沖縄

石垣島

ISHIGAKI ISLAND

沖縄最南端の南国リゾートタウン

沖縄本島から南西に約430kmの海洋に浮かぶ石垣島。島の周囲は約162kmで、沖縄の島としては本島、西表島に次いで3番目に大きく、年間の平均気温は24.3℃と一年を通じて暖かく過ごしやすい。沖縄で最も高い山である於茂登岳(おもとだけ)を中心にとした亜熱帯の豊かな緑と、青い海とのコントラストが美しい風光明媚な島だ。最も有名な観光スポットは、ミシュランガイドで最高ランクの3つ星を獲得したことのある川平湾(かびらわん)。展望台からの絵はがきのような景色や、グラスボードによる水中観察を楽しむことができ、いつでも多くの観光客で賑わっている。そのほかにも、眼下に広がる青のグラデーションに息をのむ最北端の平久保灯台(ひらくぼざきとうだい)や、水平線に沈む夕日が神々しい最西端の御神崎(うがんざき)など、南国の自然美を満喫できる絶景スポットが点在している。レンタカーを借りて島一周のドライブをするのもおすすめだ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    川平湾
    絵はがきのような風景が待つ、沖縄を代表する景勝地
    石垣島で最も有名な景勝地である川平湾。エメラルドに輝く海にいくつもの小島が浮かぶ風景が美しく、国指定の名勝や日本百景のほか、ミシュランガイドの3つ星観光地にも選ばれている。また、世界で最初に黒蝶真珠の養殖に成功した湾としても知られている。
    川平公園展望台からの風景。潮の干満で青や緑に変わる海の色や湾に浮かぶ小島はまさに風光明媚
  • spot 02
    平久保崎灯台
    見渡すかぎりの青に包まれる石垣島最北端の灯台
    平久保崎灯台は石垣島最北端にある白亜の灯台。息をのむような海の青と鮮やかな緑の合間にある白い灯台は2016年(平成28)に「恋する灯台」にも認定され、ドラマチックな風景を求めて多くの人が訪れる。
    海の青さに白い灯台が映える絶景スポット。北に浮かぶ小島はフージバナリと呼ばれている
  • spot 03
    底地ビーチ
    島時間をゆったりと過ごせる憩いのビーチ
    石垣島随一の景勝地・川平湾(かびらわん)と並んで人気のある観光ビーチ。約1kmにわたって白い砂浜が続き、モクマオウの緑の林がつくる木陰が涼しい。ダイビングスポットとして人気の川平石崎半島がビーチ右手に連なり、マリンアクティビティも充実している。
    緑の向こうに見える穏やかな青がフォトジェニックな底地ビーチ
  • spot 04
    米原ビーチ
    白い砂浜の向こうにサンゴ礁が広がる人気のビーチ
    石垣島の北西部に位置する開放感あふれるビーチ。白い砂浜の向こうには熱帯魚が群れ泳ぐサンゴ礁の海が広がっており、気軽に海中観察を楽しめるスノーケルスポットとして地元でも人気の高いビーチだ。
    見渡す限り青い海と空が広がる天然のビーチ
  • spot 05
    米原のヤエヤマヤシ群落
    八重山でしか見られない美しいヤシの群落
    石垣島の米原にある天然のヤエヤマヤシ群落を見られるスポット。国指定の天然記念物であり、ヤシ群落の下までは片道約200mの遊歩道が整備されている。遊歩道沿いではイヌビワやヒカゲヘゴ、キノボリトカゲなど珍しい亜熱帯の動植物を観察することができる。
    高いものは約30mまでまっすぐに成長するヤエヤマヤシの群落
  • spot 06
    御神崎
    ダイナミックな風景が広がる石垣島最西端の岬
    御神崎は、石垣島の西部にある屋良部(やらぶ)半島の先端にある岬。青い海と切り立った岩場が織りなす風景がダイナミックで、条件がそろえば約20km先にある西表島まで見渡すことができる。地元では昔から航海安全を祈願する聖地として知られており、夕焼けの絶景スポットとしても愛されている。
    ゴツゴツとした岩肌の断崖絶壁の下にサンゴ礁が透けて見える
  • spot 07
    玉取崎展望台
    平久保半島を一望できる、ハイビスカスの咲き乱れる展望台
    石垣島でも有数の絶景スポットである玉取崎展望台は、石垣空港から約20分の好ロケーション。年間を通してハイビスカスなどの南国の花が咲き誇り、赤瓦屋根の展望台からは野原崎(のばるざき)から石垣島最北端の平久保崎(ひらくぼざき)まで一望できるパノラマビューが広がる。
    展望台は石垣で囲まれ、八重山らしい雰囲気を醸し出す
  • spot 08
    ユーグレナモール
    お土産店や市場が軒を連ねる日本最南端のアーケード商店街
    石垣市の中心部、730(ななさんまる)交差点の近くにあるユーグレナモールは、2本の通りからなる全長265mの商店街。お土産店や雑貨店、飲食店などが並び、中央付近には石垣市公設市場もあるショッピングストリートだ。アーケードで覆われているので雨の日でも安心して買い物を楽しむことができる。
    ユーグレナモール中央通り東側の入り口。周辺道路の路面には八重山ミンサー柄が描かれている
  • spot 09
    石垣ペンギン
    石垣島のお土産といえばこれ! が集まる雑貨店
    島とうがらし、石垣の塩など石垣島の素材をふんだんに使用した辺銀食堂の石垣島ラー油、通称「石ラー」。作れる数に限りがあり、全国各地にもファンがいることで手に入りにくい幻のラー油だが、石垣市街地にある直営店の石垣ペンギンでゲットできる。おすすめの食べ方は卵かけご飯や餃子、鍋料理などのトッピング。多くの具材が入っていてウコン、島コショウなど島産香辛料の香りが高く旨辛な味が特徴だ。もう1つの売れ筋商品が「石垣島のはちゃぐみ」。沖縄方言でポン菓子のこと。石垣島産のひとめぼれやサトウキビ・塩を使用した、一度食べたら止まらないこだわりの逸品! 観光客だけでなく島の人の手土産・おやつにも人気だそう。店内は辺銀食堂商品はもちろん、八重山をはじめ国内外から取り寄せた作品が勢ぞろい。オリジナルの手拭いやアクセサリーなどお気に入りの雑貨が見つかるかも。お店の場所は以前の場所から2021年(令和3)5月に移転し、現在はユーグレナモール北側ゆいロード沿い。白い看板と赤いテントが目印だ。
    石垣島ラー油 888円-。激辛、ニンニク油などバリエーション豊富
  • spot 10
    炭火焼肉やまもと
    厳選された石垣牛を焼肉で味わおう
    石垣漁港近く、炭火焼肉やまもとでは「ただおいしい肉を食べてほしいだけ」と話すオーナーみずからが厳選した石垣牛を味わえる。2010年(平成22)にオープンしたやまもとは、開業当初から多くの島民に評判でなかなか予約の取れない人気店となり、現在では3か月待ちが普通。飛行機のチケットを取ると同時に予約をする観光客も多いそう。ほとんどの来店客が注文する「焼きシャブ」はやまもとの看板メニューでもあるが、売り切れ御免のご奉仕商品だ。炭火で軽く炙って薄切りの玉ねぎを巻いてポン酢であっさりといただく。オーナー厳選の石垣牛を目当てにおすすめを頼む人も多いそうで、やわらかな石垣牛のうまみに唸ること間違いなし。おひとり様から家族連れまで多くの客で賑わう店内はテーブル11卓とカウンター10席。ぎゅっと濃厚な石垣牛を味わおう。
    石垣牛の上ロースを使った「焼きシャブ」1900円
  • spot 11
    知念商会
    石垣島のB級ローカルグルメが集合! 島人お気に入りの商店
    石垣島のローカルグルメといえばここ、知念商会だ。日用品や食料品がそろう昔ながらの商店だが、訪れる人たちの多くの目的は、豊富な総菜類。地元の高校生がやり始めた、おにぎりとササミフライを組み合わせた通称「オニササ」が口コミで広がり、瞬く間に人気商品となった。今ではオニササの派生で生まれたおにぎり×ポーク「オニポー」や、カレーコロッケの「オニコロ」も売れ筋に。ほかにも、お土産で大量発注を受けるというドラムチキンや魚フライなど約30種類のできたて総菜がホットケースに並ぶ。島内で作られるお弁当やサンドイッチなども豊富に取りそろえており、ドライブ前の買い物にもぴったり。特にランチタイムは地元の高校生や休憩中の島民で大変な賑わいを見せ、石垣島の暮らしが垣間見れるローカル店ならではの魅力がある。
    揚げ物やおにぎり、お弁当、パン類までズラリと並び、朝から大勢の人で賑わう
  • spot 12
    バンナ公園
    海も町も見渡せる自然豊かな亜熱帯の森公園
    石垣島の市街地を見下ろす標高230mのバンナ岳にある県営公園。広大な敷地はAからEまで5つのゾーンに分かれており、絶景を望める展望台や渡り鳥の観察所、石垣島ならではの植物や蝶などに出合える、緑あふれる「自然観察広場」や「ふれあい子供広場」などがある。
    公園内には複数の展望台があり、海、町、森などさまざまな絶景を楽しめる
  • spot 13
    来夏世
    古民家で食べる懐かしい味の八重山そば
    初めて食べる八重山そばでも、どこか懐かしい味がする来夏世(くなつゆ)。島内には八重山そばの店が数多く点在するが、多くの島民が来夏世に通う。メニューはシンプルに八重山そばのみ。豚骨ベースにカツオのダシを合わせたあっさりスープにホッとする。店主おすすめは沖縄風の炊き込みごはんがセットの「じゅーしーセット」。地元民のファンが多い来夏世のじゅーしーには細かく刻んだピパーツの葉そのものが入っていて、独特の香りが食欲をそそる。伝統的な家庭の味というコンセプトのとおり、店内にも石垣島らしいゆったりとした時間が流れる。古民家を活用した風情あふれる外観とハイビスカスの木がしげる看板が目印。予約制ではなく、来た順の案内で、売り切れ次第終了の人気店だ。
    じゅーしーセット。そばは中サイズ 650円。赤米も選べる
  • spot 14
    とうふの比嘉
    島のやさしい朝ご飯「ゆし豆腐」
    石垣市街地から車で北西方面に5分、芭蕉の茂る砂利道を進むとひっそりと朝ご飯スポットがある。言わずと知れた朝ごはんの名所「とうふの比嘉」だ。沖縄といえば島豆腐、ジーマミー豆腐などあるが、ここのいちばん人気はゆし豆腐。豆乳ににがりのみを加えただけ、型に入れる前のやわらかい豆腐をスプーンで食べる。ふりかけご飯と豆乳、お漬物付きの「ゆし豆腐セット」は小から超特盛までサイズが選べるのもうれしい。醤油、塩、味噌など用意されている調味料をゆし豆腐に直接かけてお好みの味にする。店主おすすめの味付けは自家製味噌。数種類の味噌ににんにく、黒糖、鰹だしなどをブレンドしたお手製の味が、やさしい豆腐となじむ。ほかにもお粥、おから、卵焼きがセットになった消化に良い「かりゆしセット」も早い時間に売り切れる。島人お気に入りの朝ご飯で、季節問わず早朝から多くの客で賑わう。島のヘルシー朝ご飯で気持ちのいい一日を迎えてみては。
    ゆし豆腐セット小(550円)
  • spot 15
    石垣島鍾乳洞
    サンゴ礁が隆起してできた日本最南端の観光鍾乳洞
    20万年もの時間をかけて自然がつくり出した巨大な鍾乳洞。ユニークな形の鍾乳石や透き通った泉、イルミネーションに照らし出された幻想的な空間など、今も少しずつ成長を続ける自然の造形美を満喫できる。
    仙郷の広場ではさまざまな色のライトアップやイルミネーションで洞窟内が光り輝く
  • spot 16
    唐人墓
    悲しい歴史を今に伝える中国様式の慰霊墓
    アメリカ商船で暴動を起こし、石垣島で殺害されたロバート・バウン号事件の中国人犠牲者を慰霊する墓。1971年(昭和46)に石積みの簡易な墓碑が残されていた場所に、中国風の色鮮やかな慰霊碑が建立された。華やかな外観とは裏腹の悲しい歴史と平和への願いが込められている。
    極彩色の龍や鳳凰があしらわれた中国風の建造物が目をひく
  • spot 17
    ミルミル本舗本店
    ドライブ中に寄りたい名スポットで島特製のジェラートを
    広大な自営牧場から直送される搾りたて生乳で手作りするジェラートは絶品。シークワーサーや島バナナなど石垣島ならではのフレーバーが10種類以上並ぶ。ジェラート1つに対して好きな味を2種類選ぶことができるのもうれしい。いちばん人気はミルクと紅いもの組み合わせ。新鮮なミルクのうまみそのままに、しつこくなくすっきりとした味わい。ジェラートのほかにもハンバーガーや牛丼などの軽食メニューも充実。お店の外には芝生スペースが広がり、店舗屋上からは名蔵湾を一望できる。隣接する新館にはお土産をはじめミルミル本舗限定のオリジナルグッズやお持ち帰りスイーツもそろっている。ドライブにははずせないスポットだ。
    左からパインとドラゴンフルーツ、ミルクと紅いも。ハーフ&ハーフで396円
  • spot 18
    石垣やいま村
    八重山の自然と文化を体験できるテーマパーク
    日本最南端かつ最西端にあるテーマパーク。亜熱帯の緑のなかに赤瓦屋根の古民家が並び、古き良き八重山の暮らしを感じることができる。2020年(令和2)からは名蔵(なぐら)ドライブインとして、お土産市場や食堂だけの利用もできるようになった。
    サンゴの石垣に囲まれた古民家が移築されている、緑いっぱいの村内
  • spot 19
    白保海岸
    北半球最大ともいわれるアオサンゴの群生が息づく海
    石垣島の玄関口である南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港から最も近い自然海岸で、約10kmにわたって白砂とサンゴ岩が広がる海岸線と、太陽や月が昇る東向きの水平線が美しい。沖合に希少なサンゴ礁があることでも知られており、スノーケリングやダイビングのスポットとしても人気がある。
    海岸を散策すると、大きなサンゴ岩や貝殻を見ることができる
  • spot 20
    桃林寺
    島々の歴史を感じる、八重山最古の寺院
    沖縄がまだ琉球王国であった1614年(慶長19)に、第二尚氏7代目の尚寧王(しょうねいおう)によって創建された八重山最古の寺院。常緑樹に囲まれた南国らしい雰囲気のなかで、八重山の島々の歴史を感じながら参拝することができる。
    山号は南海山で、本尊として聖観音菩薩が祀られている
  • spot 21
    名蔵湾
    多彩な自然を感じられる石垣島最大の湾
    名蔵湾(なぐらわん)は石垣島の南西部に位置する島最大の湾。地元では「名蔵アンパル」と呼ばれる河口の干潟では、風光明媚な景色はもちろん、干潟の生き物観察やビーチアクティビティなど、時間帯によってさまざまな楽しみ方ができる。
    遠浅で穏やかな湾。干潮時には白い砂浜が広がり、潮干狩りを楽しむ人も多い
  • spot 22
    吹通川
    石垣島随一のリアルジャングルを堪能できる河川
    石垣島の北西部を流れる吹通川(ふきどうがわ)は、海だけではない石垣島の大自然を丸ごと満喫できる人気観光スポットとして知られている。亜熱帯気候ならではの南国の植物に囲まれ、まるでジャングルに来たかのような感覚を味わえる。
    多品種のヒルギからなるマングローブ林が広がる
  • spot 23
    あざみ屋・みんさー工芸館
    八重山の伝統工芸品「みんさー」に触れる
    石垣島の市街地に位置するあざみ屋・みんさー工芸館。八重山の伝統工芸である「みんさー織り」の歴史を知り、実際に手織り体験もできる。みんさー織り商品のラインナップも豊富なので、お土産選びにも最適である。
    みんさー織りのコースター作りを体験
  • spot 24
    石垣の塩
    石垣島の自然とともに、300年前から続く塩作り
    石垣の塩は、八重山諸島における塩作り発祥の地とされる名蔵湾に面した塩工房。石垣島では、約300年前から月の満ち欠けとともに塩作りが行われており、この工房でも月のリズムと自然のサイクルに沿った塩作りが行われている。工房では、目の前の海から汲み上げられた海水から塩が作られる過程を見ることができ、塩の歴史や特性についてもスタッフが詳しく教えてくれる。晴れた日には、タイミングがあえば午前中から14時頃まで行われている実際の作業風景を見ることができる。石垣島には沖縄で最も高い山である於茂登岳(おもとだけ)があるため、天然の海水だけが原料の「石垣の塩」には森の成分と海の成分が混ざり合っており、季節によっても味が変わるそうだ。工房内のショップでは、さまざまなタイプの塩や、塩を用いた歯磨き粉やバスボムなども販売されているのでお土産におすすめだ。また、海水からお守り用の塩を作る「塩作り」体験(要予約)や、1-3日かけて心身ともにリフレッシュする「月と海のリトリート」プログラム(要予約)なども開催されている。人間の暮らしに欠かせない塩を通じて、石垣島の食文化や自然の豊かさを感じられる場所だ。
    南国の植物に囲まれた赤瓦屋根の「石垣の塩」工房
  • spot 25
    旧宮良殿内
    首里士族層の建築様式を見られる貴重な屋敷
    旧宮良殿内(きゅうみやらどぅんち)は沖縄がまだ琉球王国であった時代に、当時、八重山を統括していた行政官の宮良親雲上当演(みやらぺーちんとうえん)によって建てられた屋敷。首里士族層の建築様式をもった建造物で、沖縄本島の同様の建造物は沖縄戦によって破壊されてしまったため、昔の建築様式を残す貴重な建造物として1956年(昭和31)に琉球政府によって重要文化財に指定された。その後、1972年(昭和47)の本土復帰にともなって国の重要文化財に指定されている。周囲を石垣が囲み、表門と屋敷との間にはヒンプンと呼ばれる目隠しの塀がある。屋敷は当時の一般的な民家構造で、東側から一番座、二番座、三番座と部屋割りされている。屋内への立ち入りはできないが、広い庭園を見学することができる。当時使われていた食器や煙草入れなどの展示もあり、昔の島の生活がどのようなものだったか、想像しながら見学するとおもしろい。
    茅葺き構造の上に瓦を葺いたため、通常の瓦葺き屋根より勾配が急になっている
  • spot 26
    明石ビーチ
    知る人ぞ知る、透明度抜群の天然ロングビーチ
    石垣島の北東部、平久保半島の中央辺りに位置する明石(あかいし)ビーチ。南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港から車で約30分、石垣の市街地からは約40分と少し離れているため、のどかな風景を眺めながらのドライブの末にたどり着く。国道390号線から明石集落を抜けて海岸方面に向かい、駐車場に車を止めてジャングルのような緑の小道を通り抜けると、目の前に天然のロングビーチが広がる。海を正面に見て左手に久宇良岳、右手にはトムル岳があり、人工物が何も見えない湾曲した白砂のビーチは思わず息を飲むほどの美しさだ。市街地から遠いこともあって比較的人が少なく、知る人ぞ知る穴場スポットとなっている。きれいな砂浜にしか産卵しないといわれているウミガメの産卵地でもあり、車やバイクの乗り入れ禁止やゴミを持ち帰るなど、ルールとマナーを守るようにしたい。トイレやシャワーなどの設備はないが、隣接する明石集落内に食堂や商店がある。
    弧を描くような白い砂浜の向こうに久宇良岳(くうらたけ)が見える
  • spot 27
    バンナ公園セグウェイツアー
    石垣島の大自然をセグウェイで駆け抜ける
    石垣島中央に位置する、標高230mのバンナ岳にある公園をセグウェイでまわるツアー。ツアーの始まりは、インストラクターによる乗車方法や注意事項などのレクチャーから始まる。実際に特設スペースでセグウェイに乗車し、進み方や止まり方などを練習することができるので、初めてでも安心して出発することができた。南国の植物を眺めながら、風を感じて走る気持ちよさは、都会ではなかなか体験できない。途中でバンナ岳の自然を見渡せる展望台で、海や山など目の前に広がる絶景を見ながらひと休み。壮大な自然を肌で感じ、リフレッシュすることができる。最初は緊張しながらのぎこちない運転だったが、慣れると自由自在に乗りこなすことができ、周りの自然を味わう余裕が出てきてさらに楽しく感じた。ツアーのなかでもおすすめポイントの全長約100mのセイシカ(聖紫花)の橋は、海だけじゃない石垣島の亜熱帯林を一望でき、抜群の爽快感を味わえる。大自然のなかでたくさんのパワーをもらい、とてもすがすがしい気分になったと同時にまた訪れたいという気持ちになり、ツアーを終えた。自然を体いっぱいに感じることができるこの体験はくせになりそうだ。ぜひ一度トライしてみてほしい。
    セグウェイに乗りながら会話を楽しむ
  • spot 28
    石垣焼窯元
    石垣島の海を思い起こさせる、世界にひとつだけの焼物
    石垣島南西部の名蔵湾沿いにある石垣焼窯元は、石垣焼のギャラリーが併設された工房。石垣焼は、1964年(昭和39)に初代当主が、当時は異色で難しいとされていた陶器とガラスの融合を完成させたことで生まれたオリジナルの焼き物で、伝統的な油滴天目(ゆてきてんもく)という技法が施されており、器の表面に油のしずくが飛び散ったような艶めきがあることが特徴だ。無色透明のガラスに鉱石からの成分が溶け出して発色するため、まったく同じものはなく、ギャラリーに並ぶ作品はどれも世界にひとつだけのもの。深い海を思わせる碧や、太陽に輝く海面のような明るい緑など、さまざまな青が入り混じった独特のグラデーションはまるで沖縄の海のようだ。その美しさは世界にも認められ、各国の美術館や日本大使館にも作品が収蔵されている。ギャラリーでは、大皿や茶碗、カップなどのほかに、ネックレスやブレスレットなどの小さなアクセサリーもあって女性に人気。併設された工房での陶芸体験も可能で、自分だけの石垣焼を作ることもできる(要予約)。ぜひ、石垣島の青い海を形にして、世界にひとつだけのお土産にしてみよう。
    沖縄の海をイメージしたという深い青のグラデーションが特徴の石垣焼
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旅のヒント

  1. その1

    石垣島へのアクセスは空路。南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港から市街地への移動は路線バスか直行バスで約30〜45分(料金は500〜540円)。タクシーを利用すると約25〜30分(料金は3000円程度)となる。

  2. その2

    レンタカーは空港周辺や市街地に営業所があり、ホテルへの送迎をしてくれる会社もある。市街地のホテルは駐車料金が別にかかることもあるので確認しておこう。

  3. その3

    基本的に市街地周辺は徒歩またはタクシー、バスでの移動となり、主要観光スポットの川平湾や米原ビーチへは路線バスもあるが本数は少なく、郊外のスポットやビーチへはレンタカーを利用する必要がある。

  4. その4

    市街地を中心にシティリゾート、ビジネスホテル、民宿、コンドミニアムタイプのホテルなど多数あり、海沿いには大型リゾートホテルや一棟貸しのヴィラ、隠れ家的なプライベートリゾートやグランピング施設もあるので好みに合わせて選ぶことができる。

  5. その5

    一年を通じて温暖な気候で、日本一早い海開きが3月中旬に行われる。日差しは強烈なので、4〜11月は日焼け止めなどの紫外線対策や熱中症対策を忘れずに。また、毎年7〜9月は台風シーズンで、暴風警報が出るとすべての交通機関がストップするので注意が必要だ。

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