鹿児島

南薩摩

MINAMISATSUMA

美しい稜線を描く薩摩富士と砂むし風呂が名物

薩摩富士とも呼ばれる「開聞岳」や、九州最大のカルデラ湖「池田湖」などの自然の見どころ、薩摩の小京都と呼ばれる「知覧武家屋敷」、700年間にわたり刻まれた彫刻群「清水磨崖仏(きよみずまがいぶつぐん)」といった歴史スポットがある薩摩半島の南部地域。この地を訪れたら、指宿温泉にある「砂むし会館 砂楽」はぜひ訪れたい。海岸に天然の砂むし場を備えており、波の音を聞きながら身も心もリラックスできる。また、第二次世界大戦末期の特攻隊員の遺品や関係資料などを展示する博物館「知覧特攻平和会館」には、特攻隊員の残した手紙などの史料が展示され、戦争について今一度考えるきっかけになる。そのほか、薩摩半島最南端の岬「長崎鼻」や、3-10月の干潮時に歩いて渡れる無人島「知林ヶ島」など、多彩なスポットに恵まれたエリアだ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    知林ヶ島
    大切な人と訪れたい! 青く美しい鹿児島湾に浮かぶ神秘の島
    知林ヶ島は鹿児島湾に浮かぶ無人島。世界的にも珍しい陸繋砂州(りくけいさす)が見どころ。潮の満ち引きに合わせて砂の道が現れるため、縁結びのパワースポットとして親しまれている。島の内外は撮影スポットが盛りだくさんで、楽しみ方は無限だ。
    手前に見えるのは薩摩半島から知林ヶ島まで延びる砂の道
  • spot 02
    開聞岳
    美しい稜線を描き「薩摩富士」とも称される活火山
    開聞岳は薩摩半島の最南端に位置する山。その荘厳たる姿から「薩摩富士」と称されている。霧島錦江湾国立公園に指定された指宿市のシンボルだ。ゆるやかな登山道では、季節ごとの植物や壮大なパノラマ風景を楽しめる。
    山裾まで美しい開聞岳
  • spot 03
    指宿温泉 砂むし会館 砂楽
    世界的にも希少な「砂むし」で楽しむ天然のサウナ
    世界でも類を見ない天然の砂むし場である、指宿温泉の砂むし会館「砂楽」。砂むしとは砂の中に体を埋めて入浴する天然のサウナだ。汗を流すだけでなく、ダイエット・美肌などへの効果も期待できる。
    エスカレーターで2階へ上がってすぐに入り口がある
  • spot 04
    長崎鼻
    恋のパワースポットとしても知られる「竜宮伝説」発祥の地
    長崎鼻は、薩摩半島の最南端に突き出た岬。竜宮伝説発祥の地といわれ、近くには龍宮神社があり、豊玉姫(乙姫様)が祀られており、浦島太郎と乙姫様が出会った縁結びの神様として親しまれている。また、岬に立つ灯台は「恋する灯台」に認定されており、カップル・夫婦はもちろん家族でも訪れてみたい場所だ。
    真っ青な海に白い灯台が映える長崎鼻の景色
  • spot 05
    龍宮神社
    「竜宮伝説」発祥の地にある縁結びの神社
    薩摩半島最南端の岬・長崎鼻(ながさきばな)にある神社。竜宮伝説発祥の地として伝えられ、豊玉姫(乙姫)が祀られている。古くから地元の信仰を集めており、縁結びをはじめ、家内安全・商売繁盛・航海安全の守り神として親しまれている。
    岬の高台にある華やかな雰囲気の神社
  • spot 06
    ヘルシーランド露天風呂「たまて箱温泉」
    美しい海とともに南薩摩の絶景を楽しめる温泉施設
    南薩摩で絶景を楽しめる温泉といえば、ヘルシーランド露天風呂「たまて箱温泉」だ。錦江湾から東シナ海に臨む伏目海岸沿いにあり、豊富な温泉が湧出している。青い海とともに美しい自然を眺望できる癒やしのスポットだ。
    露天風呂から見える海と秀峰「開聞岳」
  • spot 07
    知覧特攻平和会館
    特攻隊員の遺影、遺書、手紙を展示して特攻の史実を伝える資料館
    太平洋戦争末期に旧陸軍の特攻基地が置かれた知覧町(現在の南九州市)で、特攻隊員の遺品を保存、公開しているのが知覧特攻平和会館だ。遺影や手紙だけでなく、当時の戦闘機も展示している。戦時中に起こった歴史の真実を目の当たりにできる。
    知覧平和公園の桜並木から見た平和会館の入り口
  • spot 08
    知覧武家屋敷庭園
    約280年の歴史をもち、「薩摩の小京都」とも呼ばれる庭園
    鹿児島の陸の玄関口・鹿児島中央駅から1時間ほど車を走らせると、薩摩の小京都とも称される知覧武家屋敷庭園がある。約700mの通りに武家屋敷が並んでおり、さながら江戸時代の街並みのようだ。現存する武家屋敷の庭園のうち、7か所が国の名勝に指定されている。そのひとつ「佐多直忠(さたなおただ)氏庭園」は、1741〜1744年(寛保元〜延享元)の作庭と伝えられ、母ヶ岳(ははがたけ)の優雅な姿を庭の景色に取り入れている。格式高い門構えで、一歩足を踏み入れると山水画の世界を感じることができるだろう。ボランティアガイドを申し込める(7日前までに要予約)ので、より詳しく知覧武家屋敷庭園について知りたい人は手配しておこう。また、武家屋敷周辺には、薩摩の郷土料理を味わえる「高城庵」や、薩摩と英国との関わりを紹介する「薩摩英国館」などのスポットもある。時間があれば、ぜひ立ち寄ってみたい。
    庭園に一歩足を踏み入れると、江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚に陥る
  • spot 09
    さつま黒豚と郷土料理 青葉
    指宿温泉で作る温泉玉子と地元の食材がひとつになったご当地グルメ
    「温たまらん丼」は、指宿市にある「砂むし温泉」の源泉で作った温泉玉子と地元産の食材を使ったご当地グルメだ。「温泉玉子」と「おいしくてたまらない」をかけたネーミングが、トロリとゆっくり崩れる卵黄を連想させ食欲を刺激する。指宿市で飲食店を経営する有志メンバーが、地元を盛り上げるために開発したもので、丼には店舗ごとに工夫を凝らした特徴がある。たとえばJR指宿駅から徒歩7分の場所にある郷土料理店「青葉」で楽しめるのは、鹿児島が世界に誇るかごしま黒豚「六白(ろっぱく)」の三枚肉を秘伝のタレで仕上げた丼。一気に焼き上げた黒豚肉の香ばしい甘さと醤油のほろ苦さが、濃厚な温泉玉子にからみ、絶妙の味わいだ。このほか、海の幸やウナギなど多彩な「温たまらん丼」を楽しめる加盟店が点在するので、食べ歩いてみるのもおすすめだ。
    地元の食材をふんだんに使用した青葉の「温たまらん丼」920円
  • spot 10
    釜蓋神社(射楯兵主神社)
    境内に釜の蓋がいっぱい!一風変わった参拝方法が人気の神社
    岬に鎮座する武の神様を祀る神社で、必勝祈願や開運、厄除けにご利益があるといわれる。釜の蓋を頭の上に載せる参拝方法がユニークで話題となっているほか、東シナ海と開聞岳の絶景を眺めることもできる。
    東シナ海を背にした釜蓋神社の社殿。現在の社殿は1995年(平成7)に氏子の寄進により再建された
  • spot 11
    タツノオトシゴハウス
    かわいい「幸運の守り神」タツノオトシゴに会えるミニ水族館
    ユニークな姿で知られるタツノオトシゴの、国内唯一の養殖場。開聞岳を望む美しい海岸にある建物で、常時200匹以上のタツノオトシゴを展示しており、興味深いその生態について知ることができる。
    中南米の温かい海に棲息するカリビアンシ―ホースは長い口が特徴。体の色がきれいな赤に変わることもあるという
  • spot 12
    フラワーパークかごしま
    世界各地の花と鹿児島(錦江)湾の絶景を楽しめる植物公園
    花と緑に親しむ憩いの場として造られた、東京ドーム約8個分の広さの植物園。四季を通して次々に咲き誇る花のほかにも、錦江湾や開聞岳の眺めや、芝生でのピクニック、イルミネーションなどさまざまな楽しみがある。
    錦江湾を一望できる「展望回廊」。海の向こうにそびえる尖った山は、その形から「スヌーピー山」と呼ばれる竹山
  • spot 13
    トロピカルファーム山川
    マンゴー農園の温室カフェで味わう至福のフルーツメニュー
    温暖な気候と地熱を利用し、マンゴーなどのトロピカルフルーツを栽培する農園。併設のカフェでは、マンゴーをぜいたくに使ったジュースやパフェ、サンドイッチを味わえる。かわいい動物たちもいるので癒やされに行ってみよう。
    さまざまな色や形、大きさのマンゴーが並ぶ温室内の直売所。直売は夏季のみ行っている
  • spot 14
    薩摩伝承館
    薩摩の歴史と文化を伝える絢爛豪華な美術館
    老舗ホテル「指宿白水館」が60年かけて収集した薩摩の伝統工芸品や中国の陶磁器などを展示する。どれも優れた第一級の美術品ばかりで、外国人観光客向けの「ミシュラン・グリーンガイド」でも1つ星を獲得している。
    1階の「金襴の間」は、壁に1万枚の金箔が使われた華やかな空間。低い位置に配置された正方形の陶板は、薩摩焼の名工・当代(15代)沈壽官(ちんじゅかん)氏の作
  • spot 15
    元祖指宿ラーメン二代目
    最高級のかつお節を使った指宿ならではの醤油ラーメン
    指宿市役所の近くにある「元祖指宿ラーメン二代目」は1975年(昭和50)創業の老舗で、ご当地グルメ「勝武士ラーメン」発祥の地。指宿市はかつお節のなかでも最高級品の「本枯節」の生産量日本一を誇っており、それを全国にアピールしようと店長が考案し、地元のかつお節業者やラーメン店と協力して作り上げた。市内の山川(やまがわ)地区で製造された本枯節がラーメンの上にトッピングされるほか、特製の醤油ダレにも使われている。現在ではここを含め、市内6店舗で提供されている。この店の「勝武士ラーメン」は中太麺を使用し、醤油ベースのスープはあっさりしてまろやか。出汁には鶏がら、豚骨、野菜を使い、野菜がスープに甘みを加え、豚骨はあえてにおいを抑えて本枯節の風味を損なわないようにしている。具材はチャーシュー、モヤシ、ワカメ、青ネギ、キクラゲで、そこにたっぷりの本枯節をトッピングすることにより、風味がよりいっそう豊かになる。ラーメンと一緒に「勝武士けい飯」を注文するのもおすすめ。ご飯の上に本枯節、海苔、青ネギが載っており、ラーメンのスープをお茶漬けのようにかけると、あっさりしたスープがご飯によくあい、さらさらと食べられる。
    醤油ラーメンに本枯節(ほんかれぶし)をトッピングした「勝武士(かつぶし)ラーメン」(800円)と「勝武士けい飯」(100円)
  • spot 16
    枚聞神社
    竜宮伝説と玉手箱が伝わる開聞岳のふもとの古社
    天照大神を主祭神とする薩摩国一の宮で、開聞岳の北麓にある。交通安全、航海安全、漁業守護にご利益があり、昔より航海者や地元の人々からあつい信仰を集めている。また、玉手箱と呼ばれる宝物が伝わることでも知られる。
    枚聞神社の社殿越しに開聞岳を仰ぎ見ることができる。中央に見える社殿は勅使殿
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旅のヒント

  1. その1

    開聞岳は標高924mの火山で、登山もできる。登り約3時間、下り約2時間半の計4-6時間みておこう。

  2. その2

    池田湖からは開聞岳を望むことができる。また池田湖ではバナナボートやSUPなど各種水上アクティビティも楽しめる。

  3. その3

    「知覧特攻平和会館」では知覧町出身の語り部による講話を聞くことができる(要予約)。講話では特攻の歴史的背景などについての解説がある。

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