鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館

博物館/科学館

日本唯一の「梨」のミュージアム

鳥取県を代表する味覚のひとつ「二十世紀梨」。その歴史や魅力を紹介する国内唯一の「梨」をテーマにしたミュージアム。一年中、3品種の食べ比べができるほか、パーラーでは「二十世紀梨ソフトクリーム」も味わえる。

国内最大級の「二十世紀梨の巨木」の展示。根の部分もガラスケースの中に展示されているのでじっくり見てみよう} 国内最大級の「二十世紀梨の巨木」の展示。根の部分もガラスケースの中に展示されているのでじっくり見てみよう

鳥取県を代表する果実「二十世紀梨」

鳥取県内では1904年(明治37)から栽培が始まった「二十世紀梨」。リンゴ栽培には暑過ぎ、みかん栽培には寒過ぎるといわれる気候の鳥取県で、先人たちが「黒斑病(こくはんびょう)」と戦いながら、苦労を重ね、全国一の生産地になった。「倉吉パークスクエア」に2001年(平成13)に開館した「鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館」は、この鳥取県を代表する果物の歴史や栽培法などを興味深く、わかりやすく、総合的に紹介する日本唯一の「梨」のミュージアムだ。館内ですぐに目に入るのが、同館のシンボルツリー「二十世紀梨の巨木」。全盛期には約4000個もの実をつけたというこの巨木は、篤農家・稲村清臣(いなむらきよおみ)さんから寄贈されたもので、樹齢74年、1999年(平成11)に掘り起こされた。天井を覆うように広がった枝は直径20mに達し、地下5mまで伸びた根もガラスケースに入れて一緒に展示している。

飲食店などが入る「食彩館」や、ホールや図書館、温水プール、多目的広場などがある「倉吉パークスクエア」のなかにある} 飲食店などが入る「食彩館」や、ホールや図書館、温水プール、多目的広場などがある「倉吉パークスクエア」のなかにある

施設の中心は吹き抜けになっていて、この館のシンボル「二十世紀梨の巨木」が展示されている。建物は直径55mの円形構造} 施設の中心は吹き抜けになっていて、この館のシンボル「二十世紀梨の巨木」が展示されている。建物は直径55mの円形構造

梨の食べ比べコーナーが人気

1階は趣向を凝らした展示コーナーとなっている。「二十世紀梨ものがたり劇場」は、昭和初期の梨農家をイメージした藁葺き屋根の建物に、使用していた農具を展示し、当時の様子を再現。いろりの前で箱詰め作業をするロボットの夫婦が、二十世紀梨栽培の歴史を語ってくれる(10分)。「梨を育てる」のコーナーは、梨作りの1年間の作業をジオラマや映像、パネルなどで紹介する。梨の袋かけの模擬体験をできる作業体験樹もある。「バーチャル梨園」では、栽培過程をクイズ形式で紹介。「シアター」では、梨が古代中国からシルクロードを通って、朝鮮半島、日本へ伝わったという大陸渡来説をもとに作成した「梨の来た道」(17分)と、鳥取の梨産地の現状と近未来の梨作りを紹介する「未来にはばたく梨産地鳥取」(14分)を上演。「梨のキッチンギャラリー」は、一年中、3種類の梨を食べ比べ(無料)できる人気コーナーだ。「梨と世界の人々」は70種類の模型など世界の梨に関する資料を展示。映像による世界の梨園巡りもできる。

昭和初期の梨農家の様子を再現、栽培の歴史へ想いを誘う} 昭和初期の梨農家の様子を再現、栽培の歴史へ想いを誘う

年間を通して食べ比べができると好評の「梨のキッチンギャラリー」} 年間を通して食べ比べができると好評の「梨のキッチンギャラリー」

ある日の食べ比べは、愛宕(あたご)、王秋(おうしゅう)、新興(しんこう)の3種類} ある日の食べ比べは、愛宕(あたご)、王秋(おうしゅう)、新興(しんこう)の3種類

梨園に来た気分で遊び、梨スイーツに舌鼓

2階の「梨と遊ぶ『不思議ガーデン』」は、入場者の体が小さくなって、梨園にいるイメージで構成してあり、梨園に隠れているセミやカラス、ウサギたちなどを探す楽しい仕掛けだ。「映像情報学習室」は、県下梨作り名人の秘訣などを紹介、資料展示室では、大正時代から現在にいたるまでの、梨作りの機械や道具、出荷箱に貼るシールなど「鳥取の二十世紀梨栽培用具」(国登録有形民俗文化財)を展示している。直営のフルーツパーラーはフルーツにこだわったさまざまなスイーツやジュースを提供。なかでも二十世紀梨をピューレにして使用した爽やかな酸味の「二十世紀梨ソフトクリーム」が人気。ミュージアムショップでは、ゼリーやケーキ、チョコレートなどのお菓子や、ジュース、ジャム、紅茶まで「梨」を使った多彩な品ぞろえが楽しい。

「不思議ガーデン」では梨がこんな大きさに! 小さくなった人間の視点でさまざまな発見をしよう} 「不思議ガーデン」では梨がこんな大きさに! 小さくなった人間の視点でさまざまな発見をしよう

フルーツパーラーの「二十世紀梨ソフトクリーム」はぜひ食べたい人気スイーツ。大400円、小300円} フルーツパーラーの「二十世紀梨ソフトクリーム」はぜひ食べたい人気スイーツ。大400円、小300円

スポット詳細

住所
鳥取県倉吉市駄経寺町198-4 倉吉パークスクエア内 map map 地図
電話番号
0858231174
時間
9:00-17:00(最終入館16:40)
休業日
第1・3・5月(祝の場合は翌日)、12/29-1/3
料金
【入館料】
[大人(高校生以上)]300円
[小中学生(小学生以上)]150円
[幼児]無料
駐車場
あり(768台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、Apple Pay、Google Pay、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY)
※iDのみ入館での使用不可
Wi-Fi
あり(とっとりBB)
コンセント口
なし
喫煙
不可(全館禁煙、施設外喫煙場所にて灰皿設置)
英語メニュー
あり(館内パンフレット)
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 小さな子供がいる家庭には特におすすめかと思います。
    4.0 投稿日 : 2022.09.07
    倉吉方面で観光される場合は、その候補に入ってくるのではないでしょうか。中ではたくさんの種類の梨を学ぶことができ、その日の梨を3種類いただくことが出来ます。また、園内の庭園では梨を土なしの水と空気だけで栽培している様子も伺え興味深いです。1つの木に複数の梨の種類を接木することで、複数種の梨が一本の木になる様子とかも興味深かったです。なしっこ館の入り口脇にあるお店では梨のソフトクリームが食べられます...
  • 梨の食べ比べはおいしかった。
    3.0 投稿日 : 2022.04.18
    梨に関する展示が一杯!梨しかありません!小さなお子さんには楽しめる展示だと思います。梨の収穫シーンに関するジオラマは面白かったです。
  • 梨の博物館
    4.0 投稿日 : 2022.04.07
    鳥取の名産と言えば梨だが、この倉吉周辺でも多く栽培されているらしい。なしっこ館はその梨の博物館。あまり期待せずに訪れたが、梨に関する短い映画もあり、かなり楽しめた。三種類の梨の食べ比べをするコーナーもあり、子供連れでも退屈しないと思う。

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アクセス

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最寄り

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