景清洞

洞窟

平家の落人伝説が息づく天然記念物指定の鍾乳洞

秋吉台の地下に広がる鍾乳洞のひとつで、国の天然記念物に指定されている。照明のある遊歩道が整備された観光コースのほか、ヘルメットやヘッドライト、長靴をレンタルして暗闇を進む探検コースもある。

三角形の入り口から洞窟探検に出発} 三角形の入り口から洞窟探検に出発

カルスト台地の下にある貫通型の鍾乳洞

名前の由来は壇ノ浦の戦いに敗れた平家の武将・大庭景清が隠れ住んだという伝説から。洞内には景清つららや景清明神、敵落としなど、景清にちなんだスポットも多い。景清洞の特徴は、貫通型の鍾乳洞であること。洞窟は入り口から北の方角へと延びている。サンプと呼ばれる洞内の水没部分を越えると、三角田洞(みすまたどう)と末の洞にもつながっていて、水量が少なければ通り抜けも可能だ。洞窟の総延長は約1.5km。洞窟への入り口は横が約45m、高さが約16mの三角形をしており、高さ約30mの絶壁の下に位置している。

約700mの観光コースはバリアフリー対応} 約700mの観光コースはバリアフリー対応

平家の武将が隠れ住んだといわれる

景清洞は景清穴とも長生洞とも呼ばれてきた。また、所在地である美祢(みね)市美東町赤(みとうちょうあか)の地名から「赤の穴」と呼ばれることもあるが、現在では支洞の景清洞が有名になったため、この地の鍾乳洞はまとめて景清洞と呼ばれている。長州藩が編纂した地誌『防長風土注進案(ぼうちょうふうどちゅうしんあん)』には「平家の落人がしばらく源平合戦の影響を避けようと潜伏したため景清洞と呼ぶようになった」と書かれている。壇ノ浦の戦いのあと、平家の武将だった大庭景宗の一族はこの地に潜んで暮らしていたという。だが、源頼朝は大庭一族を追討するよう兵を差し向ける。景宗の子の景清のほか若い兵士たちは日夜武道に励み、ここで敵を迎え討ったと伝えられている。

洞窟入り口の手前に架かる橋の名にも景清の名が} 洞窟入り口の手前に架かる橋の名にも景清の名が

景清が戦で傷ついた眼を洗うとたちまち治ったと伝わる生目八幡} 景清が戦で傷ついた眼を洗うとたちまち治ったと伝わる生目八幡

洞窟には観光コースと探検コースがある

いよいよ洞内に入ってみよう。まずは入り口から約700m続く「観光コース」で、所要時間は約40分。観光コースはバリアフリーに対応しており、小さな子ども連れや車いすの人でも安心だ。洞内には地下河川が流れていて、雨の日はまとまった水流がある。壁や天井は溶食作用により彫刻作品のようにすばらしく、またサンゴやウミユリ、フズリナなどの化石を見ることができる。観光コースのハイライトは「黄金の滝」だ。入り口から進んで左手の支洞内にあり、炭酸カルシウムでできたフローストーン(流石)がキラキラと輝いて美しい。観光コースの先には約400mの「探検コース」がある。受付でヘルメットやヘッドライト、長靴をレンタルし、ライトアップされていない暗闇を往復約1時間かけて歩く。観光コースよりも化石を間近でたくさん観察でき、洞窟をより楽しみたい人におすすめだ。

遊歩道に沿って進んでいく。秋芳洞や大正洞に比べて天井は低い} 遊歩道に沿って進んでいく。秋芳洞や大正洞に比べて天井は低い

ライトアップされた自然の彫刻作品を堪能} ライトアップされた自然の彫刻作品を堪能

洞窟探検のあとには温泉でのんびりしよう

秋芳洞、大正洞、景清洞の3つの洞窟をお得な料金で入洞できる周遊共通チケットがあるので、秋吉台を存分に楽しみたい人におすすめだ。また、景清洞の近くには「秋吉台リフレッシュパーク 景清洞トロン温泉」があるので、立ち寄って旅の疲れを癒やしてみるのもいいだろう。

スポット詳細

住所
山口県美祢市美東町赤3108 map map 地図
電話番号
0839622201
時間
8:30-17:15(最終受付16:30)
休業日
無休
料金
【入洞料(景清洞のみ)】
[大人、高校生、中学生]1,100円
[小学生]600円

【入洞料(景清洞・大正洞)】
[大人、高校生、中学生]1,650円
[小学生]900円
駐車場
有り(80台)
クレジットカード
不可

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

map map 地図

最寄り

          周辺の駅はありません。 周辺のバス停はありません。 周辺の駐車場はありません。 周辺のインターチェンジはありません。

          このスポットを共有

          back

          クリップボードにコピーしました