出石城下町
城下町に広がる「但馬の小京都」
但馬の中心として栄えた歴史的なスポット
但馬開発の祖神「天日槍(あめのひぼこ)」が泥水の底にあった但馬地方を、瀬戸の岩山を切り開くことで干拓に成功したとされるほか、『日本書紀』や『古事記』にも登場する歴史深い場所「出石」。応仁の乱の西軍総師・山名宗全(やまなそうぜん)によって「此隅山城(このすみやまじょう)」が構えられ、そのあと、有子山城や出石城も築城された。但馬の中心として町が繁栄するなかで、沢庵和尚や桂小五郎、加藤弘之など歴史上の人物とも深い関わりをもつ土地でもある。街のシンボルとして親しまれる「辰鼓楼」や上級武士の居宅「出石家老屋敷」、芝居小屋「出石永楽館」など城下町には歴史的なスポットが多数。それぞれを巡って江戸から明治時代の出石の暮らしに触れてみよう。
「小京都」といわれる城下町を巡ろう
城下町は京都市内と同じく、碁盤の目のような通りが築かれているのが特徴のひとつ。「辰鼓楼」がある大手前通り、出石城跡の内堀から最も近く、当時権威ある商人が住んでいたとされる八木通り、上田藩主の家来の住居だった田結庄(たいのしょう)通りなど、ストリートによって特色が異なるのもおもしろい。また、城下町一体は重要伝統的建造物群保存地区として、格子窓や虫籠窓などの風情ある建築物が立ち並び、江戸時代の名残が感じられる。ちなみに通りの名は、当時の城主の家臣の名前が由来となっているそう。散策しながら通りの名にも注目してみよう。
出石皿そばの発祥のきっかけは、そば好き信州・上田藩主の仙石政明氏
約300年の歴史をもつ、名物の出石皿そば。1706年(宝永3)の国替えにより、そば好きであった信州・上田藩主の仙石政明氏が、信州のそば職人とともに出石に入部したことからその歴史は始まった。既存のそば打ちの技術にそば職人の技法が加えられ改良を重ねたあと、出石焼きの小皿に盛り付けるという現在の様式が確立された。昭和初期には出石そばの店が城下町に増えていき、今では歴史ある老舗や古民家をリニューアルした店など約40店の専門店が並ぶほど。いずし観光センターでは、出石皿そばの食べ比べを楽しめる「出石皿そば巡り巾着セット」(2200円)が用意されている。巾着には疑似通貨が入っており、皿そば巡り実施店舗でその通貨を使えば、3店舗分のそばを味わえるというお得なサービス。そば好きは体験必至だ。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 古い良き時代の街
- ツアーでの100分自由時間があり、散策しました。たまたま美しい虹が、出石川の上にでて、大変美しかったです。道路はアスファルトではなく、砂利道。ベンガラ格子の家や、皿そばのお店など、古い良き時代をほうふつとさせる町でした。
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- 皿そばのお店がたくさん
- 以前と変わらず皿そばの看板が目立ち、さらに辰鼓楼はその安定した佇まいを魅せてくれます。土曜日だからか、大手前駐車場は混雑していました。11月の声を聞くと但馬地方はすっかり秋も深まる頃、午後になれば肌寒く感じます。そんな中、甘いものでも欲しいとなると、目に入るのはソフトクリームを中心にアイス系スイーツばかり…暖かいぜんざいでもあったらすぐに飛びついていたのになぁ…
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- 路地裏なども散策して楽しい
- メインの散策路はもちろん、少し脇道や路地裏なども情緒がありそしてとても歴史を感じる事ができる町です。老舗の酒屋や酒蔵、土壁の家などがまだまだたくさん残っています。町が平坦で道も広い為、ご年配の方もゆっくりと過ごすことができる、素晴らしい場所です。
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