沼ッ原湿原
200種類以上もの亜高山植物が自生する湿原
雄大な景色を望む園地からスタート!
高山帯と山地帯の間に位置する亜高山地帯の沼ッ原(ぬまっぱら)湿原。名峰・茶臼岳に至る山々の登山口でもあり、鈴を鳴らしながら歩くハイカーの姿も多い。入り口には広い駐車場とトイレ、小さな園地があり、眼下には昭和40年代に発電用の上池として整備された調整池や西ボッチ山が見え、そのふもとに湿原が広がっている。そこまで山道を500mほどの道のりだ。トイレは駐車場にしかないので気をつけて。雨上がりなどは滑りやすい箇所もあるので、登山靴など歩きやすい靴を履いて向かおう。
四季折々にさまざまな植物や生物を観察できる
クマザサが生い茂る道を下って約10分で湿原へ。この辺りには多くの鳥類や両生類が見られるが、ツキノワグマやニホンザルなどの哺乳類も生息しているので、注意が必要だ。出没しやすい早朝や夕方の訪問は避けよう。昆虫類では季節によってクジャクチョウやアサギマダラの姿がある。木道が整備されている湿原のなかでは、春にザゼンソウやハルリンドウ、初夏には日光の花として知られるニッコウキスゲやコバケイソウ、夏にショウブ、秋にエゾリンドウなど、四季折々にさまざまな花を観察できる。水中に目をやればクロサンショウウオの卵も多く、亜高山に広がるさまざまな自然の息遣いを感じられる。あずまやもあるので、休憩しながらのんびり湿原散歩を楽しんで。
健脚向けハイキングコースも要チェック!
はるばる沼ッ原湿原まで行くのなら、余力次第で周辺散策も楽しみたい。黒磯観光協会では湿原から深山ダムへ至るコースをはじめベテランハイカー向けコースも紹介しているが、駐車場まで上がる途中に誘導看板も設置されている「乙女の滝」、あるいは板室温泉を目指すコースなら、ビギナーでも難易度が低めでオススメだ。滝から注がれる天然のミストシャワーか、立ち寄り湯でほっこりしよう。事前に検討を。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン