東京国立近代美術館

近代の日本美術史を珠玉のコレクションでたどることのできる美術館

19世紀末から現代にいたる日本美術の名作を、重要文化財や、同時代の関係する海外の作品も交えて多数所蔵している。100年を超える近代日本美術の歴史を一気に鑑賞することができる、国内随一の美術館だ。

東京国立博物館東洋館などを手がけた谷口吉郎が設計し、その後増改築された

メトロ竹橋駅を出て、皇居東御苑の濠や石垣を眺めつつ坂道をたどると見えてくるのが、東京国立近代美術館だ。横山大観、菱田春草、岸田劉生といった巨匠たちの作品を含め、1万3000点を超えるコレクションを誇る。明治以降、急速な近代化を遂げていく日本で生まれた作品の数々。日本の伝統的な美意識と西洋美術という異文化との間で、模索を続けた芸術家たちに思いを馳せながら、じっくりと鑑賞したい。背後には北の丸公園が広がる緑豊かな場所にあり、鑑賞後は散策を楽しむのもいいだろう。

東京国立近代美術館が所蔵する国指定重要文化財のなかの1点、和田三造『南風』1907年(明治40)

1952年(昭和27)、日本初の「国立美術館」として京橋に開館し、1969年(昭和44)に現在の北の丸公園に移転した。柱の並ぶピロティが特徴的なファサードなど、設計は谷口吉郎によるもの。2001年(平成13)年には、レストランやミュージアムショップの新設といった増改築工事が終了。開館60周年を迎えた2012年(平成24)には、所蔵品ギャラリーの大規模なリニューアルを実施した。新たに展示休憩室「眺めのよい部屋」も誕生し、より快適なスペースで、ゆったりと鑑賞できるようになった。

皇居の緑や丸の内に立ち並ぶビル群を、ハリー・ベルトイアの椅子に座って一望できる「眺めのよい部屋」

4〜2階の3000平方メートルに及ぶ所蔵品ギャラリーで開かれるのが、所蔵作品展「MOMATコレクション」だ。日本の近現代美術に関する国内最大級のコレクションのなかから、会期ごとに選りすぐりの約200点を展示する。コレクションには横山大観の『生々流転』、萬鉄五郎の『裸体美人』など重要文化財18点も含まれている。また1階の企画展ギャラリーでは、幅広いテーマを扱う企画展を年3、4回ほど開催している。3階の吹き抜け空間の壁を埋める、ソル・ルウィットのウォール・ドローイングも見ておきたい。

剣持勇がデザインした椅子と清家清が設計した「移動式畳」が置かれた展示室

セザンヌやロダンの作品も所蔵している

ミュージアムショップではマスキングテープ(550円～)などのグッズを購入できる

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スポット詳細

住所: 東京都千代田区北の丸公園3-1 地図
エリア: 皇居・丸の内エリア
電話番号: 05055418600
時間: 10:00-17:00(最終入館16:30)
[金土]10:00-20:00(最終入館19:30)
休業日: 月(祝休日は開館し翌平日休館)、展示替期間、年末年始
料金: 【所蔵作品展】
[一般]500円(金・土の17:00以降は300円)
[大学生]250円(金・土の17:00以降は150円)
※企画展は別途ご確認ください。
駐車場: なし
クレジットカード: 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済: 可(Suica、PASMO、iD、ALIPAY、J-Debit)
Wi-Fi: あり(momat-free-wifi)
コンセント口: なし
喫煙: 不可
英語メニュー: あり
平均予算: 【昼】1,001-3,000円
【夜】1,001-3,000円
滞在目安時間: 60-120分
車椅子での入店: 可
乳幼児の入店: 可
雨の日でも楽しめる: はい
備考: ※電話番号はハローダイヤルに繋がります。