長浜別院 大通寺
伏見城の遺構や狩野派らの華麗な襖絵を有する名刹
京都・東本願寺の別院を訪ねる
無礙智山(むげちざん)大通寺の起源は、浄土真宗の教えを湖北エリアに広めるため、廃城となった長浜城の跡地に建てられた道場にある。1602年(慶長7)、徳川家康から本願寺分立の許可を得た本願寺12世教如上人が、京都に大谷派本願寺(東本願寺)を創始したのを機に寺となった。1649年(慶安2)、彦根藩第2代藩主・井伊直孝の土地寄進によって現在地に移転、本堂をはじめとした伽藍が整備されていった。「長浜の御坊さん」こと大通寺へのアクセスは、JR琵琶湖線長浜駅から徒歩12分ほど。東口から駅前通りを進み、元浜町交差点の1つ先の十字路を左に曲がり、「ながはま御坊表参道」をまっすぐ進めば大通寺の山門にたどり着く。
威風堂々とした山門をくぐって境内へ
総ケヤキ造りの二層の山門は、33年の歳月をかけて1841年(天保11)に完成。東本願寺の山門を模して造られたといい、東本願寺の山門が焼失して再建することとなった折には、こちらの山門を参考にしたと伝わる。龍や大波が今にも迫り来るような躍動感に満ちた彫刻は必見。釈迦如来、弥勒菩薩、阿難尊者が安置された非公開の上層内部には、狩野派絵師による天井画が描かれているという。山門から向かって右手が本堂。もとは伏見城の殿舎だったものが大通寺に移され本堂となり、現在は国の重要文化財に指定されている。本堂西側に拝観受付があり、その先は有料拝観エリアとなっているが、本堂外陣までは自由に参拝可能。靴を脱いで上がり、まずは心を鎮めて手をあわせよう。
雅やかな襖絵の宝庫、有料拝観エリアへ
有料拝観エリアは、ツルやキジ、スズメ、ニワトリ、トラなどの動物や、梅、ボタン、菊、ハスなどの花々を描いた襖絵の宝庫。順路に従って巡ってみよう。回廊を渡って左手は、金地にツルや松を描く襖絵に囲まれた玄関。右手は畳約144枚もの広さの書院造の大広間。本堂と同じく伏見城の遺構で、国の重要文化財。極彩色の花鳥図や人物図、格調高いしつらいが桃山時代の趣を今に伝えている。大広間の北側は書院・新御座。江戸時代後期の絵師岸駒(がんく)筆の『金地墨画梅之図』や狩野永岳筆の『琴棋書画図』が見られる。その奥の含山軒(重要文化財)は、狩野山楽、狩野山雪による2つの山水画、右手の国の名勝・含山軒庭園は、滋賀県一の霊峰伊吹山の借景が見どころ。床の間に優美な透かし彫りがほどこされた蘭亭の、部屋の名の由来となった『蘭亭曲水宴図』も見逃せない。静謐な空間でゆったりと建築や襖絵を鑑賞したあとは、門前町でカフェタイムやショッピングを楽しみたい。
スポット詳細
- 住所
- 滋賀県長浜市元浜町32-9 地図
- エリア
- 湖北・長浜エリア
- 電話番号
- 0749620054
- 休業日
-
[12/12-1/31]月-金休業
※また降雪時などは安全に配慮して休業となる場合があります。 - 料金
- [拝観料]大人500円、中学生100円、小学生以下無料
- 駐車場
- なし
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可(境内禁煙)
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 広大な寺院
- 大通寺は、浄土真宗大谷派長浜別院で、別名「長浜の御坊さん」と呼ばれております。境内はとても広く拝観に約30分はかかります。お庭は、自然的なところ非常に良いです。
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- 一見の価値有り
- メジャーじゃないけど 一見の価値有り 門が圧倒的迫力 本堂内は目隠しされて居て 入館料が必要だが 外観だけも満足出来る 予定で10分の滞在だったが満足
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- とても大きなお寺で、昔の品々がたくさん残っている
- かなり大きなお寺でびっくり。左手に進むと有料ですが更に建物の中を見学でき、昔ながらの品々や庭園や部屋があってとても楽しめました。時間があればぜひ有料のところへ行ってみてください。
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