道の駅あがつま峡

絶景の渓谷を間近に、温泉やドッグランで一日中遊べる道の駅

群馬県内でも有数の紅葉スポットであり、関東の耶馬渓とも称される国指定の名勝「吾妻渓谷」。その玄関口ともいえる場所にあり、ドライブの休憩スポットや地元住民の憩いの場となっているのが「道の駅あがつま峡」だ。

広大なエリアに複数の施設が併設されている珍しい道の駅

この道の駅は、町営の日帰り温泉施設「吾妻峡温泉天狗の湯」が併設された珍しい施設で、農産物直売所・足湯・健康遊具・ドッグランなどがあり、ドライブ途中の立ち寄りスポットとしてだけでなく、地域の人々の触れ合いの場としても人気がある。天狗の湯は、源泉かけ流しのうえ、保温力が高いとされる塩化物泉で、体が芯から温まる。貸切の部屋もあり、内風呂のほか、露天風呂も有する。介助が必要な方であっても、人の目を気にせずに温浴を楽しめるとあって地元民にも人気だ(貸切風呂は予約優先。1回2時間の利用が可能)。大浴場の露天風呂の真ん中には、道の駅の近くを走る八ッ場(やんば)バイパスにある茂四郎(もしろう)トンネルの工事で出た貫通石が置かれていて、「難関突破」「合格祈願」「安産」の守護石として親しまれている。

露天風呂の真ん中にある縁起物の貫通石

農産物直売所「てんぐ」では、町の名産品であるこんにゃく・米・リンゴ・野菜などの加工品をはじめとして、こだわり特産品や地元で採れた新鮮野菜を販売している。また、ソフトクリームやコロッケなどを販売しているテイクアウトコーナー「あさの味」、店内左奥には郷土の味が人気の食事処「あがつま亭」があり、「やまと豚しょうが焼」「けんちん汁」等の豊富なメニューで旅人の胃袋を満たしている。周辺の観光情報を得たいという人は、情報発信コーナーで、周辺の道路情報・観光情報を得ることができる。

地元産の食材を使った加工品も充実

屋外の広大な敷地も、この道の駅の大きな特徴の1つ。さまざまなエリアに分かれており、周囲にはウォーキングコース(1周250m)や遊歩道(900m)、ストレッチやバランス感覚を養える遊具もあるので、健康増進を考える近隣の利用者も多い。疲れた体を癒やすのにぴったりなのが、開放感ある無料の「足湯」。広々とした公園で遊ぶ子どもたちを見守りながら、ゆったりとお湯に浸かることのできる珍しい足湯だ。天然芝のドッグランエリアも人気で、小型犬用とフリー用に分かれており、犬種に応じて安心して愛犬との遊びを楽しむことができる。この道の駅には、1、2時間では楽しみ尽くせないほどの自然豊かな環境を生かしたコンテンツがあり、ドライブ途中の休憩だけでなく、ドライブの目的地としても楽しめそうだ。

すべて天然芝だから子どものワンちゃんも安心