聖神社
日本最古の流通貨幣「和同開珎」に由来がある銭神様
律令以来1300年の歴史をもつ聖神社
律令時代の慶雲年間(704~708)、武蔵国秩父郡で良質の和銅(にぎあかがね)の鉱脈が発見された。慶雲5年(708)1月11日、この報を受けた元明天皇はたいへん喜び、その日のうちに年号を和銅に改めたと『続日本紀』に記されている。元明天皇は鉱脈の開発を指示するとともに、鉱脈のある祝山(いわいやま)山頂に和銅をご神体として神籬(ひもろぎ)を建て、金属の神である金山彦命(かなやまひこのみこと)を祀った。和銅元年(708)2月13日にふもとに社殿が建てられ、ご神体が遷されて現在まで続く聖神社が創建された。
どんな願いでも叶えてくださる銭神様
聖神社は、和銅をご神体とし、日本最古の流通貨幣「和同開珎」にゆかりがあることから「銭神様」とも呼ばれている。ご祭神は金山彦命(かなやまひこのみこと)のほか3柱と、のちに合祀された元明天皇こと元明金命(げんみょうこがねのみこと)。金山彦命は子孫繁栄・夫婦和合の神でもあり、地元の黒谷(くろや)の鎮守の神様でもある。鎮守の神として「何をお願いしてもよく聞いてくださり、人の心に染み入る言葉をかけてくださる」ことから聖の名で呼ばれているというのが神社名の由来だ。
江戸時代に建てられた社殿が並ぶ境内
秩父鉄道の和銅黒谷(わどうくろや)駅から聖神社へは、彩甲斐街道(国道140号)を歩いて5分ほど。脇に小さな駐車場がある鳥居から石段を上り、樹木に囲まれた境内へ。本殿は1710年(宝永7)に建てられた秩父市内の今宮神社本殿を1963年(昭和38)に移築したもの。秩父市有形文化財に指定されている。それまでの本殿は、左隣に遷されて大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀る出雲神社とされている。こちらも1807年(文化4)建築の歴史的なものだ。
さらにその左側の宝物庫には、ご神宝の和銅が2塊と、元明天皇から下賜された長さ20cmほどの雌雄一対の和銅製百足(ムカデ)が安置されている。聖神社の遷座祭に本来なら文武百官を遣わすところを、代わりに百足を贈ったものと伝えられている。宝物庫の扉は通常は閉まっているが、毎年4月13日と11月3日の例大祭にご神宝が公開される。
金運アップを祈願したら和銅遺跡へ
参拝を済ませたら、御朱印や授与品もいただきたい。和同開珎をかたどった絵馬のほか、宝くじや通帳を入れておく財布、金色のお守りやおみくじなどがあり、金運アップが期待できると人気が高い。本殿のすぐ左側に置かれた「ご利益のご報告ボード」には、全国から寄せられた宝くじ高額当選のお礼がずらりと並べられている。聖神社へ行く際は、和銅を採掘した跡がある「和銅遺跡」にも立ち寄ってみよう。神社から歩くと片道15分ほど。古代からのパワーが秘められた場所を訪れたら、さらに運気がアップするかもしれない。
スポット詳細
- 住所
- 埼玉県秩父市黒谷2191 地図
- エリア
- 秩父周辺エリア
- 電話番号
- 0494242106
- 時間
- 9:00-16:30
- 駐車場
-
あり(15台)
※臨時駐車場(10台) - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
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- 和同開珎のいわれ
- 慶雲五年、西暦七〇八年、武蔵国秩父郡(現在の埼玉県秩父市黒谷)から自然銅が発見され、これを喜んだ朝廷は年号を「和銅」と改元し、日本最初の流通貨幣[和同開珎]を、発行しました。和同開珎が祀られている聖神社は、地元の人々からも銭神様と呼ばれ、お金儲けの縁起の神様として地元の人達に親しまれています。宝くじ祈願やビジネス開運祈願など多くの人達が訪れます。(境内の案内より)
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