燈籠坂大師の切通しトンネル
弘法大師を祀るお堂へ向かうために掘られたトンネル
富津市を海沿いに走る国道127号線を館山方面に向かうと、城山隧道(ずいどう)の手前左手に赤い門が現れる。燈籠坂大師(とうろうざかだいし)の参道を示すその門をくぐって100mほど進むと、切通し(きりとおし)トンネルが見えてくる。このトンネルは大師堂へと続く参道となっており、かつては尾根を越える急な山道しかなかったため、明治から大正にかけて手掘りで掘られたという。その後、昭和初期に地元住民が切下げ工事を行い、現在の形になった。切通した部分とトンネル部分をあわせると長さは約100m、高さは約10mもあり、近くで見てみると手掘りされた跡が荒々しく残っている。トンネルを抜けた先には石段があり、石段を上り切ったところに大師堂が立っている。820年(弘仁11)、弘法大師空海が日光山に向かう途中にこの地に立ち寄り、岩に自画像を刻んだという。里の人々はこの大師像を祀り、常夜燈を点して海上安全や大漁を願った。のちに、このお堂は「燈籠坂大師」と呼ばれるようになり、現在は近隣にある東善寺の飛地境内となっている。
スポット詳細
- 住所
- 千葉県富津市萩生8-2 地図
- エリア
- かずさ・臨海エリア
- 時間
- 終日
- 休業日
- 無休
- 料金
- [見学料]無料
- 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 不可
- 平均予算
-
【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円 - 滞在目安時間
- 0-30分
情報提供: ナビタイムジャパン