと桟敷)
舞の海関のふるさと鰺ヶ沢町で日本の国技「相撲」を知る
「土俵桟敷」見学で土俵の伝統を知る
「鰺ヶ沢相撲館~舞の海ふるさと桟敷~」は、「力士回廊」「土俵桟敷」「舞の蔵」という3つで構成された相撲に関する展示館だ。「力士回廊」では、「森と海の鰺ヶ沢 自然が育む里」「鰺ヶ沢と青森の力士たち」「力士舞の海の誕生 長尾秀平の誕生と生い立ち」「相撲の王国 華麗なる土俵の舞の海」「相撲体験コーナー」などのテーマ別に、寄贈品や相撲関連の道具、パネルを展示している。とりわけ、舞の海の活躍や相撲の伝統、しきたりの紹介は興味深い。圧巻は、中央に設置された「土俵桟敷」だ。土俵の直径は本来4m55cmだが、ここにあるのは約3分の2に縮小されたもの。縮小版とはいえ、細部は伝統を踏襲した造りとなっている。土俵屋根には、頂点から四隅へ同じ角度で傾斜した方形(ほうぎょう)屋根を採用し、四方柱と揚巻房(あげまきふさ)を設置。土俵上の水引き幕を吊るす幕紐には藺草(いぐさ)縄を使用している。水引き幕の中央を巻き上げる揚巻房の色は、黒が玄武(正面・北側)、青が青龍(東)、赤が朱雀(向こう正面・南)、白が白虎(西)と、方位の四神(しじん)に由来したものだそう。
「舞の蔵」で舞の海が寄贈した貴重な品を見る
「舞の蔵」には、舞の海から寄贈されたゆかりの品々が展示されている。1999年(平成11)十一月場所で舞の海が引退を決意し断髪した際の「髷(まげ)」、外出時に履いた「雪駄(せった)」、本場所で使用するまわし「締込(しめこみ)とさがり」、在籍中に部屋に掲示した「四股名札」、正装として着用した「羽織と袴」、力士の持ち物を保管・運搬するための荷箱「明け荷」など、ファンにはたまらない貴重な品ばかり。印鑑などの小物は贔屓筋から贈られることが多いという。現役時代、舞の海は技能賞を5回受賞しているが、その賞状やトロフィーも展示されている。ところで、館内放送では、「相撲甚句(じんく)」という囃子(はやし)歌の、歌詞の一部が変更されたものが流れている。これは、田舎館(いなかだて)村出身の春日野親方(第49代横綱・栃の海)の慰労会で、高校時代の同期生が披露したものだそうだが、これに思わず聞き入ってしまう人が多いとか。どんな内容かは、来館してのお楽しみ。聞きながら、展示されている元の歌詞と比べてみるのもおもしろいだろう。
「海の駅 わんど」で鰺ヶ沢の雰囲気を堪能する
鰺ヶ沢町は、世界自然遺産・白神山地の約27%を有する自然に恵まれた土地だ。同町出身の舞の海は「鰺ヶ沢町ふるさと大使」として、自然の豊かさ、北前船が寄港した歴史、日本海の新鮮な海の幸や農作物のすばらしさについて情報発信もしている。同館がある「海の駅 わんど」には、新鮮な海の幸や農産物、土産品など鰺ヶ沢町の特産品が集められ、食堂やカフェ、無料休憩所も併設。観光・イベントなどの情報提供も行っているので、鰺ヶ沢散策の拠点におすすめのスポットだ。敷地内には「ブサかわ犬」で全国に知られた「わさお」の像もある。その背後は漁船が出入りする港で、出漁後の港はのどかな雰囲気。ちなみに、この港で水揚げされるひらめは、「ヒラメのヅケ丼」という鰺ヶ沢のご当地丼で味わえる。町内の各店が独自の漬けダレで提供しているので、こちらもぜひ楽しみたい。
スポット詳細
- 住所
- 青森県西津軽郡鰺ケ沢町本町246-4 海の駅わんど 地図
- エリア
- 弘前・黒石・岩木山エリア
- 電話番号
- 0173726661
- 時間
- 9:00-16:00
- 休業日
- 1/1-1/3、その他臨時休業あり
- 料金
- [入館料]無料
- 駐車場
- あり(100台)
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
情報提供: ナビタイムジャパン