宗教法人石應禅寺 釜石大観音
穏やかな表情で、人々と海を見守り続ける高さ48.5mの観音菩薩
海に向かって立つ釜石のシンボル
像高が48.5mの鉄筋コンクリート造りの「釜石大観音」は、魚を抱いた「魚籃(ぎょらん)観音」を象ったもの。明峰山石応禅寺(せきおうぜんじ)の十七世・雲汀晴朗(うんていせいろう)和尚の発願により、1970年(昭和45)に建立された。釜石湾を望む半島の先に立ち、亡くなった方々の霊魂への祈り、また生きる人々の救いと希望になるようにとの願いが込められている。魚籃観音とは、観音様が人々を救うためにさまざまな姿となって現れる「三十三観音」のひとつで、魚を抱いているのは中国唐時代の逸話に由来している。観音様が抱える魚の上が展望台になっており、目の前の釜石湾をはじめ、三陸の雄大なリアス式海岸を望むことができる。
胎内を巡って7つの難を福に変える
釜石大観音の最大の特徴は、外から眺めるだけでなく、内部も巡ることができること。内部は青森ヒバで造られたおごそかな社殿と、クスノキの一本造り・鉈彫り様式で造られた三十三観音を拝観できる空間が広がっている。また、2階から11階までの各所には、木彫りの七福神が祀られている。七福神を参拝することで「七難滅即・七福即生」にいたる、つまり災い転じて福となると説かれているのだ。7つの幸福を願いつつ、最上階まで一段一段昇っていこう。「七福神胎内巡り」を終えて、11-12階にたどり着くと、そこは絶景が広がる展望台。さえぎるものが何もない海抜120mからの晴れ晴れとした眺めに、これから良い事が起こりそうな希望を感じる
観音様が見守る恋愛パワースポット
人々の希望のシンボルである釜石大観音だが、実は、恋人が愛を誓うロマンチックなスポットでもある。2016年(平成28)、「恋人の聖地」に選定されてから、2匹のカモメをあしらったハート型のモニュメントが設置され、この前で写真を撮影する恋人同士の姿もよく見かける。ここで挙式するカップルもいるそうだ。釜石大観音の隣には、白亜の「仏舎利塔」があり、1975年(昭和50)にスリランカ共和国から寄贈された、お釈迦様のご遺骨(仏舎利)が祀られている。おごそかな空間には、日本仏教各派の祖師像などが並び、宗派の壁を超えて、仏教の教えを広めたいとの願いが込められている。
スポット詳細
- 住所
- 岩手県釜石市大平町3-9-1 地図
- エリア
- 三陸海岸エリア
- 電話番号
- 0193242125
- 時間
-
9:00-17:00閉館(16:30発券締切)
※季節により拝観時間変更あり - 休業日
- 12/29-12/31(但し、12/31の22:00からオープン)
- 料金
- [拝観料]大人(大学生以上)500円、中人(高校・中学生)300円、小人(小学生)100円
- 駐車場
-
あり(150台)
※有料あり(中型車以上600円、普通車300円) - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(場所指定)
- 英語メニュー
- あり
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい(大観音胎内及び仏舎利内は拝観可能)
情報提供: ナビタイムジャパン