国立西洋美術館

美術館

世界遺産の建造物と西洋美術の名作を味わえる美術館

第二次世界大戦後にフランス政府から寄贈返還された「松方コレクション」を基礎にした、西洋美術専門の美術館。近代建築の父と称されるル・コルビュジエが設計した建築も見どころのひとつとなっている。

前庭を本館開館時の姿に可能な限り復原し、2022年(令和4)4月にリニューアルオープンした} 前庭を本館開館時の姿に可能な限り復原し、2022年(令和4)4月にリニューアルオープンした

「松方コレクション」を収蔵・展示するために誕生

いくつもの美術館・博物館が集まり、さまざまな文化・芸術に親しめる場所として知られる上野恩賜公園の一角にある国立西洋美術館。その建設のきっかけとなったのが、実業家の松方幸次郎氏が蒐集していた膨大な美術作品だ。日本人が質の高い西洋美術に触れられるようにと蒐集されたもので、そのうち、第二次世界大戦時にフランス政府に接収されていた作品が、戦後、フランス政府から寄贈返還され、その作品を収める場所として美術館が建てられることになり、1959年(昭和34)に開館した。

高低差のある天井などが特徴的な本館2階の展示室/©国立西洋美術館/転載不可} 高低差のある天井などが特徴的な本館2階の展示室/©国立西洋美術館/転載不可

ル・コルビュジエが設計した美術館の建築

国立西洋美術館は、建築資産としての魅力も兼ね備えている。設計したのは、20世紀を代表するフランスの建築家、ル・コルビュジエ。彼が提唱した「近代建築の5原則」が実践されていること、「無限成長美術館」の思想を体現していること、日本における近代建築運動に貢献したことから、2016年(平成28)、ル・コルビュジエの17資産のひとつとして、ユネスコの世界文化遺産に登録された。ピロティを備えた外観、建物の中心に置かれた吹き抜け空間「19世紀ホール」などで、その真髄を味わうことができる。また、2020年(令和2)より約1年半に及んだリニューアル工事で、ル・コルビュジエの本来の設計意図が正しく伝わるように前庭部分の植栽を最小限にするなどの工事が行われ、本館開館時の姿に可能な限り戻した。

ル・コルビュジエ建築の特徴のひとつである「斜路(スロープ)」が備えられた「19世紀ホール」/©国立西洋美術館/転載不可} ル・コルビュジエ建築の特徴のひとつである「斜路(スロープ)」が備えられた「19世紀ホール」/©国立西洋美術館/転載不可

「近代建築の5原則」に含まれる「ピロティ」に美術館の入り口がある/©国立西洋美術館/転載不可} 「近代建築の5原則」に含まれる「ピロティ」に美術館の入り口がある/©国立西洋美術館/転載不可

中世から20世紀にかけての西洋美術作品を展示

約370点の作品で構成され、常設展の中核となっている「松方コレクション」。そのなかには、松方氏がモネから直接購入したとされる『睡蓮』も含まれている。ルノワールの『帽子の女』など印象派画家たちの作品群、前庭に展示されているロダンの『地獄の門』など、とりわけ近代フランス美術のコレクションが充実しているのが特徴だ。また企画展示館では年に3回程度、大規模な企画展が開催されている。本館1階にはミュージアムショップもあり、『睡蓮』をモチーフとしたグッズなどが人気だ。

併設のショップでは、収蔵作品をもとにしたミュージアムグッズや書籍を販売している/©国立西洋美術館/転載不可} 併設のショップでは、収蔵作品をもとにしたミュージアムグッズや書籍を販売している/©国立西洋美術館/転載不可

スポット詳細

住所
東京都台東区上野公園7-7 map map 地図
電話番号
05055418600
時間
[日-木]9:30-17:30(最終入館17:00)
[金・土]9:30-20:00(最終入館19:30)
※詳細はHPをご確認ください。
休業日
月(祝休日に当たる場合は翌平日)
※その他、臨時に開館・休館することがあります。
料金
【常設展観覧料】
[一般]500円
[大学生]250円
※企画展は別料金
駐車場
なし
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club、UC、SAISON CARD、J-Debit)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO)
Wi-Fi
あり(nmwa-free-wifi)
コンセント口
なし
喫煙
不可
英語メニュー
あり
車椅子での入店
乳幼児の入店
備考
電話番号はハローダイヤルとなります。
[公式サイト]https://www.nmwa.go.jp/

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 常設展無料日も
    5.0 投稿日 : 2023.06.07
    JR上野駅公園口から徒歩1分、信号を渡ることもなくなり、より近く感じました。企画展は有料ですが、常設展なら大人500円、大学生250円、高校生以下無料ということもあり、平日でも中高生が多かったです。膨大な松方コレクションの展示替えはあっても、小学生の頃見て感動した絵が今も見られるのは感動的で、しかも毎月第二日曜は、この常設展のみ無料。ミュージアムショップやカフェすいれんはチケットなしで入れます...
  • 普通
    4.0 投稿日 : 2023.05.28
    改装されてからはじめていきました。企画展、常設展みました。初めての作品もありました。昔から何回かいってますが、もう少し、展示品かえてもらえたらなとおもいました。午後は、チケット売場行列してました。
  • 日時指定は不要でした
    3.0 投稿日 : 2023.05.18
    今回、東京都美術館のマティス展を見た後で、「憧憬の地 ブルターニュ展」をみるために寄りました。ここはすでに日時指定が不要なので、どうしても後回しにせざるを得ないのが残念です。今回の展示会は、ブルターニュという土地に焦点を当てているので、様々な画家の作品が展示されていました。これは収蔵作品が沢山ある国立西洋美術館だからこそできるのかもしれません。風景画、特に印象派が好きな自分にとって...

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アクセス

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