宮崎県立西都原考古博物館
タイムスリップしたような感覚でまわることのできる古墳と歴史の博物館
古代に近い景観が保たれた宮崎の古墳
宮崎市内から車で約40分。国の特別史跡・西都原古墳群を抜けた先に、宮崎県立西都原考古学博物館がある。「人と歴史の博物館」をテーマとするこの施設は、南九州の人々の生きた証を見つめるミュージアムとして開館され、西都原古墳群を中心とした県内の考古学資料の展示や講演会などを行っている。
宮崎県の古墳は、周辺に建築物がほとんどない景観が特徴で、2018年(平成30)には日本遺産に認定されている。西都原古墳群のほかに、新田原(にゅうたばる)古墳群や生目(いきめ)古墳群など、20の文化財で構成される。そんな歴史と伝統に恵まれた宮崎の魅力を集めた同館は、約1400年の時を超え、古墳が建造された時代の人々の生活を現代の私たちに教えてくれる。
考古学の世界に浸れる展示
石室への入り口を思わせる建物エントランスの奥には、展示室を見渡せるガラスデッキがあり、眼下に広がる考古学の世界に期待がふくらむ。スロープを通って館内に入ると、南九州の地形の成り立ちや歴史などについて、時代を追って学べる。西都原古墳群について模型によりわかりやすく解説しており、埴輪・まが玉づくりや、古墳巡りなどの体験講座も豊富。九州の古墳文化と歴史についてさまざまな方法で理解を深めることができる。
五感を使って古代史を学ぶ
宮崎県立西都原考古学博物館には、考古学を身近に感じられる工夫が満載だ。1階の受付横で申し込める音声ガイドはジャケットタイプで、歩く速さに合わせて展示物や館内について案内してくれる。このほか、ナビゲーションアプリ「西都原考古博ナビ」を無料で利用できるので、見学の際に用意しておこう。
特徴的な展示方法に、触って鑑賞する「ハンズ・オン展示」がある。旧石器時代や弥生時代の遺跡から出土した石器や土器に実際に触れることで、五感を使って歴史を学べる。ほかにも、VRゴーグルをつけてバーチャル世界の西都原を体験できる「VR体験」や、学芸員による講座、古墳巡りなどの野外活動にも参加が可能だ。
博物館で得た知識を思い返しつつ古墳を歩こう
見学を終えたらミュージアムショップに立ち寄ってみよう。考古学関連の書籍やミニチュア埴輪などの購入が可能で、ユニークなオリジナルグッズも見つかる。博物館の近くには、東西2.6km、南北4.2kmの台地上に300基以上の古墳が点在する西都原古墳群がある。歩いてみれば博物館で得た知識によって、古墳をよりよく楽しめるだろう。2月には博物館の北側にある第3古墳群付近で白梅が、4月下旬には西側の高取山でミツバツツジが開花するので、花の季節に合わせて訪れるのもおすすめだ。西都市内には源泉かけ流しの「妻湯」などの温泉施設があるので、帰りに立ち寄るのもいいだろう。
スポット詳細
- 住所
- 宮崎県西都市三宅字西都原西5670 地図
- エリア
- 西都・児湯エリア
- 電話番号
- 0983410041
- 時間
- 9:30-17:30
- 休業日
- 月(祝の場合は最も近い平日)、祝の翌日(土日祝にあたる場合は除く)
- 料金
- [入館料]無料
- 駐車場
- あり(164台)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- あり
- 喫煙
- 可(館内禁煙、屋外に喫煙スペース)
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン