石川県西田幾多郎記念哲学館
哲学者・西田幾多郎の足跡をたどる、日本唯一の「哲学の博物館」
「思索の道」を進み、哲学の世界へ
金沢市街から津幡バイパス(国道8号・国道159号)に乗り、日本海側へと車を走らせると、左前方の丘陵地に、異彩を放つ建物が見えてくる。日本で唯一の「哲学の博物館」である、西田幾多郎記念哲学館だ。駐車場に車を停め、アカシアやツツジ、エンジュなどの木立のなかにある「思索の道」を歩くと、硬質な箱形の建物が現れる。そこには哲学を身近に感じるさまざまな仕掛けが。1階にある展示室1「哲学へのいざない」では、古今東西の哲学を映像や音声を使って学べる仕組みや、哲学者の意見を聞いて仮想の「哲学会談ゲーム」を楽しめるタブレット端末などを設置している。
「日本最初の哲学書」を生み出した西田の足跡をたどる
西田幾多郎は1870年(明治3)、現在のかほく市に生まれた。東京の帝国大学哲学選科を終了後、旧制四高や学習院を経て、京都帝国大学で哲学を教え始める。41歳の頃に出版した『善の研究』は「日本初の哲学書」として知られており、同書が提唱する「純粋経験」という概念は、西洋哲学が確立した主体/客体という二元論を乗り越えるものとして、後世の哲学者に影響を与えた。ミュージアム2階では、西田の遺品や原稿を紹介する「西田幾多郎の世界」、地下1階では西田が詠んだ歌や漢詩、禅語を記した書を展示する「西田幾多郎の書」を設置しており、西田の足跡をたどることができる。
世界的建築家・安藤忠雄氏による思索の空間
丘陵地を利用した階段庭園、ガラス張りの外観のほか、すり鉢状の円形空間であるホワイエ、空を四角に切り取る「空の庭」など、深い思索の世界へと入り込める設計をしたのは、日本を代表する世界的建築家・安藤忠雄氏である。安藤建築らしい直線や曲線を描くコンクリートの壁の連続は、厳しくもやさしく私たちを包み込む。最上階には日本海や河北潟を眺望できる展望ラウンジがあり、日々の喧騒を忘れ、ほっと落ち着ける「心のオアシス」と呼べる空間となっている。
スポット詳細
- 住所
- 石川県かほく市内日角井1 地図
- エリア
- 羽咋・河北エリア
- 電話番号
- 0762836600
- 時間
- 9:00-17:00(最終入館16:30)
- 休業日
- 月(祝の場合は翌平日)、年末年始(12/29-1/3)、展示品の入替期間、メンテナス期間
- 料金
- [入館料]一般300円、65歳以上200円、高校生・障害者と介助者無料(要手帳提示)
- 駐車場
- あり(50台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 安藤忠雄設計のガラス張りの施設
- かほく市出身の哲学者西田幾多郎を顕彰し、哲学の普及・啓発を図るために造られた文化施設です。展示室は三つに分かれ、「哲学へのいざない」、「西田幾多郎の世界」、「西田幾多郎の書」となっています。考えることがテーマのようで瞑想の空間「ホワイエ」もあります。また、展望ラウンジからは日本海、河北潟、そして遠方には白山連峰を展望できます
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- 安藤建築の博物館
- 西田幾多郎という哲学の世界では有名な人のようですが、ここで初めて知りました。哲学とはなじみがなくても、それなりにわかるようになっていました。高台にある安藤忠雄建築で、それも楽しめます。
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- 西田幾多郎の生涯をたどれる記念館
- 西田幾多郎といえば、純粋経験や絶対無の場所などの独創的な思想で知られる哲学者です。西田幾多郎は、この地で生まれ、哲学者として活躍しました。この記念館では、彼の生涯が年表や遺品、映像などで詳しく紹介されています。また、哲学に親しめるようにいろんな工夫もされ、結構、楽しむことができます。
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