高遠城跡(高遠城址公園)
1500本のタカトオコヒガンザクラが彩る全国屈指の桜の名所
南信州に春を告げるタカトオコヒガンザクラ
諏訪氏の一族である高遠氏が築き、のちに武田信玄が支配した高遠城の跡地に広がる公園。雪景色のアルプスを背景に、春は1500本もの桜が広さ約5万4000平方メートルの公園を埋め尽くす。園内には高遠閣、桜雲橋、太鼓櫓、本丸跡、大手門などの遺構が点在。およそ250本のカエデが色づく秋の景色も美しい。4月上旬から中旬にかけて見頃になる桜は「タカトオコヒガンザクラ」と呼ばれる固有種。ソメイヨシノよりピンク色が濃く、華やかな印象だ。日没からはライトアップされた桜を見ることもでき、特に桜雲橋の下の池に映る桜は、フォトスポットとして人気が高い。公園には3つのゲートがあり、どこからでも入ることができる。
武田勢と織田勢が戦った高遠城
高遠城は甲斐の武田信玄により戦国時代に攻め落とされ、1547年(天文16)に築城の名手として知られた信玄の軍師・山本勘助により改築されたと伝えられている。高遠は、諏訪から伊那へと続く交通の要衝であり、城は河岸段丘の地形を生かした平山城(ひらやまじろ)であった。1582年(天正10)、信玄の五男・仁科五郎盛信が、織田信長の長男・信忠率いる軍に攻め込まれて自害するまで、武田家の支配が続いた。明治になると廃藩により城は取り壊されたが、荒廃した城跡を見かねた旧藩士たちが「桜の馬場」から桜を移植。これが現在の桜の名所へとつながっている。1875年(明治8)に城址公園となるが、この頃に植えられた本丸の老木も毎年見事な花を付けている。
徒歩圏内の見どころと、周辺の桜の名所
高遠城址公園の周辺にも数々の観光スポットがある。旧高遠町出身の画家・原田政雄が収集した近現代コレクションを収蔵する「信州高遠美術館」、高遠城や城下町の歴史と文化を知ることができる「伊那市立高遠町歴史博物館」、江戸城大奥の絵島が幽閉されていた部屋を復元した「絵島囲み屋敷」、「ダム湖百選」にも選ばれている「高遠ダム」と「高遠湖」などは、いずれも公園の南ゲートから歩いて数分の場所にある。桜の季節であれば、南ゲートから徒歩約20分の「勝間薬師堂」もおすすめ。高遠城址の桜が散る頃に咲き始める枝垂れ桜が見事だ。車があるなら、25分ほど行けば「春日公園(春日城址)」も桜スポット。これらは高遠城址とほぼ同時期に開花するのであわせて訪れたい。
スポット詳細
- 住所
- 長野県伊那市高遠町東高遠2300-1 地図
- エリア
- 電話番号
- 0265942551
- 時間
- 24時間(さくら祭り期間中は、時間制限あり)
- 休業日
- 無休
- 料金
-
[個人]大人600円、小中学生300円
[団体]大人500円、小中学生200円
※観桜期のみ
※料金はいずれもR6料金改定後の予定金額です - 駐車場
-
あり
[大型・中型バス]4,000円/1台
[マイクロバス]2,000円/1台
[普通乗用車]1,000円/1台
[自動二輪車]200円/1台 - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay、LINE Pay、ALIPAY)
- Wi-Fi
- あり(フリー)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
-
【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円 - 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい(要雨具)
- 備考
- ※電話番号は伊那市役所高遠町総合支所あて
情報提供: ナビタイムジャパン