常寂光寺

寺院

百人一首にも登場!  歌人にも愛された奥嵯峨の寺院

奥嵯峨の地に静かにたたずむ常寂光寺。小倉山の中腹に位置し、豊かな自然に包まれながらゆっくりとお参りすることができる、落ち着いた風情が人気の寺院だ。四季折々の景色を眺めながら、心穏やかに過ごそう。

山門をくぐればすぐ左手に拝観受付がある} 山門をくぐればすぐ左手に拝観受付がある

日しん上人が選んだ隠棲の地

奥嵯峨にある常寂光寺へは、JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅から徒歩15分ほどの道のり。嵐山のシンボル・渡月橋とは反対側の、嵯峨鳥居本方面に進めばたどり着く。渡月橋周辺の賑やかとは対照的に、歩みを進めるごとに静けさが満ちてくるようだ。まるで昔話に登場しそうな小さな門が常寂光寺の入り口。常寂光寺は、慶長年間(1596-1615年)に、日しん上人(にっしんしょうにん)が隠棲して創建した日蓮宗の寺院だ。

小倉山の中腹に建つため、豊かな自然に包まれる} 小倉山の中腹に建つため、豊かな自然に包まれる

2つの門に誘われる

江戸時代に再建された山門をくぐると、その先にもう1つの門が見えてくる。こちらは仁王門で、もともとは本圀寺客殿の南門として貞和年間(1345-1349年)に建てられ、1616年(元和2)にこちらに移築したもの。常寂光寺のなかでは、最も歴史のある建物で、茅葺きの屋根が印象的だ。仁王像は運慶の作と伝わり、目と足腰の病にご利益があるとされる。

仁王門の左右に仁王像が祀られる} 仁王門の左右に仁王像が祀られる

仁王像のご利益を求めて、願い事をしたためたわらじがくくられている} 仁王像のご利益を求めて、願い事をしたためたわらじがくくられている

仁王門をくぐり、階段を登った先に見えてくるのが本堂だ。さらにその先には、どっしりとそびえる多宝塔が見えてくる。この多宝塔が建つ辺りからは、嵯峨野の美しい風景を見渡すことができる。すがすがしさに包まれる清らかな景色を眺めていると、この静やかな小倉山の地が仏様の住む「常寂光土」の趣と通じる、という意味の寺名の由来にも納得させられる。

どっしりと構える本堂} どっしりと構える本堂

多宝塔越しに眺める嵯峨野の風景} 多宝塔越しに眺める嵯峨野の風景

歌にも詠まれる美しい風景

境内にはほかにも見どころはたくさん。本堂の横にある妙見堂では妙見菩薩が祀られ、家内安全・運命長久などのご利益で親しまれている。また、藤原定家(ふじわらのていか)の山荘である時雨亭があったという説も残り、時雨亭跡の石碑が建てられている。定家が詠んだ歌「忍ばれむ 物ともなしに 小倉山軒端(のきば)の松ぞ なれてひさしき」は常寂光寺のことを表すとされ、軒端寺と呼ばれることも。春には桜、秋には紅葉に包まれる四季折々風景を楽しめる寺院だが、なかでも青モミジと苔の美しさが調和する新緑の季節は特に美しく、身を寄せているとすっと心が洗われていくよう。時折鳴り響く鐘の音が、いっそう目の前の光景を美しく感じさせてくれる。

毎年、除夜の鐘を撞くことができる} 毎年、除夜の鐘を撞くことができる

スポット詳細

住所
京都府京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3 map map 地図
電話番号
0758610435
時間
[開門]9:00-16:30(受付終了)
休業日
無休
料金
[拝観料]500円
駐車場
あり(5台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分

情報提供: ナビタイムジャパン

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最寄り

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