金剛峯寺

寺院

全国からあつい信仰を集める高野山の総本山

真言密教の根本道場として、弘法大師によって開かれた日本仏教の聖地・高野山。高野山は全体をひとつの寺院として見立てていた「一山境内地」とされ、その総本山である金剛峯寺には、大主殿(だいしゅでん)や石庭、障壁画など多くの見どころが存在する。

石畳の階段の先にある山門から金剛峯寺へ} 石畳の階段の先にある山門から金剛峯寺へ

「大門」から「奥之院」まで山全体が金剛峯寺の境内だった

山内117の寺をまとめる、高野山真言宗の総本山。現在はひとつの寺の名称とされるが、かつては高野山の入り口とされる「大門」から「奥之院」まで全体が金剛峯寺とされ、山内はその境内として「一山境内地」と称された。1131年(天承元)に覚鑁上人(かくばんしょうにん)が大伝法院を建立、その後、1593年(文禄2)に豊臣秀吉が亡き母の菩提を弔うため「青巌寺」を建立したことが現在の金剛峯寺の歴史の始まり。火災によって本殿が焼失するも、1863年(文久元)に現在も残っている建物が再建され、1868年(明治元)に「金剛峯寺」と改号。隣接の興山寺と合併し、「総本山金剛峯寺」として今も多くの信仰を集めている。

町石道(ちょういしみち)につながる高野山の入り口「大門(だいもん)」} 町石道(ちょういしみち)につながる高野山の入り口「大門(だいもん)」

御廟橋へと向かう「奥之院」の道中} 御廟橋へと向かう「奥之院」の道中

「大主殿」をはじめ、「経蔵」や「鐘楼」など見どころが多数

寺の建物のなかで最も古い「山門」をくぐって参拝しよう。門をくぐると、正面に見えるのが東西54m、南北63mもの大きさを誇る「大主殿」。大主殿の入り口であり、金剛峯寺の表玄関にあたる「大玄関」と「小玄関」は、かつて天皇・皇族や高野山重職のみが出入りできたという格式ある場所だ。檜の皮を何枚も重ねた檜皮葺きの屋根には、雨水を貯める「天水桶」を設置。これはかつて寺が火災に見舞われた際に桶に溜まった水が類焼を防いだことから、現在でも置かれている。境内にはほかにも、青巌寺時代に大阪天満の伊川屋から寄進された「経蔵」や、青巌寺の鐘楼など県指定の文化財が多数並ぶ。

屋根には天水桶が設置される「大主殿」} 屋根には天水桶が設置される「大主殿」

山門をくぐり右手にあるのが「鐘楼」} 山門をくぐり右手にあるのが「鐘楼」

国内最大級の規模を誇る庭園「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」も見もの

昇降口から入り、大主殿内の見学へ。重要な儀式や法要が執り行われる「大広間・持仏間」をはじめ、「別殿」や「新別殿」などを巡り中庭へ。見えてくるのが、石庭「蟠龍庭」。1984年(昭和59)に造園され、石庭としては2340平方メートルと日本最大級の大きさだ。雲海の中で雌雄一対の龍が、奥殿を守っているように表現されている。龍を表す石は、弘法大師の故郷である四国の花崗岩、雲海には京都の白砂が使用されている。美しい庭園を眺めながら、心静かな時間を過ごしてみては。

「蟠龍庭」では、いろんな角度から石庭を眺められる} 「蟠龍庭」では、いろんな角度から石庭を眺められる

国際的な日本画家・千住博氏の障壁画を一般公開

蟠龍庭から「茶の間」と「囲炉裏の間」へ。この2つの間では、高野山開創1200年を記念し、世界的に活躍する日本画家・千住博氏が奉納した障壁画を鑑賞できる。「茶の間」には弘法大師の修行の厳しさを表現した全長16mの『断崖図』が、「囲炉裏の間」には全長25mにも及ぶ『瀧図』がそれぞれ奉納されていて、険しい岩肌や壮大な滝が迫ってくるような迫力だ。障壁画を見たあとには、江戸時代以降に大勢の僧侶が実際に食事を賄ってきた「台所」も見学を。

見る人を魅了する千住博氏作の『断崖図』} 見る人を魅了する千住博氏作の『断崖図』

スポット詳細

住所
和歌山県伊都郡高野町高野山132 map map 地図
電話番号
0736562011
時間
[拝観時間(通年)]8:30-17:00(最終受付16:30)
休業日
年中無休
料金
[拝観料]一般1,000円、小学生300円、未就学児無料
駐車場
あり(39台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
英語メニュー
あり
滞在目安時間
0-30分
車椅子での入店
乳幼児の入店
ペットの入店
不可
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

map map 地図

最寄り

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