KITTE(キッテ)

旧東京中央郵便局舎の面影を残す商業施設

東京駅丸の内駅舎の駅前広場に面した商業施設。旧東京中央郵便局舎を一部保存・再生しつつ建てられた。日本のものづくりにこだわった雑貨店や地域で話題の飲食店などが入っている。

ガラス天井から自然光が差し込むアトリウム

東京を代表するオフィス街であると同時に、魅力的なショッピングスポットも有する丸の内地区。なかでも、旧東京中央郵便局の局舎を一部保存・再生し建てられたK I T T Eは、東京駅駅前の景観を継承し、貴重な文化財を次の時代に伝える役割も果たしている。K I T T Eの名称は、「切手」と「来て」から来ている。「切手」を貼ることで、郵便として送り手に想いが届くのと同様、「K I T T E」という付加価値を加えることで、込められた想いまで届けられるように、との願いと「来て」という意味が込められている。「にっぽんらしさと、あたらしさを。」のコンセプトをもとに、全国各地の銘品や老舗の味を楽しめる店のほか、東京初となるショップも多数出店している。

旧東京中央郵便局舎の構造を一部保存・再生し建てられた

東京駅丸の内駅舎の南西側に、旧東京中央郵便局舎が竣工したのは1931年(昭和6)のこと。建築家吉田鐵郎(よしだてつろう)によって設計され、日本のモダニズム建築の傑作とされている。その構造や外壁タイルなど一部を保存、再生して2013年(平成25)に開業したのがK I T T Eだ。内装環境設計を担当したのは、国立競技場の設計でも知られる隈研吾。旧東京中央郵便局舎の構造や資材を保存するだけでなく、こだわったのは「空間の記憶」。かつて八角形の柱が立っていた吹き抜け空間に、八角形の枠から吊り下げたボールチェーンによって、幻想的な柱のシルエットを浮かび上がらせた。

吊り下がるボールチェーンと床の埋め込みによって、八角形の柱を再現している

ガラス天井の下、5層の吹き抜けになった1階の「アトリウム」は、イベント会場としても使われる、K I T T Eを象徴する場所だ。この空間をギャラリーのように取り囲む各フロアに、ショップとレストランが並ぶ。全国各地の人気店が提供するご当地グルメや、日本のものづくりにこだわった店がずらり。フロアごとに異なる素材を用いた内装にも注目したい。たとえば地下1階は和紙を使って華やかな雰囲気に。2階では壁面に瓦を重ね並べて味わいを出すなど、古来より使われている和の素材によって、趣の異なる空間を演出している。

アトリウムのガラス天井からは太陽光が降り注ぎ、神秘的な空間に

J Pタワー敷地内には、かつて文を書くのに用いられたと伝えられる「タラヨウの木」が植えられている

スポット詳細

住所: 東京都千代田区丸の内2-7-2 地図
エリア: 皇居・丸の内エリア
電話番号: 0332162811
時間: 【ショップ】
[全日]11:00-20:00

【レストラン・カフェ】
[全日]11:00-22:00
※一部店舗により異なります。
休業日: 1/1及び法定点検日
駐車場: あり(105台)
クレジットカード: 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club、EPOS)
電子マネー/スマートフォン決済: 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY、その他)
Wi-Fi: なし
喫煙: 可(5Fのみ)
車椅子での入店: 可
乳幼児の入店: 可
雨の日でも楽しめる: はい
備考: ※電話番号はKITTEインフォメーションセンターに繋がります。(10:00-19:00)