下町の洋食 時代屋
佐世保の名物グルメを食べに、レモンステーキ発祥の店へ
日本人の口にあうステーキを。レモンステーキ誕生秘話
佐世保バーガーと並んで、佐世保の名物料理として知られるレモンステーキ。その誕生は昭和30年代にまでさかのぼる。「下町の洋食 時代屋」の初代オーナーシェフ・東島洋(ひがしじまひろし)さんは、東京などで修業を積んだのち、アメリカ海軍の軍人がたくさん訪れる佐世保市内のレストランで料理長を務めるかたわら、兄の紀孝さんがチーフを担当する老舗洋食店でヘルプとして働いていた。あるとき、老舗洋食店のオーナーから「夏場は売上が減るので、夏でもさっぱり食べられる新メニューを考えてほしい」と頼まれ、2人は焼肉を食べながら思案する。洋さんが「うちの店に来る海軍さんたちがワンミニッツステーキって言うとさ。それに照り焼きステーキばしょっちゅう出しよると」と言えば、紀孝さんは「焼肉って思えばよかとじゃないか。照り焼きソースにレモンば入れたらさっぱりせんかなあ」。こうした兄弟の会話から生まれたのが、レモンステーキだった。
「時代屋のレモンステーキ」から、佐世保の名物料理に
1972年(昭和47)、2人は「日本の洋食 ふらんす亭」を佐世保に開業する。高級本格フレンチレストランとして人気だったが、レモンステーキは名物料理というわけではなく、数ある洋食メニューのひとつだった。その後、兄の紀孝さんの病を機に店を閉じ、洋さんは心機一転、懐かしい洋食や創作料理をメインにした「下町の洋食 時代屋」をオープン。レモンステーキを名物にしようと、あらゆる肉を試したりソースの改良を行うなど試行錯誤を重ねた。そうした努力が実り、マスコミにご当地グルメとして取り上げられたり、またお弟子さんが独立して自分の店で提供するようになったりして、レモンステーキは佐世保の名物料理として認知されるようになっていった。その後何度か移転し、現在の店舗は佐世保の中心部から車で30分ほどの吉福町にある。西九州自動車道佐世保三川内ICから近いということもあり、隣の佐賀県や九州各地からやってくるお客さんも多い。
いざ実食!レモンステーキのおいしい食べ方
店を訪れるお客さんの7~8割が注文するレモンステーキ。アツアツの鉄板でジュージューとおいしそうな音とともに運ばれてきて、思わず顔がほころぶ。薄切りの牛肉はやわらかくジューシーで、レモンの酸味が爽やかな和風ソースと相まってさっぱりと食べられる。店おすすめの食べ方は、まず箸で肉を裏返し、ライスを包むようにして口に入れる。ライスは半分ほど残しておこう。肉がなくなったら、鉄板の中にライスを入れてソースとよく混ぜていただく。気取らない味は毎日食べても飽きないおいしさだ。またレモンステーキに次ぐ人気メニューが、佐世保名物「海軍さんのビーフシチュー」。12時間ほどかけてじっくりと煮込んだ牛肉は箸で切れるほどやわらかく、甘めのデミグラスソースはご飯とも相性がいい。
「下町の洋食 時代屋」は現在、父親の洋さんから店を引き継いだ2代目、弟の寿海(としうみ)さんがシェフを務め、兄の寿明(としあき)さんがホールや広報などを担当する。「父と母が大切に育ててきた味を継承していきたい」と語る2人。先代が苦労に苦労を重ねて生み出したレモンステーキは、佐世保のソウルフードとしてこれからも愛されていくに違いない。
スポット詳細
- 住所
- 長崎県佐世保市吉福町172-1 地図
- エリア
- 佐世保エリア
- 電話番号
- 0956307040
- 時間
- 11:00-14:30(L.O.14:00)/17:00-21:30(L.O.21:00)
- 休業日
- 月(祝の場合は翌日)
- 駐車場
- あり(30台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり(金額などが旧料金になっています)
- 平均予算
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【昼】1,001-3,000円
【夜】1,001-3,000円 - 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- なるほど、これは満足。。
- 長崎出身の方のおススメで来店。昼前に行ったがすでに行列。でも、回転は早い感じ。店員さんがメチャクチャ元気いい。店内がなんかベタベタ。つまり、洋食というより、焼肉屋さん??これが入店してすぐの感想。じつは私はお肉は苦手。なので、家内がレモンステーキで、私はカレーライス。レモンステーキはみなさんの口コミとおり。湯気がモクモク!これを多くのお客が入れ替わり一斉に注文すれば、確かに焼き肉屋っぽくな...
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- 長崎のレモンステーキ
- 不思議な時代の中でレモンステーキ佐世保市にある下町の洋食、時代屋にやって来ました。ざんぎり頭をたたいてみれば文明開化の味がする、、、古くささを感じる外観。どことなく平成、昭和、大正を通りすぎたような時代を感じさせます。店内は和と洋がごちゃ混ぜになった独特の雰囲気。レモンステーキセット1350円を注文しました。ライス・スープ・サラダ付き料理はスムーズに提供されました。鉄板...
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- スタッフの方々も良く
- テレビでも有名な時代やさん。首都圏の放映で何年か前に頭に残っていました。桜を観に佐世保に向かう途中に、日曜日のランチに行きました。駐車場に車を停めて、お店に入ると、三角コーンの番号をお知らせください。席が空きましたらおクルマまで、呼びに伺いますとのこと。私は意味がわからずにキョトンとしていると、すかさず外まで一緒に出てくださり、お店の方が確認してくださいました。12時半過ぎていましたが...
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