道の駅 萩往還

萩城から参勤交代で江戸に行くために開かれた道・萩往還沿いにある。広場には吉田松陰、高杉晋作、久坂玄瑞の銅像も

萩グルメを楽しんだあとは幕末の歴史散策へ

山と海と大小の島々からなる萩市は、多様な地形と気候から生まれる食材の宝庫。「道の駅 萩往還(はぎおうかん)」には、恵まれた環境ではぐくまれた山の幸を中心とした地元の特産品が集まる。館内は菓子や地酒などを販売する「物産館」と、農産物直売所の「菜々色(なないろ)マルシェ」に分かれているので、多彩な品ぞろえに目移りするほど。ショッピングだけでなく、レストランや軽食コーナーでも萩グルメを楽しめる。なかでもおすすめは、萩のブランド牛をカジュアルに味わえる「見蘭牛(けんらんぎゅう)ダイニング玄」。地元の精肉専門店「ミドリヤファーム」の直営店で、和牛のルーツといわれる「見島牛(みしまうし)」と、その血統を受け継ぐ「見蘭牛」を使用したメニューが好評だ。肉のおいしさをギュッと詰め込んだハンバーグが評判を呼び、週末には開店待ちの行列ができるほどの人気ぶり。敷地内には「松陰記念館」もあり、吉田松陰が旅した跡を光の道で示す日本地図や、松下村塾を再現した臨場感のある展示が見もの。入館無料なので、買い物や食事とあわせて立ち寄りたい。

「松陰記念館」で萩の歴史を学んでから萩観光へ

パッケージも魅力のお土産がズラリ

特産品販売所の「物産館」では、夏みかんを使った菓子や地酒、かまぼこをはじめとする海産物など、萩の名産品を取りをろえている。食べ物だけでなくお土産に最適な雑貨も話題となっており、なかでも入浴剤の「萩かおり風景の湯」は、「道の駅 萩往還」オリジナルの「旅する入浴剤」シリーズの人気アイテムだ。香りは「萩城下町夏みかんの花」と「萩椿の小径」の2種類。高知の製薬会社と共同開発し、素材や香りにこだわり抜いた入浴剤はクオリティが高く、洗練されたデザインのパッケージも大好評。ほかにも、特注限定品のマーマレードや、萩特産の夏みかんをベースにしたオリジナルのポン酢やドレッシングなど、地元ならではの商品がめじろ押しだ。

充実の品ぞろえの特産品販売所「物産館」

左からプレミアムマーマレード ハードタイプ・ビター、プレミアムマーマレード クリーミー・スウィート各594円。「道の駅 萩往還」の特注限定品

左から「見蘭牛ビーフカレー」756円、「見蘭牛ハンバーグ」810円。併設する「見蘭牛 ダイニング玄」と同じみどりやが製造

旅する入浴剤「萩かおり風景の湯」2種類。左から「萩城下町夏みかんの花」、「萩椿の小径」各150円。紙袋に入ったセット販売も

野菜のプロが常駐する農産物直売所

道の駅内にある「菜々色マルシェ」は、萩市周辺や北浦地域の豊かな気候で育った野菜や果物をそろえた農産物直売所。「野菜ソムリエプロ」の資格を有するスタッフが常駐する、山口県で唯一の「日本野菜ソムリエ協会認定青果取扱店」なので、品物の良さは保証付きだ。さらに、スタッフが選び抜いた「エリート農家」と呼ばれる生産者や、ブランド野菜にも注目したい。萩を代表するベテラン農家の「平田さんのトマト」は、何度も品種や土壌、栽培方法の改良を重ねた最高品質のトマト。また、萩沖約14km沖の日本海に浮かび、山口県一のスイカの産地でもある相島(あいしま)の萩スイカも自慢の品。火山性の水はけのよい土壌と、島ならではの豊富な日照量、ミネラル豊富な海風による安定した気候で育った極上のスイカだ。萩スイカは5月下旬から7月の出荷ピーク時期が狙い目。そのときどきの旬の野菜や果物が手に入るのが「道の駅 萩往還」の魅力だ。

旬の野菜や果物が並ぶ農産物直売所「菜々色マルシェ」

そのときどきの旬のものを展示・販売するコーナー