泉岳寺

寺院

4.5

芝・竹芝・高輪エリア

『忠臣蔵』で知られる赤穂義士の墓地がここに

主君の仇を討ち、本懐を遂げた赤穂四十七義士の墓地があることで知られる、曹洞宗の寺院。討ち入りが行われた12月14日には、義士たちをしのび、全国から多くの参拝者が訪れる

鎌倉様式で建てられた本堂。第二次世界大戦時に消失した旧本堂を再建した

冬になると歌舞伎などで上演される機会が多くなる『忠臣蔵』。江戸時代元禄期に起こった赤穂事件を題材にしたこの作品と、深い関わりをもつのが泉岳寺だ。赤穂事件の発端となったのは、江戸城松の廊下で、赤穂藩主浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が吉良上野介(きらこうずけのすけ)に対して起こした刃傷事件。即日切腹した主君の無念を晴らすべく、大石内蔵助(おおいしくらのすけ)を中心とした浪士たち47名が吉良邸に討ち入り、仇討ちを果たした。その後、義士たちが向かったのが、主君の墓がある泉岳寺。約10kmの道のりを歩き、墓前に首級を供えた。義士たち自身の墓もここに建てられ、彼らの忠義と武士の誇りを思い、墓参する人が絶えない。また毎年4月と12月には、四十七士をしのぶ「義士祭」が行われる。

山門のそばに立つ大石内蔵助像

1612年(慶長17)、徳川家康が外桜田(現在の警視庁の辺り)に創建したのが、泉岳寺の始まりだ。ところが1641年(寛永18)に大火が発生、伽藍が焼失したため、現在の場所に移転してきた。再建工事が始まったものの、手間取っている様子を見た将軍家光が、毛利、浅野、朽木、丹羽、水谷の5大名に命じ、復興を急がせた。このときから、赤穂浅野家とのつながりができ、その菩提寺となった。1702年(元禄15)12月14日の義挙のあとは、義士たちの墓所として知られるようになり、のちに『仮名手本忠臣蔵』の興行が成功を収めると、より多くの参拝者を迎えるようになった。曹洞宗江戸三ヶ寺のひとつ、諸国の僧侶が学ぶ叢林(そうりん、大きな寺院)としても名を馳せ、その歴史を伝えている。

討ち入りを希望したが果たせず切腹した萱野三平の供養墓を含め、合わせて48の墓碑がある「赤穂義士墓地」

大石内蔵助の墓

泉岳寺境内には、浅野内匠頭が切腹した際に、その血がかかった梅の木と石など、赤穂事件にまつわるスポットがいくつかある。少し奥まったところにあるのが、赤穂義士墓地。1703年(元禄16)2月4日に切腹したのち、ただちにこの場所に埋葬された。境内には、赤穂義士記念館もあり、討ち入りの趣旨を述べた口上書、大石内蔵助の直筆による義士連名書状などの貴重な史料を見ることができる。共通入場券で、四十七士の木像が収められた木像館にも入ることが可能だ。

吉良上野介の首級を主君の墓前に供える前に洗ったと伝えられる「首洗い井戸」

屋根が陣笠の形をした赤穂義士記念館

スポット詳細

住所: 東京都港区高輪2-11-1 地図
エリア: 芝・竹芝・高輪エリア
電話番号: 0334415560
時間: [4月-9月]7:00-18:00
[10月-3月]7:00-17:00
休業日: 無休
料金: [参拝料]無料
[赤穂義士記念館]大人500円
駐車場: なし
クレジットカード: 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済: 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、Apple Pay)
Wi-Fi: あり
コンセント口: なし
喫煙: 不可
滞在目安時間: 30-60分

情報提供：ナビタイムジャパン

クチコミ

赤穂浪士で有名

投稿日 : 2023.01.14

意外と小さなお寺だった。赤穂浪士４７士の墓があり、入場料を支払って墓地に入ると線香を渡される。それを志士の墓に備えていくのだ。線香の煙がすごくて、周囲の家には線香の香りが充満していることだろう。おそらく衣服は選考の匂いで大変なことになっているはずだ。ただ、周囲の人たちは元々あったのが泉岳寺で、そこにあとから引っ越してきたのだから、文句は言えないのだろう。
赤穂義士のお墓があります。

投稿日 : 2022.08.28

曹洞宗の江戸三ヶ寺として知られています。忠臣蔵で有名な、赤穂義士のお墓があります。赤穂義士記念館では、義士に関する様々な展示がされています。泉岳寺駅や高輪ゲートウェイ駅からが近いです。
赤穂義士の全お墓に線香供えました

投稿日 : 2022.03.15

泉岳寺へは無料で入場できます。ただし50メートルほど離れた赤穂義士のお墓エリアを見学するためには、お線香100本を300円で購入するようお願いされます。私は2人で行ったのですが2人で100本のお線香を購入しました。するとバーナーで全線香に火をつけて頂きました。墓所には約50のお墓があるわけですが、１か所ずつ訪れ、１-２本ずつお線香をお供えしていきました。お陰で３０分ほど泉岳寺に滞在しました。