柳井市白壁の町並み
土蔵造りの商家が連なる町で、情緒あふれる歴史散歩
かつて商業都市として栄えた商家の家並み
柳井市は古くから瀬戸内海の海上交易の要衝として発展し、中世から商業都市として栄えていた。現在でも江戸-明治期の商人の家を継ぐ人々が所有し、一部の商家は今も営業を続けている。市の中心地である柳井津(やないつ)の東西に延びる約200mの通りには、江戸時代中期から明治初期にかけて建てられた伝統的な建物が立ち並び、往時の面影を残している。白壁が連なる土蔵造りの建物群や、情緒たっぷりの細い路地など、歴史が薫るスポットが多数点在。建造物群は、国の重要文化財に指定された江戸時代中期の豪商の家「国森家住宅(くにもりけじゅうたく)」をはじめ、40戸以上の貴重な建造物で構成される。これらの商家の家並みが残る地区は、歴史的な風景や環境を保存するため定められた「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された。今では多くの人々が訪れる人気の観光地となっている。
醤油蔵の「西蔵(にしぐら)」が体験工房に
「やない西蔵」は、大正時代末期に建造された、白壁土蔵造りの建物を利用した観光施設。1980年(昭和55)頃までは醤油蔵として使用され、西蔵と呼ばれていた。その後、老朽化が進んで使われなくなった建物を、柳井の歴史的文化遺産として保存活用することとなり、ギャラリーや体験工房を中心とした複合型観光施設に生まれ変わった。体験工房では、江戸時代から伝わる伝統民芸品「金魚ちょうちん」の製作体験や、伝統織物「柳井縞(やないじま)」の機織り体験ができる。ギャラリーコーナーでは、絵画や書道、陶芸など、常時さまざまな展示会を開催。建物は外観だけでなく、屋内の柱や骨組みも当時のまま。施設の中央にはベンチを配した休憩コーナーも備えられているので、ひと息つきながら館内の造りをゆっくり見学したい。
趣ある商家博物館「むろやの園(その)」
江戸時代に西日本で有数の油商だった小田家の屋敷を、商家博物館として一般公開。名称の「むろやの園」は、当時の屋号「室屋」に由来する。南北に細長く延びる屋敷は119mの奥行きがあり、屋敷面積は2561平方メートル、建坪は1500平方メートルと広大で、国内に現存する町屋のなかでは最大規模を誇る。屋敷内の建物は、18室の主屋をはじめ、本蔵、勘定蔵、米蔵、中間部屋、道具小屋、味噌醤油小屋など、全部で11棟35室もあり、それぞれ江戸中期の屋敷構えをそのまま残す。屋敷内に展示されたほとんどの品は小田家が代々使用してきたもので、油商時代の道具や当時の店の様子など見どころ満載だ。この建物は1553点の生活用具や1011点の文書とともに、山口県の有形民俗文化財にも指定されている。
スポット詳細
- 住所
- 山口県柳井市古市金屋 地図
- エリア
- 岩国・柳井・周防大島エリア
- 電話番号
- 0820233655
- 時間
- 24時間(各施設の営業時間は除く)
- 休業日
- 無休
- 料金
- [見学料]無料
- 駐車場
-
あり(8台)
※周辺の無料・有料駐車場もご利用いただけます。 - クレジットカード
- 不可
- Wi-Fi
- あり(Yamaguchi Free Wi-Fi)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり(施設説明看板に記載)
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 車椅子での入店
- 可(施設によって一部段差あり)
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可(施設内への入店は各施設にご相談ください)
情報提供: ナビタイムジャパン