阿寒湖畔エコミュージアムセンター
マリモの展示や装備のレンタルもあるお役立ちスポット
阿寒の自然観察なら、まずはこちらで情報収集!
眺めているだけでも楽しい北海道の自然スポット。たいていの場合、エコミュージアムセンターやネイチャーセンターが設置されている。そのエリアの歴史を学べるだけでなく、自然を楽しむために「知っておかなければならないこと」が紹介されているので、必ず立ち寄るようにしよう。阿寒湖の場合は、湖の南東にある「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」へ。こちらには、阿寒湖の代名詞となった「マリモ」の展示もあり、多言語対応のパンフレット配布などもある。冬場には、スノーシューレンタルもできるので、阿寒湖散策の強い味方となる場所だ。
阿寒湖名物・謎多き「マリモ」の正体に迫る
丸くてかわいらしい姿から「ウニの仲間?」と勘違いしてしまう子どももいるらしいが、マリモはアオサ藻目に分類される藻の一種。丸くなる前は3~4㎝の糸状の藻だ。これが水の中でふわふわと漂い、波や風の力によって集まって転がって丸くなる。マリモが群落を作って育つのは、阿寒湖でも北東のチュウルイ湾とキネタンペ湾だけ。この小さな入り江は、遠浅の砂浜でマリモが波に揺られるのにちょうど良い場所らしい。この藻は富士五湖や琵琶湖、そして北半球の湖沼に生息しているが、大きく丸く育ち群生するのは阿寒湖とアイスランドのミーヴァトン湖だけ。マリモは日本が種の起源で、渡り鳥によって世界に遺伝子が運ばれたと考えられている。
マリモが観察できるのは阿寒湖で2か所だけ
マリモは、光合成で大きくなる。そのため10㎝程度のサイズに成長すると内部に光が届かなくなり、崩壊してしまう。しかし壊れたマリモは、そこからまた成長を始め、大きなマリモになる。阿寒湖の原生林に降った雨が、豊富なミネラルと栄養を含み湖底から湧き出す温泉となって、マリモの生育にひと役買っている。マリモは特別天然記念物なので、ここ「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」か、阿寒湖に浮かぶチュウルイ島内の「マリモ観察センター」でしか天然ものは見学できない。土産物店で販売されているのは、阿寒湖のマリモの親戚を土産用に育てた「養殖マリモ」だ。魚と一緒に水槽に入れると、エサと間違えて食べられてしまうので、マリモはマリモだけの水槽で大切に育てよう。
阿寒湖についてのすべてが網羅されている
阿寒湖のマリモについて詳しく勉強したところあとは「憩いのラウンジ」で休憩しよう。木彫りのヒグマやエゾシカがいて、本物の暖炉もある。そのほか、館内には阿寒地域でよく見られる樹木の実物大標本や、阿寒地域の自然の歴史を説くプチシアターなどが展示されている。阿寒の自然保護を語るうえで、欠かすことのできない前田正名(まえだまさな)についての紹介もある。前田氏は阿寒湖畔に、牧場にするための土地を購入したが、美しい自然に魅せられ「この山は伐る山ではなく、観る山にすべきである」と保護と観光化に努めた。阿寒湖の広大な自然の全貌は、少し散策するだけではわからない。こちらでその知識を蓄えてから湖へ出かけよう。
スポット詳細
- 住所
- 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1-1-1 地図
- エリア
- 釧路・三大湖エリア
- 電話番号
- 0154674100
- 時間
- 9:00-17:00
- 休業日
- 火(祝の場合は翌日)、年末年始
- 料金
- [入館料]無料
- 駐車場
-
なし
※近隣の有料駐車場をご利用ください。 - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(国立公園Wi-Fi)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり
- 滞在目安時間
- 0-30分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 阿寒湖に来たらぜひ寄ってみてください
- 阿寒湖に来たらぜひ寄ってみてください。温泉街のすぐ近くにあり、阿寒湖の成り立ちやまりものことなどが理解できます。また森を通りぽっけに向かう散策路の入り口にもなっています。
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- ビジターセンター
- 阿寒湖の温泉街の北東側にあります。阿寒地域の自然環境などについての展示がされているビジターセンターで、阿寒湖といえばすぐに思い浮かぶ特別天然記念物であるマリモの展示もあります。周辺も探索路になっていますし、来て悪くない場所です
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- いろいろな工夫がされた展示が面白かった
- 『ボッケ』を見る前に立ち寄りました。学習施設として、いろいろな工夫された展示があって、面白かったです。あまり時間が無かったので館内の一部しか見られませんでしたが、自然科学が好きな人はゆっくり見たいですね。
TripAdvisorクチコミ評価
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