札幌駅とすすきのの間にある「大通」と「狸小路」は札幌の中心部。デパートやレストランなどいろいろな店が並びます。ここでは大通と狸小路のちょっと見つけにくいけど、おいしいものが食べられる「隠れた名店」を厳選して紹介します。昼にも夜にも使える便利な店もあるので、ぜひ一度探してみてください。
※情報は記事公開時点のものです。詳細は公式HP及び電話等で直接店舗へご確認ください。
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札幌を代表する名居酒屋が狸小路に「魚菜」
札幌のアーケード街「狸小路」で、今夜はゆっくりと酒肴を味わいながらお酒を楽しみたい、そんなときにおすすめの店が「魚菜(ぎょさい)」です。店内は8席のカウンターと小上がりの席のみで、開店からすぐに満席となってしまうこともある人気店。予約をするか事前に空席があるか確認してから訪れるのがベターです。
このお店の人気の理由は、なんといってもご主人が仕込んだ数々のお料理のおいしさ。お酒に合う定番のものからちょっと変わった一品まで、さまざまな種類のお料理が楽しめます。内容はその日の仕入れ状況により異なるため、何が食べられるかは行ってみてのお楽しみです。
また、新鮮な海鮮料理を食べたい方には各種お刺身もおすすめです。ぷりぷりのお刺身はしっかりとした旨みがあり、まさに格別のおいしさが味わえます。日本酒の種類もとても豊富です。ご主人が厳選したおすすめのものが置いてあり、半合から注文できます。冷酒用と燗酒用それぞれの銘柄に分けてメニューに表示しているので、飲み方に悩むこともありません。
【アクセス】
札幌市営地下鉄南北線「すすきの駅」より徒歩約5分「魚菜外観」
「おまかせ料理 五品」の"酒肴盛り合わせ" 2,500円~ (税別)
「おまかせ五品 刺身込み」の"刺身" 3,000円~ (税抜)
お酒のメニューは壁に貼られます
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狸小路で気軽にフレンチを楽しむならこの店「クネル」
札幌で気軽に本格的なフレンチを食べるなら、「クネル」がおすすめです。カフェを思わせる店造りは店主が「フランス食堂」と言うように、敷居の高さとは無縁のとても入りやすい雰囲気です。
店名の「クネル」はフランス・リヨンの名物料理で、魚のすり身を球状や円筒形に調理したもの。もちろんこの店の看板メニューにもなっており、魚のすり身のふんわりした食感と、甲殻類のソースの旨味が楽しめる味わい深い一品です。
クネルと並ぶ名物料理が「赤ピーマンのムース」。ご主人が修行した東京・三田の名店「コート・ドール」の看板メニューとして知られています。赤ピーマンの香りとほのかな苦味、トマトの"クーリ"と呼ばれるソースが酸味とうまく混ざり合いながら口の中に広がります。
メインは、オリジナルのシェリービネガーソースを使ったものなど、魚も肉もその素材を活かしたメニューが並びます。お肉は牛、豚に加えて、えぞ鹿肉の料理も用意しています。
デザートには「ブランマンジェ」や「スフレ」、「クレームブリュレ」など、選ぶのが楽しくなるものばかりです。
【アクセス】
札幌市電一条線「西8丁目駅」より徒歩2分「クネル」 外観
「クネル」
「赤ピーマンのムース」
落ち着いた造りの店内
周辺の予約制駐車場
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狸小路8丁目"タヌハチ"で人気の「いぶしかもし酒場 Choi」
札幌の人気商店街「狸小路」の8丁目、通称「タヌハチ」は、個性的な店が集まる狸小路屈指のグルメスポットとして知られます。その中の1軒「いぶしかもし酒場 Choi(チョイ)」は、ユニークなメニューで注目を集めている居酒屋なんです。
お店の名前の通り、売りは「いぶし=燻し」と「かもし=醸し」で、自家製の燻製や発酵を施した料理がお店の自慢です。おすすめは「いぶかも盛り合わせ」。その日の燻製と発酵料理の盛り合わせになっています。「くんせいたらこ」や「冷やしトマトのバジル塩糀」、「自家製サーモンの切り込み」など、どれもがお酒にぴったりのおつまみです。
日本酒の品ぞろえは、この店のもうひとつの自慢です。お酒は毎日入荷するため、専用のメニューはありません。そのため直接自分で冷蔵庫に見に行って選ぶか、「飲み比べセット」を注文するのがおすすめです。
飲み比べは「稲穂(いなほ)セット」と「清流(せいりゅう)セット」があり、それぞれ異なる6種類のお酒のセットです。両方頼めば、全部で12種類の飲み比べが楽しめます。そして、この店で驚くのは、お酒も「燻して」しまうこと。「くんせい角ハイボール」は、その薫香がまるで上等なアイラモルトのような仕上がりです。
その他にも「くんせい塩のソルティドック」や「くんせいブラックペッパージントニック」、各種フルーツの「発酵サワー」なども用意されています。ここ「いぶしかもし酒場 Choi」では、お酒にぴったりの「燻し醸し」料理に加え、このように多様なお酒の楽しみ方も体験できます。
【アクセス】
札幌市営地下鉄南北線「すすきの駅」より徒歩約5分「いぶしかもし酒場 Choi外観」
「いぶかも盛り合わせ 6種」 1,182円 (税抜)
お酒は冷蔵庫で確認
「飲み比べセット6種類」 1,091円(税抜)
周辺の予約制駐車場
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おしゃれなビルでスマートにお寿司を楽しめる「すし さか井」
札幌の中心地「大通」のファッションビルに店を構える「すし さか井」。アクセスしやすく、おしゃれな場所で女性にも人気の寿司店です。
ご主人は札幌の名店「すし善」出身の腕利き職人。寿司ネタは旬のもの、天然物にこだわります。「生でおいしいもの」と、「江戸前」とのバランスが絶妙で、寿司ネタを肴にお酒を楽しむもよし、握り寿司をお腹いっぱい味わうもよしです。
「すし さか井」では、注文しやすいようにコースメニューを用意しています。中でもお店のおすすめは「おまかせ握り 月」(6,500円/税別)です。寿司10貫に加え、日替わりの前菜、お椀、デザートがつきます。また、おまかせコースもおすすめです。おまかせコースは寿司5種に酒肴1品の「花」、寿司10種に酒肴1品の「鳥」(9,000円/税別)、寿司10種に酒肴2品の「風」(11,000円/税別)というラインナップ。いずれも、前菜とお刺身5種とお椀がつきます。予算やお腹の空き具合にあわせてセレクト可能です。
お酒はご主人の出身地である福島県の地酒を中心にそろえており、充実した品ぞろえになっています。好みを言えば、おすすめのお酒を選んでくれますよ。
札幌の中心地なので、ランチタイムの利用もおすすめ。2,200円(税別)と3,800円(税別)のランチメニューは寿司10種か海鮮丼が選べ、アルコールを含むワンドリンク、お椀、デザート付きのお得なセットです。「すし さか井」は立地もよく、ランチにディナーに便利に使える寿司店としておすすめできます。
【アクセス】
札幌市営地下鉄東西線「大通駅」より徒歩約3分お品書きもあって入りやすい。
カウンター7席はゆったり座れます。
おまかせ握り
北海道ならではのウニ。
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ふたつの顔を持つラーメン店「一徹」
札幌の人気の商店街「狸小路」の7丁目、レトロ感のある一角に「一徹」はあります。昼は普通のラーメン店ですが、夜にはラーメンも食べられる居酒屋に変わります。
昼のおすすめはもちろん「ラーメン」。札幌名物の「みそラーメン」に加えて、ここでは「正油ラーメン」がおすすめ。札幌のラーメンに多い、黄色っぽい太めのちぢれ麵ではなく、スープをよく吸う小麦粉の味のわかる特製麺です。
こちらのご主人は元洋食のシェフ。その腕を活かした料理がこの店の「もうひとつの顔」です。なかでもおすすめは「羊すじの煮込」。姉妹店で仕入れる羊肉のスジをビーフシチュー風に煮込みます。ワインがぴったりの洋食メニューに仕上がって、とてもこの店がラーメン屋とは思えなくなります。
もちろん、締めには自慢の「ラーメン」もおすすめです。「味噌」「塩」「正油」にそれぞれ青じそをトッピングした「青じそラーメン」(値段は同じ750円)もあります。サッパリと仕上げたい時にはおすすめのラーメンです。
【アクセス】
札幌市営地下鉄南北線「すすきの駅」より徒歩約5分一徹 外観
カウンターの奥には小上がりがあります。
おすすめの「正油ラーメン」
ラーメン屋とは思えない「羊すじの煮込み」
周辺の予約制駐車場
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狸小路の隠れたジンギスカン「アルコ」
狸小路を西に向かい、7丁目に入ると急に懐かしさを感じる雰囲気に変わります。そんな中、ラーメン店「一徹」の横に小さな入口が。そこがジンギスカンの「アルコ」です。
奥にはさらに入口があって、店内はコの字カウンターのみ。席には炭火の入った七輪が置いてあり、中央では炭火をおこしています。
この店の特徴は、「生マトン」のジンギスカンが楽しめること。最近はサッパリした肉味の「ラム肉」が流行っていますが、北海道では羊肉の食感と旨みをより味わえる「マトン肉」もおすすめです。
アルコでは、一皿に手切りされたモモやロース、バラなどの部位が盛り合わせで出てきます。野菜はもやしに玉ねぎ。これが無料、さらに食べ放題で、無くなると鍋に乗せてくれます。「つけダレ」は肉の味がわかりやすい醤油ベースのさっぱり系、テーブルには唐辛子とニンニクが置いてあるので、好みの分量でオリジナルのつけダレも作れます。
この店はとなりのラーメン店「一徹」と姉妹店(店内でつながっています)なので、ジンギスカンの後に「一徹」に寄って、ラーメンでの「締め」もおすすめの楽しみ方です。
【アクセス】
札幌市電一条線「西8丁目駅」より徒歩約4分アルコの小さな入口
店内のカウンター。真ん中で炭をおこしています。
「生マトンジンギスカン」
狸小路の入り口はこんな感じ
周辺の予約制駐車場
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中華居酒屋ならここ!「中華料理 香州」
狸小路4丁目に入ったところにあるのが、人気町中華「中華料理 香州(かしゅう)」です。バラエティ豊かな中華料理を、お手頃価格で楽しめます。昭和34年から営業しており、地元の人からも長年愛されている名店です。
名物メニューは、丁寧にじっくり焼き上げられた「焼きギョーザ」です。カリカリ感とモチモチ感の両方を味わえる独特の触感は、癖になるでしょう。このほかにも、本格的な酢豚や八宝菜をお得に食べられる、「中華定食」も大人気です。クラゲ・ピリ辛鶏・サラミが味わえる「前菜三種盛り合わせ」は、お酒のおつまみとしてもおすすめできます。食後に食べたいデザートも、「桃まんじゅう」など充実していますよ。町中華好きなら、一度は訪れてみたいですね。
【アクセス】
札幌市営地下鉄南北線「すすきの駅」より徒歩約4分 -
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豊富なラインナップから日本酒が楽しめる「和酒と活鮮 とうりん」
和酒と活鮮 とうりん」は、6丁目にある隠れ家的居酒屋です。ひっそりとたたずむ店構えからは、大人がしっとりとお酒を楽しむには最適な、落ち着いた空気感が広がります。木目を基調にしているため、和の雰囲気がある上品な店内です。
店名にあるように、日本酒と海鮮料理がこの店の特徴です。日本酒の銘柄は常に15種類以上を用意しているので、何度でも訪れたくなります。タイミングがよければ、プレミアものの地酒が飲める日もありますよ。海鮮に関しては、札幌だけではなく、築地からも仕入れを行っているそうです。とくに、生きた貝をそのまま食べられる「活貝」は、新鮮で濃厚な食材のおいしさをたっぷり感じられます。貝好きなら、このメニューは外せません。その日一番おいしい海鮮料理に舌鼓を打てるでしょう。
ちなみに、海鮮料理だけではなく、中華料理も人気メニューのひとつです。「トマトのカニ玉」や「大海老のチリソース」などの細やかで繊細な味付けは、和食にも通じるものがあります。宴会にも使えるコース料理は、月ごとにメニューが変わるところがポイントです。
【アクセス】
札幌市営地下鉄南北線「すすきの駅」より徒歩約5分厳選酒もコース飲放込み 上質な中華料理の数々
更新日:2024/05/13
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焼鳥は白レバーが人気「やきとり アルニコ」
焼鳥激戦区でもある10丁目で営業している「やきとり アルニコ」は、入店した瞬間、おしゃれでアットホームな雰囲気に心癒されます。ハイクオリティなやきとりとやきとんが、低価格で食べられるコスパのよさが魅力です。看板メニューは、やっぱりふんわり食感がやみつきになる「白レバー串」でしょう。地元の食材を使った「やきとん」も、お酒がどんどん進みます。
やきとりややきとんだけではなく、一品料理もレベルが高いことで有名です。「アルニコ名物!煮込み」は、牛スジと豚モツをじっくりと煮込んでおり、とろけるような味わいが経験できるので、おすすめします。
【アクセス】
札幌市営地下鉄東西線「西11丁目駅」より徒歩約5分周辺の予約制駐車場
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大人気の隠れ家的な居酒屋「話食屋 ひろ志」
1丁目に入り、ビルの3階まで足を進めると、多くのお客さんでにぎわう「話食屋 ひろ志」にたどりつきます。お酒がさらにおいしくなる、創作和食のお店です。ほかのお店ではなかなか食べられない、独自のアイデアが盛り込まれたメニューの数々は全部試してみたくなります。
そんななかでも、特筆したいのは「元祖トリュフマグロ」です。マグロの醤油漬けにトリュフが香り、これが日本酒とよく合います。この一皿のためにお店を訪れる人もいるほど、多くのファンがついています。「冷たいトマトラーメン」や「コロッケみたいなポテサラ」なども人気です。店主の独創的な発想力を、自らの舌で体感しに行きましょう。
【アクセス】
札幌市営地下鉄東西線「大通駅」より徒歩約5分