日牟禮八幡宮

神社

「近江八幡」の地名の由来となった、近江商人の氏神様

八幡山のふもとに建つ日牟禮八幡宮は、約4万4000平方メートルの神域を誇る古社。滋賀を代表する火祭り「左義長まつり」と「八幡まつり」が斎行されることでも知られる、近江八幡の守護神だ。

滋賀県指定有形文化財の木造明神鳥居} 滋賀県指定有形文化財の木造明神鳥居

レアな木造鳥居をくぐって参道をゆく

JR東海道本線(琵琶湖線)の近江八幡駅から近江鉄道バスに乗車。6分ほどで大杉町八幡山ロープウェイ口停留所に到着する。バスを降りると目に飛び込んでくる木造の鳥居が、日牟禮八幡宮の参道入り口だ。台輪の上に柱が立ち、てっぺんには屋根があるという珍しい姿をしている。まっすぐ延びた参道を進んでいくと、右手に楼門が現れる。建築当初の楼門は、江戸初期に活躍した彫刻のレジェンド、左甚五郎による彫刻が施されていたという。焼失を経て再建された現在の楼門にも龍や鳳凰、鶴、亀など縁起の良い彫刻が見られるので、立ち止まって眺めてみよう。

「随神門」「四方猿の御門」の別名をもつ楼門} 「随神門」「四方猿の御門」の別名をもつ楼門

八幡大神を祀る本殿に参拝

八幡山を背にエノキやムクの巨木に囲まれた境内には神聖な空気が満ちている。正面に建つ拝殿は、鎌倉初期、近江守護職の佐々木六角が源頼朝に命じられて建てたもの。拝殿の左右にある石段を上がり、奥にそびえる本殿へ。祭神は八幡大神で、大分・宇佐八幡の神が勧請された。こちらの八幡大神が、現在の「近江八幡」という地名の由来になったといわれている。本殿に手を合わせたあと、右に視線を向けると柵で囲まれた小さな池「鏡池」がある。嘘や偽りの心がある人が水面に顔を映すと池に落ちてしまうと語り継がれるミステリースポットだ。

緑に包まれた境内。写真は拝殿で、奥に本殿がある} 緑に包まれた境内。写真は拝殿で、奥に本殿がある

本殿。元は檜皮葺きだが葺替えにより銅板葺き、軒付檜皮となった} 本殿。元は檜皮葺きだが葺替えにより銅板葺き、軒付檜皮となった

本殿横に残る鏡池。背後の大きな岩は鏡岩または屏風岩と呼ばれる} 本殿横に残る鏡池。背後の大きな岩は鏡岩または屏風岩と呼ばれる

お参り後には授与品や二大祭のゆかりの展示をチェック

本殿にお参りしたあとは、伊勢まいりの代わりとなる岩戸神社や学問の神・菅原道真を祀る天満宮など9つある末社を巡ろう。参拝後に授かるお守りで人気なのは、八幡大神のお使いがハトであることにちなんだ「鳩守」。厄除けや開運、健康運にご利益があるといい、ピンク、ブルー、イエローの3色がそろう。交通安全のご利益があるという吸盤付の申守も人気だ。楼門の左手にある絵馬殿には、近江の二大火祭として有名な左義長祭と「八幡まつり」に使われる松明や装飾品が展示されており、祭りの時期でなくとも国の選択無形民俗文化財の伝統行事を垣間見られる。

左は鳩守500円、右は交通安全の申守1000円} 左は鳩守500円、右は交通安全の申守1000円

絵馬殿に展示された「左義長まつり」の飾り} 絵馬殿に展示された「左義長まつり」の飾り

スポット詳細

住所
滋賀県近江八幡市宮内町257 map map 地図
電話番号
0748323151
時間
[社務所]8:00-17:00
休業日
無休
料金
[拝観料]無料
駐車場
あり(70台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり(Biwako_Free)
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
0-30分

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 歴史の有る八幡神社
    5.0 投稿日 : 2022.12.18
    琵琶湖の湖東、近江八幡市にある2000年近い社歴の有る由緒ある八幡神社楼門前に無料で駐車できます、境内への入場も無料です。それ程広い境内ではありませんが、立派な拝殿、本殿などがあります。3月に行われる左義長は国の選択無形民俗文化財だそうです。
  • 町の起こりは八幡様
    5.0 投稿日 : 2022.11.15
    近江八幡は琵琶湖畔、湖東に位置する町です。名前の通り、八幡様が町の起こりです。伊藤忠兵衛翁など近江商人発祥の地としても知られています。明治期以降は、建築家としても知られるウィリアム・ヴォーリズ氏設計の建物が多く伝えられています。メンソレータムの創業者でもあります。お濠を手漕ぎの舟で巡る遊覧船も名物です。
  • 近江八幡で観光の中心的存在
    3.0 投稿日 : 2022.09.24
    131年創建という伝承がある古社です。近江八幡の地名の元となった八幡神社。境内はコンパクトで立派な楼門、拝殿、本殿が印象に残ります。すぐそばに八幡堀、八幡山ロープウェイ、古い町並みなどがあり、観光地の中心的な存在で、平日の午後遅くでしたが、参道に停める駐車場はほぼ満車、参拝客も多かったです。

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アクセス

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