男山酒造り資料舘
男山350年の歴史を伝える酒造り資料舘
江戸時代の貴重な資料展示や酒造りの見学も
JR旭川駅から北東へ車で約20分。商業施設が立ち並ぶ郊外への幹線通り沿いに男山酒造り資料舘はある。ほんのりとフルーティーな日本酒の香りが漂う館内には、江戸時代の貴重な資料や文献、酒器などが展示され、仕込み時期の10月中旬から4月上旬には酒造りの様子を一部見学できる。また、仕込み時期には、「今朝ノ酒(けさのさけ)」という当日搾ったできたての酒を不定期で販売し、人気を集めている。出合えたらラッキーなこの酒は、「今朝ノ酒」という同じ商品名ながら、その日に搾る銘柄によって中味が変わるので、さらに楽しみだ。さあ、「試飲・売店コーナー」のある1階はあとのお楽しみにして、まずは館内を見学しよう。
浮世絵が語る酒造りの歴史
2階展示室で見られるのは、「男山」の由来と、その存在を裏付ける多数の歴史的資料。喜多川歌麿の『名取酒六家選』や、歌川国芳の『誠忠義臣名々鏡』など、男山が描かれている浮世絵をはじめ、葛飾北斎の掛け軸や、男山本家から受け継いだ「酒造り秘法の古文書」など、原画や直筆を含めた貴重な資料を公開している。また、喜多川歌麿の浮世絵『名取酒六家選 若那屋内白露 木綿屋乃男山』が完成するまでの制作過程を「順序摺(じゅんじょずり)」で再現した浮世絵をパネル22枚で紹介。江戸時代から継承される伝統の名酒が現代に受け継がれるまでを実感できる資料の数々は必見だ。
昔の酒造り道具の展示や VTR放映も
3階では、桶を中心に昔の酒造り道具を展示している。作業目的に応じて形状などを工夫した道具からは、日本伝統の機能美が感じられる。また、日本酒の製造工程と男山の歴史を5か国語(日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語)対応のVTRで紹介していることから、海外の人からも注目されていることがわかる。さて、1階の試飲・売店コーナーに戻り、無料の試飲を楽しもう。売店には「季節限定」や「資料舘限定」など、限定の日本酒が多数あるほか、原料の米を精米する際に発生する米粉で作った「蔵おこし」や、酒粕を使ったカップアイスなども販売している。酒器や前掛け、Tシャツなど、男山のオリジナルグッズも人気。
「延命長寿の水」と季節を彩る日本庭園
入り口の近くでは、「延命長寿の水」と呼ばれて親しまれている男山の仕込み水を無料で開放。北海道旭川の地酒「男山」を生み出す大雪山の伏流水を、ペットボトルに入れてホテルへ持ち帰る人もいるという。また資料舘前の日本庭園には、春から秋にかけて、エゾヤマザクラ、フジ、ツツジ、ショウブ、アジサイなど、季節の花々が咲き、来館者の目を楽しませている。夏は庭の中心にある「ひょうたん池」で鯉のエサやりができ、冬は一面雪に覆われるため雪遊びが楽しめる。
スポット詳細
- 住所
- 北海道旭川市永山2条7-1-33 地図
- エリア
- 旭川エリア
- 電話番号
- 0166477080
- 時間
-
9:00-17:00
[酒蔵開放(2月第2日)]10:00-15:00 - 休業日
- 年末年始(12/31-1/3)
- 料金
- [入館料]無料
- 駐車場
- あり(普通車50台、大型車8台)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 無料で入れる
- 10/10に訪問。無料で入れる資料館です。1階が売店になっているため、そこの売り上げで賄っているのでしょう。男山の歴史がわかりますが、創業百数十年なのに、300年の歴史を背負うとか言っちゃダメでしょ。たしかに元は江戸時代の伊丹の酒造だったのかも知れないけど、途絶えていて直接的な関係はないんだからさ。
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- 浮世絵にも描かれた銘酒を知るところ
- 延命長寿の水ともいわれる大雪山の伏流水を仕込みに使う、旭川の地酒、男山の伝統や、貴重な資料を見ることができました。
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- 元々は兵庫県伊丹のお酒だったようです
- 男山は伊丹が発祥で、江戸時代から全国区のブランドで浮世絵にも描かれてるなど、興味深い歴史が展示されてます。製造現場もガラス越しに見学できますが、通常の日はスチームの樽が並んでいる姿が見られるのみです。
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