稚内副港市場
漁港の雰囲気を味わいながら、買い物と歴史を勉強できる
新鮮な海の幸を求めて、魚市場で買い物
稚内副港市場の館内に入ると、「第一副港丸」とペイントされた、巨大な漁船のオブジェが目に入る。天井には大漁旗が掲げられ、まるで大空にはためいているかのように見える。漁港に迷い込んだような感覚になれるここは、観光客と地元の接点になることを目指し、「水産」「観光」「樺太(サハリン)」をキーワードに造られた複合施設。国道40号沿いにあって、JR稚内駅から歩いても15分ほど。稚内の漁港が活況を極めた1970年代をテーマにしたという館内は、見てまわるだけでも楽しい。
老舗鮮魚店プロデュース。食の総合スポット
メインとなる市場棟は2021年(令和3)にリニューアルした。稚内の老舗鮮魚店である「魚常明田鮮魚店」が中心となり、食の提案を行っている。目玉はやっぱり新鮮な魚介類。切り身や刺し身の盛り合わせなどが並び、生け簀もあって市場で買い物をしている気分を味わえる。冷凍のホタテ貝やカニ、干物などをまとめて購入して宅配で自宅に送れば、このあとの観光も身軽になるだろう。このほかにも旭川の市場から直送された新鮮な地場野菜を買える青果店や、北海道銘菓の並ぶショップもあり、稚内の食に関する土産はひととおりそろう。毎週日曜に開催される「競り市」も人気だ。
知っておきたい樺太の歴史も勉強しよう
2階にあるのは「稚内市樺太記念館」だ。日露戦争集結から太平洋戦争が終わるまでの40年間、日本の領土であった樺太(サハリン)には、島国の日本で唯一、地続きの国境が存在した。「日露国境標石」のレプリカはぜひ見ておこう。樺太は世界で22番目の大きな島(北海道が21番目)。林業が盛んで、日本のパルプの8割が南樺太からの供給だった時代もあるほど。教師をしていた宮沢賢治が教え子を製紙工場に就職させるため、また亡き妹を想って樺太に渡ったエピソードも紹介されている。樺太まで続いていた海底ケーブルの実物や、北港防波堤ドームのミニチュア模型など見て楽しめる資料もいっぱいだ。奥まった場所にありわかりにくいが、ぜひ足を運ぼう。
ニシン漁で最盛期を迎えた昭和の稚内へ
市場棟から、中央広場を挟んだ反対側のエリアは、稚内の昭和の街並みを再現したギャラリー棟となっている。当時の看板や映画のパンフレットがあふれる町角、店のショーウィンドウには懐かしいレコードやおもちゃ、家電製品が飾られている。じっくり見ていると、あっという間に時間が経ってしまうだろう。稚内副港市場にはこのほか「てっぺん食堂」や海鮮丼専門店「魚常」、「カフェPotto」など飲食店も充実。建物の裏手、海側に出ると「ニシン街道」の標柱がある。稚内で水揚げされたニシンは、この街道を通って北海道の南端、約700km先の松前町まで届けられていた。北海道の漁業にとって歴史ある場所に、稚内副港市場は建てられているのだ。
スポット詳細
- 住所
- 北海道稚内市港1-6-28 地図
- エリア
- 稚内エリア
- 電話番号
- 0162290829
- 時間
- 店舗・施設により異なる
- 休業日
- 店舗・施設により異なる
- 駐車場
- あり
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 備考
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[海鮮丼魚常]0162-73-0120
[魚常明田鮮魚店]0162-23-3410
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 加水なしの温泉が素晴らしい
- 2回にある改装したばかりの温泉が最高でした。加水がないため温泉の濃度が高く、循環、消毒、加温ありですが、稚内市内では温泉の濃度が1番高いと思います。二種類の温泉を使っているようです。露天風呂は景色がよかったです。休憩室やレストランも広く、ゆっくりできました。
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- グルメとショッピング
- 国道40号線沿いにある飲食店や小売店などが入ったスポットです。今回は市のキャンペーンでたくさんクーポン貰ったのですが、それが使える店があったので食事も買い物もここでしました。観光客相手の感じはありますが品揃えは十分で良かったです。
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- 「魚常」の海鮮丼とうに丼が美味しかった。
- ツアーの昼食で立ち寄った「稚内副港市場」は買い物するのに便利でした。又中には「魚常」という寿司屋さんもありました。お手頃な値段で海鮮丼もいただけます。値段の割りのボリュームもあり美味しかったです。妻が冥途の土産に鵜ぬ丼を食べたいというので3,500円を奮発済ました。と言っても旅をしたタイミングで稚内市からのクーポンが1人1,000円分会ったので実質1,500円でいただけました。このウニが新鮮でミョ...
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