高良大社

高良大社中門(ちゅうもん)・透塀(すきべい)。奥にあるのが高良大社社殿

1600年以上もの歴史がある神社。筑後の一の宮としても知られる

高良大社は1600年以上も前から信仰されている非常に長い歴史をもつ神社だ。地域で最も格式が高いとされる「一の宮」と呼ばれている。江戸時代には歴代久留米藩主からも崇敬されていたという記録も残っているほどである。なお、現在の社殿は1661年(寛文元)に完成したもの。幅約17m、高さ13m、奥行き32mと九州の神社のなかでは最大の大きさを誇っており、国の重要文化財に指定されている。

洗練された建物の雰囲気と自然に癒やされる

ドライブ・散策を楽しみながら行くことのできる神社

高良大社へは九州自動車道久留米ICから15分ほどで到着する。休日のドライブの目的地としても最適だ。また、電車・バスなら西鉄天神大牟田線久留米駅からバスに乗り、御井町バス停で下車すれば徒歩で20分ほど。高良大社は高良山の中腹にあり、筑後平野を一望できる絶景スポットとしても人気を集めている。特に、第二鳥居から続く131段の石段を上りきったところから見る景色はすばらしい。階段を上りきれないという人のためにスロープカーも準備されている。時間があれば、休憩所「高良会館」6階展望所からの眺めも堪能したい。

高良山案内図。初級・中級・上級と散策コースについても紹介されている

131段の石段。上がった先に高良大社境内がある

石段を上れない人のためにスロープカーも準備されている

貴重な資料を見学できる「高良大社宝物殿」

時間のある人は「宝物殿」に立ち寄るのもおすすめだ。こちらには、高良山の全容や高良大社縁起などが描かれた「絹本著色高良大社縁起」や筑後国の歴史に関する書物が納められている。展示もされているので、歴史に興味のある人はぜひ立ち寄ってみてほしい(2021年10月現在、高良神社宝物殿は平成の大修理諸事業のため閉館中)。

階段の上から鳥居と景色も一望できる

参拝後は自然に触れてみるのもおすすめ

高良大社の境内には県指定天然記念物の「大樟(おおぐす)」がある。その大きさに驚かされるだろう。そのほか、境内の「久留米つつじ原木群」「藤棚」、高良山の道々の「桜」「孟宗金明竹(国指定天然記念物)」「あじさい園」「もみじ」など、四季折々に見どころとなる自然も満喫できる。参拝はもちろん、日頃のストレス解消に、癒やしを求めて訪れるのにもおすすめの場所だ。

境内の県指定天然記念物の立派な大楠が出迎える