支笏湖

湖沼

澄んだ湖面と山々。四季折々の美しさを見せてくれるカルデラ湖

約4万年前の火山の噴火でできた陥没地に水が溜まってできた「支笏湖」。アイヌ語で「大きな窪地」を意味する「シ・コッ」がその名の語源といわれている。高い透明度を誇る水は、淡く美しい「支笏湖ブルー」として有名だ。

支笏湖温泉エリアから見た支笏湖。湖を囲む山の稜線が美しい} 支笏湖温泉エリアから見た支笏湖。湖を囲む山の稜線が美しい

国内2位の水深とトップクラスの水質のよさ

千歳市の郊外、支笏洞爺(しこつとうや)国立公園にある「支笏湖」は、札幌から車で約1時間の距離にある。樽前(たるまえ)山、風不死(ふっぷし)岳、恵庭(えにわ)岳などに囲まれており、湖のどの場所からも美しい山並みを望める。湖の周囲は約40km、東西に長い繭(まゆ)のような形をしており、最大水深は約360mで、国内2位の深度を誇る。その深さがあるため、冬でも湖面が凍ることはほぼなく、洞爺湖とともに日本最北の不凍湖といわれている。また、水温が低くプランクトンの発生が少ないため、透明度が高いのも特徴。火山噴火によってできたカルデラ湖のため流入河川が少ないことや、生活排水の流入がないこともあり、環境省の水質調査(公共用水域水質測定結果)では、2018年(平成30)まで11年連続日本一に選ばれていた。

透明度の高さが分かるだろうか。澄み切った水が鏡のように山の姿を映し出す} 透明度の高さが分かるだろうか。澄み切った水が鏡のように山の姿を映し出す

温泉、アウトドア。夏も秋も冬も楽しみが多数

支笏湖を初めて訪れるなら、まずは支笏湖温泉街へ。ホテルや旅館が立ち並び、カフェやレストラン、なかには支笏湖のヒメマス料理を提供する店もある。近くには「支笏湖ビジターセンター」があり、支笏湖エリアの自然に関する展示解説や、国立公園内の利用案内を行っている。船着き場からは、水の中を見ることができる水中遊覧船が運航。自分で漕ぐペダルボートなども用意されている。カヌーやダイビングなど、支笏湖の自然を満喫できるアクティビティツアーを実施している会社もあるので、参加してみるのもおすすめだ。この界隈は紅葉の名所としても知られ、シーズンになると駐車場が満車になることもよくある。また、毎年1月末から2月中旬には「千歳・支笏湖 氷濤(ひょうとう)まつり」がここで開催される。湖の水を吹き付けて凍らせたオブジェが並び、昼も夜も幻想的な世界を見せてくれる。冬に北海道を訪れた際には、ぜひその美しさに触れてほしい。

支笏湖温泉街の商店が並ぶエリア。平日でも人通りがあって賑わっている} 支笏湖温泉街の商店が並ぶエリア。平日でも人通りがあって賑わっている

奥に見えるのが遊覧船の船着き場。カヌーなどのアクティビティを楽しむ人も多い} 奥に見えるのが遊覧船の船着き場。カヌーなどのアクティビティを楽しむ人も多い

豊かな自然を感じられる森がそばにあるのも支笏湖ならでは

湖畔へは支笏湖温泉街からだけではなく、千歳川を渡ったところにある宿泊施設「休暇村支笏湖」側からも行くことができる。こちらは温泉街より小高くなった森。野鳥が観察できることから「野鳥の森」と名付けられ、野鳥の解説図も設置されている。展望台もあるので、ここからまた違った角度で湖を眺めるのもいい。森から斜面に造られた階段を下りていくと、湖に着き、船着き場などが見える。湖畔を左に進むと、湖の砂浜まで階段が続く「親水広場」があり、湖水に触れることも可能だ。来た道を戻ると、湖とつながる千歳川の河口があり、小さな赤い鉄橋「山線(やません)鉄橋」が見える。これは、明治時代に苫小牧にあった王子製紙が、千歳川沿いに発電所を建設する際に敷設した物資運搬用線路の名残だそう。また、温泉街と湖を挟んで対極の場所にある「美笛(びふえ)キャンプ場」はキャンパーに人気があるスポットだ。

森のなかにある「休暇村支笏湖」の展望台から見た眺め} 森のなかにある「休暇村支笏湖」の展望台から見た眺め

千歳川にかかる「山線鉄橋」。現在は人が歩いて渡れる橋になっている} 千歳川にかかる「山線鉄橋」。現在は人が歩いて渡れる橋になっている

スポット詳細

住所
北海道千歳市支笏湖温泉番外地 map map 地図

情報提供: ナビタイムジャパン

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