東照宮
珍しい文化財も拝める徳川家康公と徳川頼房公を祀る神社
震災の被害から復旧された社殿
水戸東照宮の成り立ちは、1621年(元和7)に水戸初代藩主徳川頼房(とくがわよりふさ)公が、父の徳川家康公の御霊をこの地に祀ったのが始まり。建設当初は神仏習合で仏祭だったが、水戸第9代藩主徳川斉昭(とくがわなりあき)公が、神道による祭祀にあらためて、現在にいたる。創建当時の社殿は国の重要文化財に指定されていたが、残念ながら1945年(昭和20)の水戸空襲で消失してしまった。1962年(昭和37)に再建されたが、2011年(平成23)の東日本大震災で被害を受け、400年祭にあたる2021年(令和3)に向けて復旧されたばかり。
色鮮やかな社殿の装飾
水戸東照宮は駅近の立地でアクセスしやすい。JR水戸駅北口から国道50号を西に向かって歩いていくと、すぐに右手の道路沿いに大きな鳥居が現れる。これが「表参道大鳥居」だ。大鳥居をくぐり階段を登ると、豪華な唐門の向こうに社殿が見えてくる。社殿に向かう通路の天井には紅梅と白梅が描かれている。また、祈祷を申し込めば社殿内部に上がることができ、花をモチーフにした色鮮やかな天井画と、地元の女性画家が描いたという龍の天井画を見ることができる。
100年ぶりの大行列でかつがれた大神輿
境内に点在している歴史的価値の高い文化財は、お参りに行った際の見どころだ。入り口付近に建つ「銅造灯篭(どうづくりとうろう)」は、家康公の33回忌にあたる1651年(慶安3)に頼房公から奉納されたもの。神輿殿にある「大神輿」は、1646年(正保3)に頼房公から奉納された。2015年(平成27)に50年ぶりの大修復を行い、金色に煌く当時の荘厳な姿を取り戻した。水戸東照宮創建400年にあたる2021年(令和3)には「四百年記念大祭」として、昔、関東随一の祭りといわれた「水戸御祭禮行列(みとごさいれいぎょうれつ)」が100年ぶりに復活して行われた。その際にもこの「大神輿」はかつがれた。
日本最古の戦車と現代アートが展示されている
珍しいのは、日本最古の鉄製戦車と言われている「安神車(あんじんしゃ)」の展示。水戸藩は幕末に武器の製造も行っており、徳川斉昭公が鍛刀の心得があった藩士に命じて作らせた。実戦には一度も使用されなかったという。境内には、建築家の藤森照信が「安神車」から着想を得て作成した現代アート作品もあるので、さながら博物館のような賑やかさだ。『安神車写し銅造移動式茶室「せん茶」(あんじんしゃうつしどうづくりいどうしきちゃしつせんちゃ)』は、水戸芸術館で展示されたあと、水戸東照宮に奉納された作品。訪れた際には内部をのぞいてみよう。
スポット詳細
- 住所
- 茨城県水戸市宮町2-5-13 地図
- エリア
- 水戸・笠間エリア
- 電話番号
- 0292213784
- 時間
-
[参拝]6:00-17:00
[受付]8:30-17:00
[授与所]8:30-17:00 - 休業日
- 無休
- 料金
- [拝観料]無料
- 駐車場
- あり(30台)
- クレジットカード
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
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