釧路市丹頂鶴自然公園
季節を問わず、確実にタンチョウを観察できる自然公園
釧路湿原で再発見されたタンチョウ
開拓以前、北海道にはいたるところに湿地があり、タンチョウもさほど珍しい鳥ではなかった。しかし明治期の開拓により湿地が減ると、いつの間にかまったく姿を見かけなくなり、国内では絶滅したと考えられていた。1924年(大正13)のこと。10数羽のタンチョウが釧路湿原で見つかった。それをきっかけに国を挙げてのタンチョウ保護が始まった。釧路市丹頂鶴自然公園は、1958年(昭和33)、5羽のタンチョウを放して開園した。北海道のタンチョウは別の地域に渡らないので、冬だけでなく一年中観察することができる。
小川の流れる豊かな自然環境でのびのび暮らす
公園内ではフェンス越しにタンチョウを観察できる。フェンスのなかには小川が流れ、ザリガニやカエル、ドジョウなどがいて、秋になると産卵のために鮭が上ってくる。ちなみにこのザリガニやカエルは、タンチョウのエサでもある。大きな金網の上部が空いているので「飛んでいってしまわないの?」と心配になるが、タンチョウにとってはここが我が家。どこかへ遊びに行っても、基本的にはきちんと戻ってくる。ただし現在は、鳥インフルエンザ対策のため、飛べないようにタンチョウの羽を切ってしまっている。鳥インフルエンザの状況によっては、かつてのように自由に飛べる日が戻ってくるだろう。
タンチョウのつがいの個性を知っておこう
4月末~7月初旬にかけては、タンチョウのヒナを見られる。タンチョウは自然孵化、32日間、雄と雌が交代で卵を抱いて生まれる。成鳥のタンチョウは泳ぐことはほぼないが、誕生後2か月くらいまでのヒナはよく泳ぐ。ヒナは一晩で1cm以上大きくなることもあり、2か月くらいから1本足で立つようになる。タンチョウは、つがいになると相手が死ぬまで一生添い遂げることが多く、子育ても一緒に行う。園内はつがいごとに柵が設けられている。2005年(平成13)生まれのドウサン(雄)の相手は、1993年(平成5)生まれのエムコ。エムコが年上の姉さん女房で、夫婦仲がとても良いとか。雄のエクは、数年前に妻に先立たれ今は一羽暮らし。そんな話を聞いてから観察すると、親しみが湧いてくるだろう。
冬のイルミネーションはここから観賞を
入り口の管理棟には、タンチョウにまつわる展示が並んでいる。手書きの地図や豆知識の紹介など、スタッフが愛情をかけてタンチョウと接していることが伝わる展示だ。釧路市丹頂鶴自然公園では1970年(昭和45)に、初めてタンチョウの人工孵化に成功している。当時使われた、湯たんぽを用いた孵卵器の展示もあった。またここで育つタンチョウの「家系図」があるのもユニーク。この公園があるのは、たんちょう釧路空港から車で5~10分の距離。飛行機で釧路エリアに降り立ち観光に向かう前や、飛行機で帰る前のちょっとした時間に、ぜひ立ち寄りたい場所だ。
スポット詳細
- 住所
- 北海道釧路市鶴丘112 地図
- エリア
- 釧路・三大湖エリア
- 電話番号
- 0154562219
- 時間
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[4/10-10/14]9:00-18:00
[10/15-4/9]9:00-16:00 - 休業日
- 12/31-1/3
- 料金
-
【入園料】
[一般(高校生以上)]480円
[小中学生]110円 - 駐車場
- あり(85台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club、その他)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY)
- Wi-Fi
- あり(JAPANESE-CRANE)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可(駐車場も含む)
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 不可(タンチョウが嫌うので)
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 丹頂鶴が見えました
- 釧路市内から公園に移動する途中でも丹頂鶴を見ることが出来ました。公園内では金網越しですが、比較的近くで見ることが出来ました。写真が摂りやすいようにところどころに踏み台や写真用の金網もありゆっくり観察ができました。外周の金網の外側でがエゾシカが遊んでいました。
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- 飛び込みでしたが、間近に鶴を見ることが出来ました
- 空港から市内へ向かう途中に発見して寄り道しました。間近で鶴の親子を見ることが出来ました。近すぎてちょっと汚れているのが残念ですが、写真の様なわけにはいかないですね。生き物だからね。
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- 令和天皇陛下が皇太子時代に訪れた公園
- タンチョウヅルを飼育していて、つがいの囲いと放し飼いの雌と天井も囲った中に一話の鶴と三か所も実際に見学できる。そもそも渡り鳥なのだが「餌付け」で生涯ここでいることをしているとのこと。陛下の皇太子時代の和歌が岩に掘ってあった。
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