首里城(首里城公園)

公園/緑地

約450年続いた琉球王国の威容を物語る沖縄のシンボル

1429年(正長2)から長年にわたり栄えた琉球王国の、政治・外交・文化の中心として栄華を極めたのが首里城だ。城跡はその歴史的、文化的価値から、2000年(平成12)には「首里城跡」として世界遺産に登録されている。

二層の赤瓦の屋根が艶やかな守礼門は2千円札の絵柄にもなった} 二層の赤瓦の屋根が艶やかな守礼門は2千円札の絵柄にもなった

琉球王国の王城として栄華を誇った世界遺産

ゆいレール首里駅から、城下町の風情の残る町並みをゆっくり歩くと、約15分で首里城跡のある広大な首里城公園にたどり着く。首里城の築城は15世紀初頭と考えられており、三つの大きな勢力に分かれていた琉球を統一した尚巴志(しょうはし)王から連なる国王の居城であった。1945年(昭和20)に沖縄戦で壊滅的な被害を受けたが、本土復帰20周年を記念して1992年(平成4)に復元。その後、2000年(平成12)に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつ「首里城跡」として世界遺産に登録された。復元された建物だけでなく、一部城壁には往時の石積みが残されており、首里城見学時に探してみるのも一興だ。

屋根にある石造りの彫刻が特徴的な「園比屋武御嶽石門」} 屋根にある石造りの彫刻が特徴的な「園比屋武御嶽石門」

ゆるやかなカーブを描く城郭が印象に残る琉球のグスク(城)} ゆるやかなカーブを描く城郭が印象に残る琉球のグスク(城)

荘厳な城門をいくつも通って城の中心部へ

首里城への入り口は、朱色が特徴的な守礼門。扁額にある「守禮之邦」とは、「琉球は礼節を重んじる国である」という意味。守礼門をくぐると、左手には世界遺産の園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)がひっそりとたたずんでいる。ここは、国王が外出する際に安全を祈願していた場所だ。さらに歩を進め、歓会門をくぐり、石畳の階段を登っていき、またいくつか門をくぐると、ようやく券売所である広福門に到着。ここから正殿広場前へと続く最後の門である奉神門をくぐり、城の中心部へと進んでいく。

手前が奉神門。再建に向けて木材倉庫が建てられる等、復興が進む(2023年1月撮影)} 手前が奉神門。再建に向けて木材倉庫が建てられる等、復興が進む(2023年1月撮影)

2026年(令和8)の再建に向け「見せる復興」をコンセプトに準備が進む

2019年(令和元)秋に正殿など9施設の建物が火災により焼損した。2020年(令和2)6月から「見せる復興」をテーマに公開されており、2026年(令和8)の正殿再建に向け着々と工事が行われている。火災の凄まじさを物語る赤瓦や龍頭棟飾りの鉄骨の残骸も展示されており、再建工事の様子を見ることができる貴重な機会ととらえたい。また、世界遺産に登録されている首里城跡の石積みを直接目にすることができる部分もあるので、見学時に探してみよう。石は加工しやすい琉球石灰岩を用いており、中国と日本の築城文化を融合した独特の建築様式で、城郭内外に連なる曲線がなんとも美しい。

標高140mもある東(あがり)のアザナからは那覇の街を一望できる} 標高140mもある東(あがり)のアザナからは那覇の街を一望できる

那覇を一望できる絶景ポイント

城郭の奥に進むと、いちばん東に築かれた物見台がある。東(あがり)のアザナと呼ばれるこの場所からは、首里城郭内や首里の町並みをはじめ四方を見渡すことができる。まるで自分が琉球王国の王様になったような気分だ。反対側には西(いり)のアザナがあり、晴れた日には慶良間(けらま)諸島まで見渡せ、海に沈む夕日を眺めることのできる絶景スポットだ。また、公園内にある首里杜館(すいむいかん)にはひと息つけるレストランやお土産を購入できるショップがあるので立ち寄ってみるのもいい。

王宮内の生活・飲用水として活用された湧き水「龍樋」} 王宮内の生活・飲用水として活用された湧き水「龍樋」

お土産店やレストランなどがある首里杜館(すいむいかん)でひと休み} お土産店やレストランなどがある首里杜館(すいむいかん)でひと休み

スポット詳細

更新日:2024.04.30

住所
沖縄県那覇市首里金城町1-2 map map 地図
電話番号
0988862020
時間
【開園時間(無料区域)】
[4-6月、10-11月]8:00-19:30
[7-9月]8:00-20:30
[12-3月]8:00-18:30

【開場時間(有料区域)】
[4-6月・10-11月]8:00-19:00(入場券販売締切18:30)
[7-9月]8:30-20:00(入場券販売締切19:30)
[12-3月]8:30-18:00(入場券販売締切17:30)
休業日
7月第1水、その翌日(首里城公園施設の一部休場)
料金
【入場料金】
[大人]400円
[中人(高校生)]300円
[小人(小・中学生)]160円

※6歳未満無料
※沖縄県民割70歳以上入場無料(要証明書)
駐車場
あり
※首里城公園有料駐車場
[4-6月、10-11月]8:00-19:30
[7-9月]8:00-20:30
[12-3月]8:00-18:30
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、WAON、PayPay、LINE Pay、auPAY、ALIPAY)
※券売所利用はWAONのみ可
コンセント口
なし
喫煙
可(指定喫煙所のみ)
ベジタリアンセレクション
あり(沖縄ベジタブルキーマカレーセット)
ハラル対応
あり(沖縄ベジタブルキーマカレーセット)
英語メニュー
あり
車椅子での入店
乳幼児の入店
ペットの入店
可(屋外にて小型犬及び猫類のみ、建物内は不可)
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

アニメスポット情報

※ナビタイム調べ

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クチコミ

  • GWの首里城公園
    4.0 投稿日 : 2023.05.08
    GW初日に訪問。玉陵から守礼門より入園しました。16:00頃の訪問でしたが、御殿が建築中のためか、混み合ってはいませんでした。公園内には色々な建造物がありますが、当時より残っているものは石垣のほか、守礼門を上ったところにある園比屋武御嶽石門、その先の坂道を下りたところにある弁財天堂に掛かる天女橋、その先の円覚寺門内にある放生橋など数件のようです。これらは国指定の重要文化財となっていますが...
  • 貴重な城跡!
    4.0 投稿日 : 2023.05.05
    琉球王国時代の城跡が世界遺産に登録されいる場所です。パンフレットに記載されたいる通常コースで公園内を回ってみましたが、世界遺産を含む多くのスポットがあり1時間以上は歩きました。首里城は修復中なので無料区域だけ散策しました。レストランやお土産店もあり楽しめます。やはり観光には、外せない場所です!
  • 琉球王国時代の城跡が世界遺産に登録
    4.0 投稿日 : 2023.02.10
    琉球王国時代の城跡が世界遺産に登録されています。従って、古い時代の自然石をほとんど加工しないで積んでいく方法の野面積みの城壁や、古い石畳と園比屋武御嶽石門などが、世界遺産です。2019年10月31日に発生した首里城正殿をはじめとした主要7施設の火災の影響により、見学可能なエリアが変更となっています。首里城公園は、首里城正殿を中心とした有料区域と無料区域の城内、守礼門や園比屋武御嶽石門、円覚寺跡...

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