生田神社

朱塗りの荘厳な楼門は圧巻の姿

神戸の中心部に位置するパワースポット

「ご縁結びのいくたさん」で知られる生田神社。神戸観光の中心となる各線三宮駅、元町駅から歩いて約10分というアクセスの良さで、毎日参拝者が絶えない人気のパワースポットだ。繁華街からすぐの場所にありながら、境内は周囲とは異なる荘厳な雰囲気に包まれ、市民の憩いの場になっている。境内に入ると見えてくる立派な楼門をくぐり、まずは本殿へ。生田神社のご祭神は稚日女尊(わかひるめのみこと)。若くみずみずしい日の女神という意味で、天照大御神の和魂(にぎみたま)、もしくは妹神といわれている。

生田神社の豪壮な拝殿・本殿

生命力あふれる御神木と恋を占う水みくじ

本殿でのお参りを終えたら、さっそく境内の散策へ。まず向かいたいのが、本殿の裏手にある「生田の森」だ。ここは源平合戦の舞台であり、数々の災害や戦災にも耐えた樹齢数100年のクスノキがそびえ立っている。また、森の中には川が流れており、水におみくじを浮かべて恋の行方を占う「水みくじ」は女性たちの間で大人気。おみくじは川の近くには置いていないので、授与所で先に手に入れておこう。水に濡れるとたちまち運勢が浮かび上がってくるので、そのあとは結び所に結んで帰るか、大事に持ち帰ろう。

都会の喧騒を忘れさせる神聖な雰囲気が漂う

色・願い事・良縁・場所・総合恋愛運を占う

全部で14ある末社にもお参りを

境内には、本殿以外にもさまざまな神様が祀られている末社が点在している。なかでもぜひ訪れたいのが、市杵島神社(いちきしまじんじゃ)だ。本殿西側の生田の池の近くにあり、御祭神は七福神のなかで唯一の女神、弁財天として知られる市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)だ。琵琶を持っていることから音楽・芸能の守護神といわれ、知恵と財産を授けてくれる神でもある。そのほか、生活守護・食物、稲の神である稲荷神社は連続する鮮やかな鳥居が美しく、フォトスポットとしても注目されている。

生田の池のほとりにたたずむ弁財天様

連なる鳥居をくぐってお参りを

お守りも忘れずに手に入れよう

生田神社のご祭神・稚日女尊は機織りの神として伝えられており、糸と糸を織りなすように良縁を結ぶといわれている。御祭神の象徴である糸に、良縁が永遠に続くことを祈念して奉製されたお守りは「たまき」というブレスレット型のものなど、かわいいデザインのものもたくさん。ベビー・子ども関連ブランド「ファミリア」とのコラボで生まれた「育守(はぐくまもり)」も人気で、「想いを結び、育み、成長させる」という両者共通の願い、そしてこのお守りを持つ人それぞれが大切な想いをはぐくみ、1日1日を歩んでほしいという祈りが込められている。

クマのモチーフと神社の紋をあしらっている