けいはん ひさ倉
厳選素材を使いていねいに作られるこだわりの鶏飯を召し上がれ
奄美の歴史とともに進化した島の味
江戸時代には「殿様料理」とも呼ばれた鶏飯は、当時は鶏肉の炊き込みご飯のようなものだったのだそう。戦後、一般家庭で作られるようになると、もっとあっさりしたものをと工夫され、ご飯に細かく裂いた鶏肉と錦糸卵、パパイヤの漬け物、椎茸、ネギ、タンカンの皮、海苔、紅ショウガなどさまざまな具材を載せ、丸鶏を煮込んで作ったスープを注いで食べる現在のスタイルに。島民にとっては、週末や来客時に家族で楽しむ少しぜいたくな「おふくろの味」だ。
空港と名瀬(なぜ)市街の中間地点に位置する人気店
そんな鶏飯のおすすめの店を島民に聞くと、必ず名前が挙がるのがひさ倉だ。空港と名瀬市街を結ぶ国道58号線沿いにありアクセスは抜群。テーブルや小上がりのある広い店内だが、とにかく人気なので昼どきともなれば行列ができることも少なくない。時間をずらして訪れるという手もあるが、材料がなくなり次第早めに閉店することもあるので注意が必要だ。
自社で大切に育てた地鶏を使用
鶏飯のおいしさを決めるのは、なんといっても琥珀色の鶏だしスープ。ひさ倉では、店舗にほど近い場所に自家養鶏場をもっており、飼料に頼らず牧草や野菜などを与え、平飼いでストレスなく育てた上質な地鶏を使用。新鮮な鶏をていねいに処理し、時間をかけてじっくりとだしをとることで、濁りのない澄んだスープに仕上げている。鶏肉や卵以外も、自社で育てた無農薬のパパイヤやタンカンなど、こだわりの厳選素材を使用。すべての具材を熱々のご飯に載せてスープをかければ、それぞれの食材が渾然一体となる至福の味わい。自慢のスープは濃厚でありながらあと味すっきりで、何杯でもおかわりしたくなるおいしさだ。
サイドメニューもおすすめ
鶏飯以外にも、「とりさし」(550円)や、ネギ間やもも、砂ズリ(砂肝)などがそろう「やきとり」(1本150円-)などの鶏料理もおすすめだ。名古屋コーチンと薩摩地鶏をかけ合わせた屋入鶏(やにゅうどり)はうまみもたっぷりで存在感のある味わい。平飼いで自由に動き回りながら育てられているため、余計な脂肪がなく肉質も引き締まっている。また、「豚足塩焼き」(400円)も隠れた人気メニューなので、お腹に余裕があればぜひオーダーしてみよう。
スポット詳細
- 住所
- 鹿児島県大島郡龍郷町屋入516 地図
- エリア
- 奄美・沖永良部エリア
- 電話番号
- 0997622988
- 時間
- 11:00-16:00(L.O.15:30)
- 休業日
- 不定休
- 駐車場
- あり(50台)
情報提供: ナビタイムジャパン