恵比寿ガーデンプレイス

恵比寿ガーデンプレイスタワーの38階には展望スペース「スカイラウンジ」もある

かつてのビール工場の面影を残す

恵比寿ガーデンプレイスは、1994年(平成6)に開業した東京都渋谷区と目黒区にまたがる大型複合施設。ヱビスビールが生まれ、その商品名が駅名や地名の起源になったサッポロビール恵比寿工場の跡地に開発された。現在は、オフィスビルや、カジュアルなカフェから高級レストランまで種類豊富な飲食店、ヱビスビール記念館(リニューアル工事に伴い休館中)、東京都写真美術館などさまざまな施設で構成されている。恵比寿駅からは、動く通路「恵比寿スカイウォーク」で徒歩5分ほど。直結の地下通路が整備されているので、雨でも濡れずにアクセスできる。

ドラマのロケ地としても有名

ヱビスビール発祥の地

到着してまず目に入るのが「エントランスパビリオン」だ。レンガ造りの建物の上には大きなからくり時計があり、毎日12時、15時、18時になると、ミュンヘンのビール祭り「オクトーバーフェスト」を題材にした楽しいマーチのメロディとともに、中から人形たちが出てきて時間を知らせてくれる。2023年8月現在、リニューアル工事が進むヱビスビール記念館は、2023年末開業予定で「YEBISU BREWERY TOKYO」として生まれ変わる。改装後は、ビールの醸造を行うブルワリーとヱビスの歴史を親しむミュージアム、そしてブルワリーで作られたビールを楽しむことができるタップルームができる。ヱビスを知る、見る、飲むといった一連の体験を通じて、改めてビールの奥深さを体感することができるだろう。

「エントランスパビリオン」がゲストをお出迎え

広場でのんびり過ごすのもおすすめ

恵比寿ガーデンプレイスは都会の真ん中にあるとは思えないほど広々とした施設。敷地内には個性の異なる広場が複数あり、地域の人や周辺で働く人たちが思いおもいの時間を過ごしている。からくり時計のある「エントランスパビリオン」や、ドラマの撮影にも使われた石のオブジェがある「時計広場」は、待ち合わせ場所にぴったり。そこから坂道を下ると「センター広場」が見えてくる。大きな屋根の下にある解放的な空間にはベンチが並んでおり、ちょっと疲れたときのひと休みに最適だ。さらに奥へ進むとたどり着くのが「シャトー広場」。フランス料理の有名店「シャトーレストラン ジョエル・ロブション」の城のような建物を中心に、きれいに手入れされた庭が広がる空間は、なんともロマンティックだ。恵比寿ガーデンプレイスでは、季節によってさまざまなイベントが催される。特にクリスマスは、世界最大級のバカラシャンデリアが点灯され、カップルたちの憧れのデートスポットとなっている。

「シャトー広場」は人気のフォトスポット

おしゃれなバーのある「BRICK END(ぶりっくえんど)」もおすすめ