重要文化財 菊屋家住宅
世界遺産の構成資産のなかの見どころ、全国最古級の豪商の町家
約6600平方メートルの敷地に立つ5棟の重要文化財
白壁となまこ壁が美しい菊屋横丁沿いに立つ「菊屋家住宅」。現存する大型町家としては最古の部類に入り、世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」に含まれる「萩の産業革命遺産群」の構成資産のひとつである「萩城下町」内に立つ。菊屋家は長州藩の御用商人として藩を支えてきた豪商。もともと武士だった菊屋家は、毛利輝元が萩城を築城する際に萩に入り、町づくりに尽力した。建物はおよそ400年前の江戸初期の建築で、最も古い主屋(おもや)をはじめ、本蔵、金蔵、米蔵、釜場の5棟が国の重要文化財に指定されている。現在は約6600平方メートル(約2000坪)の敷地のうち、通常はおよそ3分の1を一般に公開。美術品、民具、古書籍など、総計500点余りの貴重な資料が各部屋に常設展示されており、往時の御用商人の暮らしぶりがしのばれる。屋敷は迎賓館のような役割も担っており、藩の賓客や貴人をもてなす場所としても使われていた。建物だけでなく書院から眺める書院庭園や、毎年春と秋に特別公開される日本庭園も見事だ。
役人や貴人たちを迎えた江戸初期建造の主屋
「菊屋家住宅」のなかで特に古い主屋は、3代目孫兵衛嘉次(まごべえよしつぐ)が建てたといわれる。建築年代については明らかではないが、手法から見ると17世紀にさかのぼると推定。桁行13.0m、梁間14.9mの建物には、奥行1間半の帳場があり、藩主が通る御成道(おなりみち)に沿って細長く建てられ、貴人が通るとすぐにわかるように工夫されていた。また、奥には座敷があり、幕府からの使者や貴人を迎える際の応接間や控えの間として使われてきた。釘を使わずに梁などを組んだ小屋組や、天井板を竿で押さえて天井を張る竿縁天井(さおぶちてんじょう)の竿が取っている床挿し(床刺し)などの建築様式も特徴的だ。希少な展示物のなかには、伊藤博文から贈られたアメリカ土産の柱時計や、初期に開通したことを示す5番という若い電話番号の明治期の電話室などもあり、そのことからも菊屋家が有力な商人であったことがうかがえる。
見ごたえのある風光明媚な2つの日本庭園
敷地内にある2つの庭園も見どころ。1つは書院の間から見る書院庭園。書院の間は、幕府の使者や長州藩の藩主等の賓客を迎えた、いわばVIPルームのような役割の部屋で、ここから眺める庭園は絶景だ。庭の中央には、ひときわ存在感のある駕篭置石(かごおきいし)といわれる大きな平たい石も残っている。もう1つは敷地奥にある新庭。ふだんは非公開だが、毎年、新緑が美しい4月中旬~6月中旬と、紅葉が見頃の10月初旬~11月末に特別公開される。約1650平方メートル(約500坪)を有する新庭は回遊式庭園で、明治から昭和期にかけて大規模な作庭を行い、現在の形となった。中央に敷かれた芝生が、周囲の針葉樹、常緑樹、落葉樹とともに織りなす風景が美しい。また、庭の前に立つ2棟の建物も必見。1899年(明治32)、伊藤博文が初めて萩に帰ってきた際に宿泊した「御部屋」と、1935年(昭和10)に東伏見宮妃殿下を迎えるために新築した「新座敷」で、こちらも特別公開時には外観を見学できる。
スポット詳細
- 住所
- 山口県萩市呉服町1-1 地図
- エリア
- 萩エリア
- 電話番号
- 0838220005
- 時間
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9:00-17:00(最終入場16:45)
※季節により、また臨時に変更することがあります - 休業日
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12/31
※季節により、また臨時に変更することがあります - 料金
- [入場料]大人650円、中高生350円、小学生250円
- 駐車場
- あり(3台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 不可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可(但し、ペット用バッグやカゴに入れるか抱いている時のみ)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 国の重要文化財です
- 国指定重要文化財の建物です。菊屋家は萩藩の御用商人、藩主を迎えたこともあるそうです。当時の豪商の邸宅を目にすることが出来ますよ。
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- 庭園は見応えありますよ
- 高杉晋作誕生の地の近くにありますよ入園料は620円とちょっと周辺の名所よりはお高いですが..庭園が視界に広がると其れなりの納得感が感じられますよ菊屋家は藩の御用達を勤めた唯の商人では無く武士を捨て商人になったのですが献身的に藩に仕えた歴史背景がある様ですよ詳しくは調べてから訪れたら良いのかも兎に角、立派な屋敷です
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- 美しいなまこ壁
- 萩城下町は美しい白壁、古い木造家屋が現在にうまく溶け込んで見受けられるが、ここはなまこ壁と建物庭園が美しい。
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