むつ科学技術館
本物の原子炉を誰でも見学できる、世界で唯一の施設
手を動かして体験して、科学と遊ぼう
原子力船「むつ」をご存じだろうか。原子炉を動力として航行した日本初の船である。むつ科学技術館は、この原子力船「むつ」の功績を後世に伝えることを目的として、下北ジオパークの一角、母港でもある関根浜港を見下ろす高台に建てられた。受付を通ってすぐのところでは、手のひらをモチーフにしたイメージキャラクター「ナゼポン」が訪れる人を迎えてくれる。科学技術館では、年4回「サイエンスクラブ」という子ども向けの科学教室が開かれる。ナゼポンは、そこに参加した児童が作った「科学の子 頭を使え 手を使え」という標語から生まれた。「体験を通して科学の楽しさを知ってほしい」という、科学技術館の願いを形にしたナゼポンにあいさつを済ませたら、さっそく、原子力船「むつ」について学びに行こう。
当時の日本の技術の粋が集められた原子力船
船舶が大型化・高速化し、高出力の動力が求められた時代に、造船計画がスタートした原子炉搭載の原子力船「むつ」は、1969年(昭和44)に進水、翌年からむつ市内の港を母港とした。1974年(昭和49)に行った出力上昇試験で放射線漏れが発生し、原子炉の遮へいや改修工事を行ったため、大海に漕ぎ出したのは1991年(平成3)だ。北はカムチャッカ半島沖、東はハワイ諸島沖、南は赤道を越え、地球2周以上の距離を運航。波や風にあおられ振動が生じる不安定な環境でも、原子力船「むつ」は日本の高い技術力に支えられて安定した航海を続けた。多大な研究成果を挙げ、役割を終えたのちに3つに切断され、船首部分は海洋地球研究船「みらい」へ改造、船尾部分はスクラップに。心臓部の原子炉は稼働時間こそ短いが、その性質上すぐに廃棄はできない。「それなら保管している原子炉を見学できるようにしてほしい」という地元などからの要望で展示が決まった。
世界的に有名な科学館を参考にした展示品
実際に稼働していた原子炉を見られるのは「世界でもここだけ」といわれているが、むつ科学技術館の見どころはこれだけではない。ハンズオン(参加体験型)展示で世界的に有名なサンフランシスコの科学館「the Exploratorium(えくすぷろらとりあむ)」から輸入した、自然科学の仕組みを学べる選りすぐりの展示33点が、館内外に設置されているのだ(体験型展示は、感染症拡大予防の観点から利用できない場合あり)。どれも科学の不思議を楽しく理解できると評判。このほかにも釣りゲームなど、遊びを通して自然科学への探求心が湧き上がるような仕掛けも多い。館内からは「むつ」の最終的な母港であった関根浜港と津軽海峡を一望でき、天気の良い日は、新日本百名山に数えられる北海道の恵山(えさん)も見える。下北ジオパークの雄大な自然も忘れずに眺めていこう。
スポット詳細
- 住所
- 青森県むつ市大字関根字北関根693 地図
- エリア
- 八戸・下北半島エリア
- 電話番号
- 0175252091
- 時間
- 9:30-16:30(最終入館16:00)
- 休業日
- 月、木(祝の場合は翌平日)
- 料金
- [入館料]大人300円、高校生200円、小中学生100円、幼児・65歳以上の方は無料
- 駐車場
- あり(50台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(msm1996.7.20)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- ¥300円
- 信じられなかったです。絶対無料と思ったのに、入り口から中を覗いて、¥300円の価値は無いと確信しやめました。(入り口での判断:深謝)
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- 原子力船むつに関する展示
- 子供が楽しめる科技館ですが、レプリカではなく本物の原子炉室を展示してあるので、大人でも興味がある展示もされています。入館料も安いのでいいですが週に2日休館日があるので事前にチェックしておくといいです。
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- 懐かしの原子力船むつ
- 建物が見えると、懐かしき原子力船むつの形をしていました。中では一階で科学実験的な物を体験でき、二階からは原子力のむつね内部を見る事ができました。この日は、超伝導の実験を見る事ができ、一緒に行った子供以上に親が楽しめました。
TripAdvisorクチコミ評価
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