伊根の舟屋
景色を楽しみ昔の漁師の暮らしを知る伊根浦舟屋群
穏やかな漁場・伊根湾
人口が京都府で2番目に少ない伊根町は、内陸部では農業を、海岸沿いでは漁業で暮らしてきた。伊根湾は北と東西の三方を山に囲まれ、南に浮かぶ青島が防波堤の役割を果たし、いつも波が穏やかだ。湾沿いに住む人々全員が漁師だった時代には、いっせいに船を出して伊根湾に魚を追い込み捕まえていた。年に数回クジラが迷い込んだときには、住民一丸となって力を合わせたそうだ。伊根湾は今でも豊かな漁場で、冬の味覚の代名詞の伊根ブリや真鯛、夏に味わえる大粒で濃厚な岩牡蠣の養殖も行っている。京都丹後鉄道宮津駅または天橋立駅から丹海交通バスに乗り換えて、自動車の場合は京都縦貫自動車道の与謝天橋立ICから、約1時間で伊根に到着だ。
約230軒の舟屋がずらり
潮の干満差が40-50cmと大きくなく、いつも波が穏やかな伊根湾だからこそ、海際に建つ「舟屋」が造られ、今日まで残ってきた。1700年代から存在しているという舟屋は、当初は茅葺き屋根の掘立小屋のようなものだった。現在の構造になったのは大正時代以降だ。1階が船の格納庫で漁具などの物置としても使われ、2階を住居として使用している。また、道を挟んだ向かい側に母屋を建てている場合もある。約230軒もの舟屋が伊根湾を取り囲んでいるが、これだけまとまっている地域はほかにはなく、2005年(平成17)には漁村として全国初となる国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された。
散策は徒歩か自転車で
散策していると道幅が狭いことに気がつくだろう。自動車もバスも車幅ギリギリだ。昔はもっと道幅が狭く、場所によっては人がすれ違える程度の場所もあった。だから大きなものを運ぶときは船を使い、人を訪ねるときも船。つまり船が車代わりに使われていたのだ。昭和初期の1930-40年(昭和5~15)の拡張工事によって、ほとんどの家が瓦葺きの木造2階建てに改修され、今のような景色となった。海側に建つ家は舟屋が多く、鏝絵(こてえ)と呼ばれるシンボルをあしらった壁も見られる。軒先に魚を干している家もある。伊根の舟屋は地元住民が実際に暮らしている住宅だ。舟屋を見学したいときには、事前に申し込む必要がある。
舟屋の楽しみ方はいろいろ
伊根湾で獲れる魚介は実に豊富だが、伊根町には魚屋がない。地元住民は早朝の漁港で魚を買う「浜売り」が主流だ。当然、店で味わえる海の幸もその日の朝に獲れたものばかりの新鮮さだ。舟屋を改装した食事処や、舟屋をイメージしたレストランなどで味わえる。食事も舟屋の楽しみ方のひとつだ。宿に改修した舟屋に泊まるのもいい。また、海からも舟屋を見ておきたい。「伊根湾めぐり遊覧船」は、伊根地区の中心部から少し離れた日出地区から乗船する。約30分の伊根湾周遊で、歴史や見どころなどをていねいにアナウンスしてくれるので、舟屋の全景を見て、聞いて知ることができる。売店でエサを買っておけば、カモメと戯れるひとときも楽しめる。
スポット詳細
- 住所
- 京都府与謝郡伊根町 地図
- エリア
- 舞鶴・宮津エリア
- 電話番号
- 0772320277
- 時間
- 住宅街の為、早朝及び夜間の訪問はお控えください。
- 駐車場
-
あり(約220台)
※内122台は有料駐車場になります - Wi-Fi
- あり(ine town free wifi)
- 滞在目安時間
- 120分以上
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 伊根ならぇはの舟屋の風情
- 日本海側の京都を楽しめます。舟屋の風情は伊根ならではです。前回伺った時より道、駐車場が整備され、観光案内所もおしゃれになっていた。大型観光バスも停まっていて混雑していた。観光客が戻ってきていることを感じた。
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- 遊覧船と舟屋見学とお造り
- 国の重要伝統的建築群に指定されている、井根の舟屋。まずは遊覧船で、舟屋群を海から見学。その後観光案内所の隣の駐車場に車をとめて、陸から舟屋の町を見学。舟屋の幸洋丸で舟屋見学し、最後に食事処うらなぎ丸でお造り定食をいただきました。今もこの場所で生活が営まれているのが素晴らしいことだと思います。
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- 観光船がお勧め
- 30分おきに出港する観光船がお勧めです。乗船時間は30分ですが船長さんならではの地元生活情報など飽きることなく楽しめました。
TripAdvisorクチコミ評価
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